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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
労務管理論Ⅰ/Labor Management Ⅰ
授業コード
/Class Code
B600092001
ナンバリングコード
/Numbering Code
BACb305/DSCg308
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
経営学部/Business Administration
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
月2(前期)/MON2(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
松田 裕之/MATSUDA HIROYUKI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
松田 裕之/MATSUDA HIROYUKI 経営学部/Business Administration
授業の方法
/Class Format
完全対面形式
授業の目的
/Class Purpose
経営学部DP第1項「現代の企業経営に関する基本的知識を学修し、ビジネス全般にわたって活用するために有用な知識を総合的に学修する」ための科目と位置づけられ、基礎経営学Ⅰ・Ⅱ、経営学総論、経営史で学んだ労働力あるいは人的資源を対象とする管理や組織運営についての知識が基礎になります。
経営資源の要であるヒト=人間を扱う労務管理は、文字どおり企業経営の核ですモノ(設備)・カネ(資本)・情報も、ヒト資源の活用如何で、価値を減らしたり、高めたりするからです。松下幸之助の「企業は人なり」という言葉を待つまでもなく、ヒト資源を有効に活用する企業は生き残り、できない企業は衰亡の途を辿るのが市場経済システムの掟となっています。この講義では、労務管理の基礎的な知識をマスターするために、その発展の歴史を豊富な事例とともにお話したいと思います。前期の労務管理論「Ⅰ」では、労務管理の先進国アメリカで作られ、我が国の労務管理の在り方にも大きな影響を及ぼした管理理念・実践・制度を学びましょう。
到 達 目 標
/Class Objectives
(1)労働力≒ヒト資源の特徴とはなにかが理解できる⇒知識
(2)アメリカで開発された労務管理の理念・実践・制度が理解できる⇒知識
(3)日本とアメリカの労務管理の関連が理解できる⇒知識
(4)企業経営における人間の喜怒哀楽への興味を深めることができる⇒知識・態度
(5)現代の企業経営に関する基本的知識を学修できる⇒知識
(6)経営の問題を総合的に分析・解析できる知識と技能をできる⇒知識・技能
授業のキーワード
/Keywords
労働-労働力-労働者の関係、成行管理、科学的管理、フォード・システム、人間関係論、行動科学
授業の進め方
/Method of Instruction
オリジナルテキストを使用します。対面形式の場合、第2回目講義にて配布します。
履修するにあたって
/Instruction to Students
完全対面形式にて実施します。第2回目にテキストを配布します。300人規模の多人数授業であり、私語による授業の混乱を防止する観点から、出席は受講者の任意とし、出席者には毎回受講カードを配布します。欠席してもマイナスにはなりません。いわゆる3分の2ルールの適用はありません。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
配布資料はオリジナルテキストであり、空所補充箇所も設けられています。きちんと記入すれば、労務管理論の基礎的な知識は十分身につきます。授業終了後自分なりの整理をしてください。毎回復習と予習に1時間程度を充てるようにしてください。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
出席者には毎回受講カードを配布し、記述内容を0~6点で採点します。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
※(授業への取り組み4点+受講カード記述内容0~6点)×出席回数⇒×0.4・・・素点①
※定期試験100点満点⇒×0.6・・・素点②
①+②=最終素点をS,A,B,C,Dに換算。なお、定期試験(追試含む)を受けなかった者は
「/」。
①+②が100点を超えても、余りは切り捨てて「S」評価とする。
テキスト
/Required Texts
第2回目の授業時に教室にて配布。
参考図書
/Reference Books
とくになし。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回
4/12深夜配信
「労務管理論Ⅰ」とはどんな科目だろう? 上記にある講義の内容・形式・評価・注意事項についての再確認を行ったあと、科目としての「労務管理」の内容とそれを学ぶ意義について解説します。
2 第2回
4/19深夜配信
「ヒト資源」とは、どんな資源なのだろうか? ① 「経営資源」とはなにかを説明し、そのなかで「ヒト資源」が「モノ・カネ・情報」資源となにがどう違うのかを、古典的な経済学の理論をわかりやすいかたちで解説しながら、あきらかにしていきます。
3 第3回
以降の映像配信はdotCampusにてお知らせします。
