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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
社会調査Ⅱ/Social Research Ⅱ
授業コード
/Class Code
B601711001
ナンバリングコード
/Numbering Code
BACe432/DSCc406
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
経営学部/Business Administration
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火1(後期)/TUE1(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
高梨 薫/TAKANASHI KAORU
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
高梨 薫/TAKANASHI KAORU 共通教育センター
授業の方法
/Class Format
「講義」情報処理室での対面授業
授業の目的
/Class Purpose
データサイエンスが対象とするデータはどこからくるのか、われわれの社会を読み解くためにデータを収集する多くの方法、営みがあり、そのひとつが社会調査です。そしてデータの収集(生成)過程を理解しないまま、データから価値を抽出することはできないといいます。調査はデータが生成される場です。この授業では社会調査におけるデータ収集に焦点をあてつつ、社会調査の重要性、目的、意義、方法、倫理について学習する。
本科目は経営学部のディプロマポリシー「企業を始めとした多様な組織の事業計画・経営戦略の策定に必要なデータを収集し、意思決定に必要な課題をシステマティックに分析し、合理的な解決を図るのに必要な知識や技能を修得する。」ことを目指しています。
到 達 目 標
/Class Objectives
社会調査により明らかにしたいこと、そのためどの様な調査方法や分析方法を用いればよいかを理解し、実践できるようになる。
・量的調査の準備、企画・設計ができる。
・初歩的な質的調査の準備、企画・設計ができる。
・質的調査においてインタビュー、フィールドワーク、参与観察等、調査目的に則して相応しい調査法を判断できる。
授業のキーワード
/Keywords
授業の進め方
/Method of Instruction
資料配布して(オンラインで配布の場合もあります)講義形式ですすめる。また社会調査Ⅰを履修済みであることが望ましいが、社会調査Ⅰを履修していない場合、適宜「社会調査Ⅰ」で配布した資料を資料を渡すので申し出て欲しい。
授業ではパソコンを操作し統計ソフトSPSSを使った初歩的な分析を体験して頂きます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
社会調査Ⅰを履修済みであることが望ましい。
授業は講義が主となる講義形式です。ただしパソコンを操作し、実際に統計ソフト(SPSS)を操作し、初歩的な分析を体験していただくため、情報処理実習室を使用します。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
各授業において、講義ノートの作成に60分程度の時間を想定しています。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
”統計の基礎”について演習課題と”統計ソフトSPSSの基本操作”授業中の演習課題
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業時間内、上記不定期の小課題(50%)と定期試験(50%)で評価する。
テキスト
/Required Texts
概ね各回、資料を配布します。資料は順にファイル綴じして授業の際、いつでも振り返りができるようにしておいてください。
参考図書
/Reference Books
社会調査の基礎(社会調査士A・B・C・D科目対応) 弘文堂
社会と調査 一般社団法人社会調査協会(定期刊行物)
厚生統計テキストブック 財団法人厚生労働統計協会
社会福祉調査の基礎 日本ソーシャルワーク教育学校連盟 中央法規
実証研究の手引き―調査と実験の進め方・まとめ方― ワールドプランニング
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 社会調査士資格と社会調査協会について
調査における倫理と個人情報保護
社会調査を実践するための社会調査士資格認定、社会調査の質、社会調査教育水準の維持向上、研究発展、そして社会調査の意義と重要性理解普及を目的として創設された社会調査協会について
調査対象者との信頼関係構築・維持(社会調査協会倫理規定)
2 第2回 社会調査の種類、系譜(社会調査Ⅰのまとめ) 量的調査・質的調査、国勢調査、行政調査、世論調査、市場調査、学術調査、フィールドワーク、社会踏査 
3 第3回 ジョージギャラップとサンプリング(標本)調査 アメリカ世論研究所(後のギャラップ社)のギャラップ調査はルーズベルトの勝利を予測し、サンプル抽出が正確な世論調査を可能にすることを示した。
4 第4回 社会調査の意義、目的ー実際の調査事例からー 自治体の自殺対策計画(奈良県)のための調査を紹介し、その意義、目的を理解する。 加えてSPSSを操作しての集計の方法を実演する。
5 第5回 量的調査の分析方法-多変量解析- データに相応しい分析方法の選択の理解のため重回帰分析、分散分析、ロジスティック回帰分析を用いた調査研究を紹介する。
6 第6回 量的調査の分析方法-多変量解析-SPSS(Statistical Package for Social Science)の操作 初歩的な統計処理(分析)を実際にSPSSを操作して行ってみる。
7 第7回 多変量解析を行う前提として必要となるSPSSの操作について
SPSSの操作、シンタックス(コントロール)ファイルを使った分析について
8 第8回 SPSSを使った演習 標準化されているスケールの作成を実際にSPSSを操作して行ってみる。
9 第9回 SPSSを使った演習 重回帰分析を実際にSPSSを操作して行ってみる。
10 第10回 SPSSを使った演習 ロジスティック回帰分析を実際にSPSSを操作して行ってみる。
11 第11回 社会科学の実証研究―社会調査と―社会福祉調査 社会的な問題を解決する目的で行われる社会踏査は、主に社会福祉の領域で行われてきた。社会調査の歴史は社会福祉の歴史と重なる部分のあることを紹介する。
12 第12回 チャールズ・ブースとシーボーム・ラウントリー
1886年チャールズ・ブース(Booth,C.)のロンドン調査と1899年シーボーム・ラウントリー(Rowntree,S.)ヨーク調査について
13 第13回 質的調査について
質的調査の特質、具体的な方法、意義について
14 第14回 質的調査について
質的調査研究の例
質的調査の調査技法(データ収集)と分析技法(分析)について、実際の質的調査研究の例を紹介する。
15 第15回 データサイエンスと社会調査 データサイエンスにおいて社会調査は特にデータを収集する方法としてに関心が寄せられる。しかし社会調査に求められてきたデータを読み(理解)、説明し(分析)、扱う(活用)能力は、データリテラシーとしてデータサイエンスの基礎(前提)となっている。

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