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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
ヨーロッパ経営論Ⅱ/European ManagementⅡ
授業コード
/Class Code
B601321001
ナンバリングコード
/Numbering Code
BACe639
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
経営学部/Business Administration
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
金2(後期)/FRI2(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
小澤 優子/OZAWA YUKO
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小澤 優子/OZAWA YUKO 経営学部/Business Administration
授業の方法
/Class Format
対面授業「講義」
授業の目的
/Class Purpose
<主題>
この科目は、学部のDPにある経営の問題を総合的に分析・解析できる知識・技能を修得することを目指すものである。この科目は専門教育科目のひとつで、経営学に関する基本的な知識を必要とする。
企業経営を理解するうえで、欧州連合(EU)について理解することは不可欠である。欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)を母体として発足し、深化をたどる欧州連合は、経済共同体として世界経済全体に大きな影響力を及ぼすためである。後期のⅡでは、そのような欧州連合の中心国であり、世界経済でも重要な役割を果たすドイツ連邦共和国の経済発展や企業経営に注目していく。まずは、その土台としてEUの全体像について簡単に触れ、そののちにアメリカや日本とは異なったドイツの資本主義の在り方や企業経営の特徴に関して理解を深めていく。
<目的>
・欧州連合やドイツの経済に関する知識を修得することができる。
・ドイツにおける企業や、その特徴的な企業経営について関心をもつようになる。
・日本と他国との企業経営の違いについて理解し、適切なコメントができるようになる。
到 達 目 標
/Class Objectives
・欧州連合ならびにドイツの全体経済や、そこにおける企業経営の特徴について説明することができる。
・他国の企業経営に興味を持ち、日本企業との違いについて議論ができる。
・新聞などで取り上げられる欧州企業やドイツに関する問題について、その意味や本質を理解し、それに対する自らの意見を述べることができる。
授業のキーワード
/Keywords
欧州連合(EU)、ドイツ連邦共和国、ライン型資本主義、ステークホルダー志向、コーポレート・ガバナンス、共同決定制度、コンツェルン、同族企業
授業の進め方
/Method of Instruction
講義を中心に進めます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
経営学の基礎的な知識を修得していることが望ましい。また、海外企業の経営に積極的に興味を持つ姿勢が重要となる。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
講義の際のノート整理やその内容確認を、毎回2時間程度、事後学習として行うこと。このことが、次の講義の事前学習となります。また、第1回目の講義で参考文献を複数提示するので、それも併せて読むと理解が進みやすくなります。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
授業中に数回、授業内容に関連した問題の解答やそれに対する意見などを記入した出席カードの提出を求める。これに関しては、次の講義の際にいくつかの回答をサンプルとして提示し、正解やポイントなどの解説を行う。また、中間試験を実施するが、これに関しても出席カードと同様のフィードバクを行う。最終回には、講義のまとめとして試験を実施する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
講義の最終回に行う確認テスト(50%)と授業中に2回実施するテスト(40%)、さらには、複数回提出を求める出席カードの内容(理解度の確認)(10%)によって総合的に判断する。なお、これらの比率は変更することがある。
テキスト
/Required Texts
特定のものは使用しない。
参考図書
/Reference Books
久保広正、海道ノブチカ編著(2013)『EU経済の進展と企業経営』勁草書房。
田中素香、長部重康、久保広正、岩田健治(2014)『現代ヨーロッパ経済(第4版)』有斐閣。
他の文献に関しては、第1回目の講義で指示する。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 講義のガイダンス―講義の進め方、内容など ・講義全体の流れを提示する。
・講義のために必要な学習などについて指摘する。
・講義を受けるにあたって、その進め方や注意事項を説明する。
2 第2回 欧州連合の発展 今日の欧州連合(EU)の全体像について学習する。その際に、EU各国の経済状況なども明らかにする。
3 第3回 ドイツの歴史① ドイツが、第二次世界大戦後から近年に至るまでどのように発展してきたのかを、経済全体ならびに企業という2つの側面から理解する。
4 第4回 ドイツの歴史② 1990年代以降のグローバル化の進展によるドイツ企業経営への影響について、今日に至るまでの流れを検討していく。
5 第5・6回 ドイツの大規模企業 ドイツの大規模な企業はコンツェルンの形態を採ることが多い。また、同族企業が多いことも特徴である。それらの概要について理解する。
6 第7・8回 ヨーロッパ型企業モデルとコーポレート・ガバナンス ヨーロッパの企業において重視される、利害多元的なステークホルダー志向的ガバナンスモデルに関して、アメリカとの比較を通じて理解していく。
7 第9・10回 コーポレート・ガバナンスと共同決定 ドイツの資本主義を支える共同制度について学習する。これは企業のトップマネジメント組織に従業員代表の参加が認められる制度全体を意味する。
8 第11・12回 ドイツの資本市場 ガバナンスを検討する際に重要となる資本市場について、その現状や近年の変化を検討していく。とりわけ、企業経営に対する銀行の影響力の変容について理解していく。
9 第13回 ドイツの会計制度① ドイツ企業において特徴的な管理会計の制度(コントローリング)について、その歴史的な展開や全体像を学習する。
10 第14回 ドイツの会計制度② コントローリングが実際の企業経営にどのように活用されているのかを、事例をあげて検討していく。
11 第15回 講義のまとめ―確認のためのテスト― 講義全体のまとめとして、全ての内容について理解できているのかどうかの確認テストを実施する。

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