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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
異文化マネジメント論Ⅱ/Cross-Cultural ManagementⅡ
授業コード
/Class Code
B601301001
ナンバリングコード
/Numbering Code
BACe637
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
経営学部/Business Administration
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
金3(後期)/FRI3(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
藤原 由紀子/FUJIWARA YUKIKO
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
藤原 由紀子/FUJIWARA YUKIKO 経営学部/Business Administration
授業の方法
/Class Format
講義(対面)
授業の目的
/Class Purpose
 本講義は、経営学部のDPである現代の企業経営に関する基本的知識を学修し、ビジネス全般にわたって活用するために有用な知識を総合的に学修すること、社会のグローバル化に伴って、国際社会の一員としての自覚を持ち、異文化の人々と交流するのに必要な知識と技能を学修することの2つを目指す。本講義は専門選択科目であり、履修モデルの1つ「インターナショナル・モデル」の一科目に位置付けられる。異文化への関心がある人、異文化への理解が必要となる仕事や留学を考えている学生に履修をすすめる。
 国境をまたいで仕事をする人々の多くが、コミュニケーションの仕方やビジネスの場における適切な振る舞いが文化によって異なることを十分に理解していない。その結果、誤解を招く、職場の雰囲気の悪化、従業員の士気の低下、目標の未達成などの問題が発生する。 
 本講義は、①ビジネスの場において文化の違いがどこにどのように表れるのかを理解する。②異文化における適切なマネジメントとはどのようなものかを理解する。③自分のもつ文化への気づきを促し、知識を実践の場で生かせるようになることを目的とする。

到 達 目 標
/Class Objectives
1.文化の違いが生まれやすい8つのマネジメントの領域について説明できる。
2.どの国が、どのようなビジネス文化をもつのか、8つの領域の観点から説明できる。
3.ビジネス文化が異なると、どのような問題が発生するのかを、説明できる。
4.自分と他者の文化を比較し、文化マップを作成できる。
5.ビジネス文化の多様性があるなかで、文化の違いを適切にマネジメントするにはどうすべきか
  を具体的に説明できる。
授業のキーワード
/Keywords
異文化理解、コミュニケーション、適切な振る舞い、文化の相対性
授業の進め方
/Method of Instruction
講義を中心に進める。
授業中に課題に取り組んでもらったり、区切りの良いところで小テストを行う。
第11・12回目あたりで、2,3人でのグループワークを行う。いつ実施するのかは授業の進捗によって異なるため、授業中の連絡に注意しておいてください。

履修するにあたって
/Instruction to Students
授業は、テキストに沿って行います。授業中に使用する図表、事例の詳細はテキストに書いてありますので、資料として配付しません。
私語は厳禁です。授業内容に関する質問や発言は歓迎します。
経営と文化の関わりについて関心をもつ人の受講を希望します。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
事後学習として、テキストの該当箇所を丁寧に読んで理解すること。(30分程度)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
・授業中の課題
・中間レポート
 授業で学んだ文化の指標を使って、各自がどのような考え方や価値観をもっているのかを、探るためのグループワークを行う。その結果をレポートにまとめて提出してもらいます。 
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業中の課題や小テスト(30%)、中間レポート(30%)、最終確認テスト(40%)で評価する。



 
テキスト
/Required Texts
エリン・メイヤー著、田岡恵監訳 『異文化理解力』 英治出版、1,880円+税。
参考図書
/Reference Books
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス 本講義の概要、講義の進め方、評価の仕方について説明する。
文化の違いが生まれやすい8つのマネジメントの領域について説明する。
2 第2回 異文化間のコミュニケーション 文化によるコミュニケーションの違いをコンテクストの観点から理解し、異文化の人とコミュニケーションをする際のコンテクスト・マネジメントについて学ぶ。
3 第3回 勤務評価とネガティブ・フィードバック 文化によって、マイナス評価の伝え方に違いがある。その結果、ビジネスの場での礼節をわきまえた振る舞いについて認識の違いがあることを学ぶ。
4 第4回 コミュニケーションとネガティブ・フィードバックの逆転 コミュニケーションの指標における位置づけと、とネガティブ・フィードバックの指標における位置づけが逆転している国がある。ここでは、コミュニケーションの指標とネガティブ・フィードバックの指標の両面から各国の文化について学ぶ。
5 第5回 多文化世界における説得技術-1 文化によって思考法に違いがある。思考法の違いが物事を理解する際のプロセスに影響を及ぼしていること、その結果、文化によって異なる効果的な説得技術について学ぶ。 
6 第6回 多文化世界における説得技術-2 文化によって思考法に違いがあり、思考法の違いが物事を理解する際のプロセスに影響を及ぼしていること、その結果、文化によって異なる効果的な説得技術について学ぶ。
7 第7回 リーダーシップ、階層、パワ 良い上司についての認識は、文化によって異なる。ここでは、文化によって異なる望ましいリーダーシップの型、階層、権力格差について学ぶとともに、異文化においてはどう振る舞えば良いのかを理解する。 
8 第8回 意思決定のスタイル-1 文化によって望ましい意思決定のスタイルがどのように異なるのかについて学ぶ。
9 第9回  意思決定のスタイル-2 各文化に特徴的な意思決定のスタイルがどのようにして形成されてきたのかについて学ぶ。
10 第10回 スケジューリングと各文化の時間に対する認識 ある文化では遅刻とみなされるものが、別の文化では時間内と許容されることがある。文化によって時間感覚がどのように異なるのかを理解し、多文化の中でのスケジューリングのマネジメントについて学ぶ。
11 第11回 グループワーク1回目 これまでに学んだ指標を使ってグループワークを行う。各自が指標のどのあたりに位置付けられるのかをグループメンバーと比較する。詳細は、授業中に説明する。
12 第12回 グループワーク2回目 これまでに学んだ指標を使ってグループワークを行う。各自が指標のどのあたりに位置付けられるのかをグループメンバーと比較する。詳細は、授業中に説明する。
13 第13回 信頼構築の方法

人への信頼は、ビジネスを通じて形成される認知的信頼と、親密さや友情などの感情から形成される感情的信頼に分けられる。ビジネスの場で重要視される信頼のタイプが文化によってどのように異なるのかを学ぶ。  
14 第14回  見解の相違の表明と感情表現 意見が違うこと、またその違いを表明することに対する認識が文化によってどのように違うのか、多文化の中で意見を表明する場合の課題について学ぶ。  
15 第15回 まとめ これまでの講義内容を理解できているかどうかを確認する。 

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