科目一覧へ戻る | 2025/05/07 現在 |
開講科目名 /Class |
法学/Law |
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授業コード /Class Code |
B700471001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
ROTa207/RSRa205 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
年度 /Year |
2025年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火5(後期)/TUE5(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
向井 大輔/MUKAI DAISUKE |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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向井 大輔/MUKAI DAISUKE | 総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、 1.憲法上の社会権の位置づけを知ることを通して、社会福祉に関わる全ての職業に共通して求められる社会福祉の現場における人権感覚及び基本的な思考力・判断力を養う(総合リハビリテーション学部ディプロマ・ポリシー(以下DP)理療4、作療3、社リハ4)。 2.社会福祉に携わる上で基本的な法的知識を習得し、社会福祉に関わる専門家としての基礎力を身に付ける(DP理療2~4、作療2・3、社リハ2) 3.社会福祉の現場を含む現代社会におけるトラブルの予防、発生した時の思考・対応方法、トラブルの収束方法について、具体的事例を通じて、倫理観及び責任感とともに、法的知識及び法的思考力・対応力を学ぶ(DP理療7、作療8、社リハ6) この科目の担当者は、複数の社会福祉法人の評議員や顧問弁護士等を現在も担っている弁護士業務17年以上の経験を有する現役の弁護士であり、実務経験のある教員である。したがって、具体的な実例や最新の社会福祉の現場における様々な課題を踏まえた必要な知識・思考力の習得を意識した内容としたい。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.社会権の存在意義を踏まえた人権感覚及び基本的な思考力・判断力を、社会福祉の現場で活用することができる。 2.社会福祉に関わる専門家として基本的な法的知識に基づいた判断ができる。 3.社会福祉をはじめとしたあらゆるトラブルの予防、発生した時の思考・対応方法、トラブルの収束方法について、法的思考力を通した対応ができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
憲法、社会権、法的思考力、コミュニケーション、トラブル対応力 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
特定の職業にのみ関係あることではなく、あらゆる職業に就くすべての学生にとって意味をもつ内容で講義をします。各回独立した目的を持った講義を実施するとともに、通して出席することで相互の関係性が見えてくるように構成します。知識の習得だけではなく、知識を使いこなすための思考力を養う時間を設けます。授業後には質問を受け付ける時間を設けます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
自分が将来なりたい人間像、また将来就く予定(希望を含む)の職業におけるリアルな仕事内容や求められる知識・考え方等をできるだけイメージしながら、そこに必要なものをこの講義で探していただけると、より実践的な習得ができると思います。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
日常生活で出会う出来事に、法的知識や法的思考力を使って向き合う意識を持つこと、またそれを周囲の方々と意見交換するとより講義で得た知識が深まると思います。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
中間試験を実施します。 試験実施の次回に試験講評を行います。 その他、講義の状況に応じて、臨時の小テストを実施する場合があります。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
中間試験30%、終了試験50%、講義中の質疑、発表、小テスト等20% 各試験は原則として論文形式とする。 各試験では、特定の講義ではなく、各講義回で学んだ内容を横断的に回答を行うことが求められる。 |
テキスト /Required Texts |
なし(講義レジュメ、パワーポイントを準備します) |
参考図書 /Reference Books |
特に指定しない。必要に応じて講義の時に、適宜紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 日常生活と法学 | 法学がいかに日常生活と密接に関係しているかを自覚し、本講義を履修する前提としての動機付けを行う。 | |
2 | 第2回 | 憲法と社会福祉① | 憲法の成り立ちから、その役割(憲法と法律の関係性)と内容を学ぶ。 | |
3 | 第3回 | 憲法と社会福祉② | 憲法における自由権・社会権の在り方を理解した上で、社会権の具体的制度(社会福祉、社会保障、公衆衛生)について学び、社会福祉が現代においていかに重要な役割を有しているかを考察する。 | |
4 | 第4回 | 家庭生活と法 | 出生~成人~婚姻~相続等、人の一生を通じて関わる法律問題及びそれらを解決するための基礎知識を習得する。 | |
5 | 第5回 | 権利の実現と裁判 | 日常生活における権利調整としての法律の役割を学ぶとともに、様々な権利と義務の実現方法、その方法の1つとしての裁判(民事訴訟を中心に)について知識を習得する。 | |
6 | 第6回 | 溢れる情報と法 | 文字情報、視覚情報、経験情報の差異を通じて、SNSとの向き合い方、ニュースの読み方を法的に検討する。その他ネット上に氾濫する情報をいかに収集し、選択し、活用するべきかについて学ぶ。 | |
7 | 第7回 | 犯罪と刑罰 | 刑事事件にかかる基本的な知識と、「なぜ犯罪者を弁護するのか」というよくある疑問を通じて人権感覚と、適正手続きの在り方を学ぶ。 | |
8 | 第8回 | 中間試験 | 第1~7回の講義内容を基にした中間試験を実施する。 | |
9 | 第9回 | 中間試験 解説・講評 | 中間試験の解説・講評を通じて、第1~7回の講義で学んだことのうち、重要なポイントについての復習を行う。 | |
10 | 第10回 | トラブル予防と法 | トラブルを予防するための法的な観点、実務上の知識・対策方法を学ぶ。「報告・連絡・相談」をいかに行うことがトラブル予防の観点から適切かを法的に分析して学ぶ。 | |
11 | 第11回 | トラブル解決と法 | トラブルが発生した場合に、初動において求められる事実認定方法(事実と評価の切り分け、事実分析、記録の残し方)とともに解決指針の設定、リーガルシンキング(解決するための法的思考方法)を学ぶ。 | |
12 | 第12回 | 社会福祉の現場におけるハラスメント | 各種ハラスメントの考え方、向き合い方、社会福祉現場特有のハラスメントについて学び、考察する。 | |
13 | 第13回 | 社会福祉の現場におけるプライバシーと個人情報 | プライバシー権及び個人情報について曖昧な知識を整理し、社会福祉の専門職としてプライバシーの保護、個人情報の取り扱いに対する基本的な知識と考え方を身につける。 | |
14 | 第14回 | クレーマー対策・介護事故・医療過誤 | クレーマー対策について学ぶ。実際に起きた介護事故・医療過誤に関する法的責任についての基本的知識を学ぶ。また、介護事故・医療過誤の特徴、事故発生時の対応、リスクマネジメントの重要性について横断的に学ぶ。 | |
15 | 第15回 | 総括 | 総合リハビリテーション学部として法学を学んだことを、この先の学問、就職、人生においてどのように活かしていくべきかについて学び、考察する。 |