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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
スモール・ビジネス論Ⅰ/Small-Enterprise Theory Ⅰ
授業コード
/Class Code
B600552001
ナンバリングコード
/Numbering Code
BACb519/DSCg533
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
経営学部/Business Administration
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
月3(前期)/MON3(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
江頭 寛昭/EGASHIRA HIROAKI
遠隔授業
/Remote lecture
Yes

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
江頭 寛昭/EGASHIRA HIROAKI 経営学部/Business Administration
授業の方法
/Class Format
オンデマンド
授業の目的
/Class Purpose
この科目は、経営学部のDPに示す、現代の企業経営に関する基本的知識を学修し、ビジネス全般にわたって活用するために有用な知識を総合的に学修することを目指す。
経営商学コースの選択必修科目の一つで、「経営学総論」で学ぶ基礎知識を必要とします。
家電製品や自動車をはじめとする、私たちの生活に欠かすことのできない工業製品や、生活の利便性を高め、豊かな暮らしを支えてくれている様々な商品やサービスの提供など、社会のあらゆる場面で中小企業は重要な役割を果たしています。また、他方で中小企業は私たちの働く場の提供者としても重要な担っています。このように私たちの暮らしにとって重要で、産業の中でも大きな役割を果たしている中小企業の特徴と中小企業を取り巻く環境について、多様な情報に接し、評価・解釈し理解したことを表現できるようになることを目的とする。
なお、この授業の担当者は、自治体附属の調査研究機関の研究員として、17年にわたる地域産業の実態調査研究に携わってきた実務経験を有する教員である。より具体的な例をもとに企業活動の実際を紹介する。

到 達 目 標
/Class Objectives
この授業では、中小企業の戦後の歴史的な変遷と中小企業を取り巻く現代の経営環境の特徴を中心に概括的に理解し、中小企業の社会における役割について評価し判断することができる。
授業のキーワード
/Keywords
中小企業、経営資源、グローバル化、経済成長、自生的産業
授業の進め方
/Method of Instruction
テキストに沿って独自に作成した配布資料をもとに授業を進めます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
毎回の講義までに、20分~30分程度の予習が必要です。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
授業期間中3~4回、学習理解度合確認のための簡易なテストを実施します。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業期間中に実施する小テスト(100%)をもとに評価します。
テキスト
/Required Texts
植田浩史、桑原武志他著『中小企業・ベンチャー企業論(新版)』有斐閣コンパクト
参考図書
/Reference Books
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス 講義で取り扱う内容について概説するとともに、講義の進め方や評価方法についてガイダンスを行います。
2 第2回 中小企業とは 講義で取り上げる主要な対象となる中小企業とはどんな存在で、産業の中でどんな役割を果たしているのかについてお話します。
3 第3回 日本経済と中小企業 日本経済のなかで、中小企業はどの程度の位置を占め、どのような課題を抱えているのか、について説明します。
4 第4回 経済発展と中小企業① 明治以降の産業の近代化とその目覚ましい発展の中で中小商工業がどのような形で存在し、産業の中でどのように位置づけられているのかを概説します。
5 第5回 経済発展と中小企業② 戦後の日本経済は復興期を経て1950年代中ごろから世界に例を見ない長期にわたる高度成長を遂げますが、そこでは中小企業の存在の在り方と中小企業が産業に果たす役割が特に注目されました。また、この時期に戦後の本格的な中小企業政策が始まりました。この間の中小企業が果たした役割と中小企業政策の特徴について概説します。
6 第6回 経済発展と中小企業③ 1970年代は71年のドルショック、73年の第一次石油危機などを契機に国際経済システムが大きく変化したが、80年前半にかけての安定成長期は中小企業の発展を基に日本の産業競争力に対する注目が注がれた時期で、この時期に見直しが進んだ中小企業の役割について解説します。
7 第7回 経済発展と中小企業④ 1985年のプラザ合意以降、日本の産業は長らく続く円高の動きに苦しみながら、その構造を大きく変化させていきました。特にバブル崩壊以降は失われた10年といわれる経済の低迷が長らく続きました。このように厳しい状況の中での中小企業の状況を概観し、中小企業に新たに求められる役割について解説します。
8 第8回 大企業と中小企業① 21世紀に入ってから日本経済はリーマンショック、東日本大震災等相次ぐ危機に見舞われるとともに、成熟化、グローバル化の一層の進展により経済環境は激しく変化しており、日本経済を支えてきた中小企業が今後果たすべき役割について検討します。
9 第9回 大企業と中小企業② 大企業と中小い企業とはどのように違うのだろうか。誰もがイメージできる企業規模の違い以外にどのような違いがあるのか、その違いを企業自体が持つ違いと企業が置かれる環境の違いから説明します。 
10 第10回 地域経済と中小企業① 中小企業の存在は地域経済と密接にかかわりあっており、地域経済の発展には中小企業の存在を欠かすことができない。そこで、地域経済と中小企業の結びつきについてみていきます。 
11 第11回 地域経済と中小企業② 地域経済の発展には、地域経済の原動力となる「地域産業」をいかに充実させていくかという「地域産業政策」が必要となるが、有効な「地域産業政策」としてより有効といわれている「内発的発展論」について概説する。 
12 第12回 海外の中小企業① 中小企業は日本ばかりでなく、多くの国々で産業の大多数を占め、社会の中で重要な役割を果たしている。90年代以降国内の中小企業に注目が集まった際には、海外の中小企業の特徴から日本の中小企業をとらえなおす動きに結び付いた。そこで海外の中小企業と産業集積が注目された。こうした海外の中小企業をとらえる動きについて紹介する。 
13 第13回 海外の中小企業① 前回紹介した海外の中小企業の特徴はそれぞれの国の産業が有する特徴によって異なり、その違いはその国が定める中小企業の定義の違いに反映される。ここでは各国の中小企業の定義について紹介する。加えて、海外の中小企業の例として近年著しい経済の発展を見せているタイの中小企業を紹介する。
14 第14回 中小企業金融① 中小企業向けの資金供給機関としては、銀行、信用金庫、信用組合があるが、いずれも債務保証の必要な間接金融であり、資産保有が少なく担保能力の低い中小企業には十分な機能を果たすことができてはいない。
15 第15回 中小企業金融② 十分な資金調達機会を中小企業が確保できるために必要となる、新たな資金調達手法を紹介し、今後の中小企業金融の方向性について示唆する。

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