「ヒト資源」とは、どんな資源なのだろうか? ②  「経営資源」とはなにかを説明し、そのなかで「ヒト資源」が「モノ・カネ・情報」資源となにがどう違うのかを、古典的な経済学の理論をわかりやすいかたちで解説しながら、あきらかにしていきます。 
4 第4回 なぜ「アメリカ合衆国」が労務管理において先進的であったのか? ① 産業革命の発信地にして、一時世界に多くの領土を築いたイギリスではなく、19世紀半ばにようやく工業化を開始した後進国アメリカが、なぜ企業経営の核である労務管理分野において先進的であったのか、その理由を探ります。 
5 第5回 なぜ「アメリカ合衆国」が労務管理において先進的であったのか? ② 産業革命の発信地にして、一時世界に多くの領土を築いたイギリスではなく、19世紀半ばにようやく工業化を開始した後進国アメリカが、なぜ企業経営の核である労務管理分野において先進的であったのか、その理由を探ります。 
6 第6回 「ヒト資源」の合理的・効率的活用はどのように行われたのか? ① まず、ひたすら「ヒト資源」を効率的に活用するために、作業動作・手順・工程の改善が行われました。具体的には、成り行き管理~科学的管理~分業式流れ作業~コンベア式流れ作業という系譜になります。 
7 第7回 「ヒト資源」の合理的・効率的活用はどのように行われたのか? ② まず、ひたすら「ヒト資源」を効率的に活用するために、作業動作・手順・工程の改善が行われました。具体的には、成り行き管理~科学的管理~分業式流れ作業~コンベア式流れ作業という系譜になります。 
8 第8回 「ヒト資源」の合理的・効率的活用はどのように行われたのか? ③ まず、ひたすら「ヒト資源」を効率的に活用するために、作業動作・手順・工程の改善が行われました。具体的には、成り行き管理~科学的管理~分業式流れ作業~コンベア式流れ作業という系譜になります。 
9 第9回 「ヒト資源」のもつ人間性・心性にはどのような配慮が払われたのか? ① 効率的活用がいかに大切でも「ヒト」は機械ではなく、生身の人間であり、各々個性や感情をもっています。この人間性の側面を無視していては、合理的な作業動作・手順・工程を整備しても意味がないのです。そこで、「ヒト資源」の効率的活用の前提として、その人間性に対してもなんらかの働きかけが必要となります。具体的な系譜としては、企業内福祉(福利厚生)~労使協議機関の設置~人間関係論(ヒューマン・リレーションズ)となります。 
10 第10回 「ヒト資源」のもつ人間性・心性にはどのような配慮が払われたのか? ② 効率的活用がいかに大切でも「ヒト」は機械ではなく、生身の人間であり、各々個性や感情をもっています。この人間性の側面を無視していては、合理的な作業動作・手順・工程を整備しても意味がないのです。そこで、「ヒト資源」の効率的活用の前提として、その人間性に対してもなんらかの働きかけが必要となります。具体的な系譜としては、企業内福祉(福利厚生)~労使協議機関の設置~人間関係論(ヒューマン・リレーションズ)となります。 
11 第11回 「ヒト資源」のもつ人間性・心性にはどのような配慮が払われたのか? ③ 効率的活用がいかに大切でも「ヒト」は機械ではなく、生身の人間であり、各々個性や感情をもっています。この人間性の側面を無視していては、合理的な作業動作・手順・工程を整備しても意味がないのです。そこで、「ヒト資源」の効率的活用の前提として、その人間性に対してもなんらかの働きかけが必要となります。具体的な系譜としては、企業内福祉(福利厚生)~労使協議機関の設置~人間関係論(ヒューマン・リレーションズ)となります。 
12 第12回 「ヒト資源の」効率的活用と人間性への配慮はどのようにして両立させるのか? ① 効率性と人間性は相反するものではなく、同時並行的に追求・実現せねば「ヒト資源」の活用は図れません。そこで、「ヒト資源」が自発的・積極的に作業に取り組むような仕事内容を設計していくことが労務管理の課題となります。心理学・生物学・人類学の多彩な成果を活用した行動科学的労務管理が第ニ次大戦後に登場し、洗練化されました。マズローの欲求段階説や職務拡大・職務充実の技法・動機付けの理論などを解説します。  
13 第13回 「ヒト資源の」効率的活用と人間性への配慮はどのようにして両立させるのか? ② 効率性と人間性は相反するものではなく、同時並行的に追求・実現せねば「ヒト資源」の活用は図れません。そこで、「ヒト資源」が自発的・積極的に作業に取り組むような仕事内容を設計していくことが労務管理の課題となります。心理学・生物学・人類学の多彩な成果を活用した行動科学的労務管理が第ニ次大戦後に登場し、洗練化されました。マズローの欲求段階説や職務拡大・職務充実の技法・動機付けの理論などを解説します。 
14 第14回 「ヒト資源の」効率的活用と人間性への配慮はどのようにして両立させるのか? ③   効率性と人間性は相反するものではなく、同時並行的に追求・実現せねば「ヒト資源」の活用は図れません。そこで、「ヒト資源」が自発的・積極的に作業に取り組むような仕事内容を設計していくことが労務管理の課題となります。心理学・生物学・人類学の多彩な成果を活用した行動科学的労務管理が第ニ次大戦後に登場し、洗練化されました。マズローの欲求段階説や職務拡大・職務充実の技法・動機付けの理論などを解説します。 
15 第15回 講義のまとめと試験ポイントの解説 第2~14回の講義の内容を振り返り、「ヒト資源」の効率的活用・人間性の尊重・それらの両立の流れに関するポイントを確認します。 

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