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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
社会調査Ⅰ/Social Research Ⅰ
授業コード
/Class Code
B601701001
ナンバリングコード
/Numbering Code
BACe331/DSCc305
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
経営学部/Business Administration
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火1(前期)/TUE1(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
高梨 薫/TAKANASHI KAORU
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
高梨 薫/TAKANASHI KAORU 共通教育センター
授業の方法
/Class Format
「講義」情報処理教室での対面授業
授業の目的
/Class Purpose
データサイエンスが対象とするデータはどこからくるのか、われわれの社会を読み解くためにデータを収集する多くの方法、営みがあり、そのひとつが社会調査です。そしてデータの収集(生成)過程を理解しないまま、データから価値を抽出することはできないといいます。この授業では社会調査におけるデータ収集に焦点をあてつつ、社会調査の重要性、目的、意義、方法、倫理について学習する。
本科目は経営学部のディプロマポリシー「企業を始めとした多様な組織の事業計画・経営戦略の策定に必要なデータを収集し、意思決定に必要な課題をシステマティックに分析し、合理的な解決を図るのに必要な知識や技能を修得する。」ことをめざしています。
到 達 目 標
/Class Objectives
社会調査により明らかにしたいこと、そのためどの様な調査方法や分析方法を用いればよいかを理解し、実践できるようになる。
・初歩的な調査の準備、企画・設計ができる。
・調査報告や官庁統計などを読み、基礎的な統計(データの意味)を理解することができる。
・主要な記述統計(平均、分散、標準偏差)を理解し計算することができる。
・推測統計の推定と検定の考え方について理解できる。
・SPSS等の統計ソフトのシンタックスを用いて、初歩的な操作・分析ができる。

授業のキーワード
/Keywords
行政調査、世論調査、市場調査など代表的な社会調査から調査の全体像を掴む
社会調査の企画・設計
データ分析のための統計の基礎
SPSSの操作
授業の進め方
/Method of Instruction
資料を配布して(オンラインで配布の場合もあります)講義形式ですすめる。(より理解を深めたいひとは以下に記す参考図書も活用してほしい。)また、授業ではパソコンを操作し統計ソフトSPSSを使った初歩的な分析を体験して頂きます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
授業は講義が主となる講義形式です。ただしパソコンを操作し、実際に統計ソフト(SPSS)を操作し、初歩的な分析を体験していただくため、情報処理実習室を使用します。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
各授業において、講義ノートの作成に60分程度の時間を想定しています。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
”統計の基礎" について演習課題 と  ”統計ソフトSPSSの基本操作”  授業中の演習課題
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業時間内、上記不定期の小課題(50%)と定期試験(50%)で評価する。
テキスト
/Required Texts
概ね各回、資料を配布します。資料はファイルして授業の際、いつでも振り返りができるようにしておいて下さい。 
参考図書
/Reference Books
社会調査の基礎(社会調査士A・B・C・D科目対応) 弘文堂
社会と調査 一般社団法人社会調査協会(定期刊行物)
厚生統計テキストブック 財団法人厚生労働統計協会
社会福祉調査の基礎 日本ソーシャルワーク教育学校連盟 中央法規
実証研究の手引き―調査と実験の進め方・まとめ方― ワールドプランニング

No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 データサイエンスにおける社会調査1 データサイエンスが対象とするデータは、例えばウェブ上で自動収集されるものや官公庁の統計等が想定できるが、この授業はデータを収集する方法として社会調査に関する知識を身につけ、実践のための基礎を築く。
初回は社会調査を実践するための社会調査士資格についてと、社会調査の質の向上、教育機関における社会調査教育の水準を維持向上、研究の発展、そして社会調査の意義と重要性に関する理解の普及を目的として創設された社会調査協会について紹介する。
2 第2回 データサイエンスにおける社会調査2 量的調査と質的調査、調査に必要な統計学、社会調査における倫理と個人情報(社会調査協会倫理規定について)

3 第3回 国勢調査と統計法(総務省統計局) 国勢調査(センサス)はわが国に住んでいるすべての人と世帯を対象とする国の最も重要な統計調査
4 第4回 調査(量的調査)の種類 世論調査、行政調査(自治体や国の調査)、市場調査、社会踏査、学術調査 全数調査と標本調査について
5 第5回 社会調査の意義、目的ー実際の調査事例からー 自治体の自殺対策計画(大阪)のための調査を紹介し、その意義、目的を理解する。 加えてSPSSを操作しての集計の方法を実演する。
6 第6回 量的調査の調査票(質問紙について)1
調査協力の依頼文(インフォームドコンセント)と質問紙
7 第7回 量的調査の調査票(質問紙について)2 質問紙の作成方法、測定の水準(尺度水準)
8 第8回 調査の倫理について 調査対象者のプライバシー、調査対象者との信頼関係の構築・維持について。また調査協力したことによって苦痛や不利益がないための予防策、他
9 第9回 SPSS(Statistical Package for Social Science)の操作
量的調査研究を紹介し、実際にSPSSを操作しての分析(統計処理)をする。
10 第10回 社会調査(量的調査)に必要な統計学1
推測統計の基礎(標本調査の前提)となる記述統計について 分散、標準偏差、正規分布 
11 第11回 社会調査(量的調査)に必要な統計学2
尺度水準について 量的変数(間隔、比例尺度)と質的変数(名義、順序尺度)
相関係数と量的変数 クロス表と質的変数
12 第12回 SPSS(Statistical Package for Social Science)の操作 SPSSを操作して記述統計の分散、標準偏差、正規分布や共分散、相関係数を求める。 
13 第13回 SPSS(Statistical Package for Social Science)の操作 SPSSを使い質的変数(カテゴリーデータ)の分析、クロス表とカイ二乗検定をする。
14 第14回 SPSS(Statistical Package for Social Science)の操作 社会科学分野の研究(実証研究)について紹介し、調査等による統計データがなくてはならないものであること、またデータを扱う際の倫理について説明する。
15 第15回 社会調査の歴史と全体のまとめ
ブースとラウントリー、そしてジョージ・ ギャラップ

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