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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
人文の知専門講義Ⅳ/Advanced Lecture on Knowledge of Humanities Ⅳ
授業コード
/Class Code
B509341001
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASb316
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
金3(後期)/FRI3(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
この授業は「人文の知科目群」に設置された、人文学科専門教育科目である。全般的にはDP1に記された「複数の分野の基礎知識の獲得」を目的とするが、DP2に記された、専門知識の獲得(主に言語に関する)と、DP8に示された主体的学修の深化をも目的とする。
〈主題〉
文学が近代的学問になるために大きな貢献をしたのが、20世紀初頭に始まったいわゆるClose Readingと呼ばれる技法=態度である。Close Readingが定着することによって、文学研究は従来の印象批評から脱却し、より客観的で科学的な地位を手に入れることができた。日本語の著名な詩を読むことを通してClose Reading(先入観を排してテクストを精密に読む)の手法に慣れ親しみ、それが本質的には科学的データ分析と大部分共通していることを理解すると共に、テクスト解釈の基本を学ぶ。
〈目標〉
1)Close Readingの本質を理解する 
2)詩を読み、楽しめるようになる 
3)詩とその他の文章表現との類似点・相違点を理解する
到 達 目 標
/Class Objectives
1) 一編の詩を自分なりに読める(理解できる)ようになる
2) 一つ一つの語句に対して必要な注意を払えるようになる
3) 自分の好みの作品が見分けられる
授業のキーワード
/Keywords
授業の進め方
/Method of Instruction
毎回2〜3編の詩を取り上げ、各々の作品の特徴と魅力について解説し、詩の読解に関する理解を深める。
履修するにあたって
/Instruction to Students
授業では各詩人の文学史的役割や個人の伝記的事実について言及する時間的余裕がない。したがって、これらの知識に関しては各自で、文学事典などを通じて補わなければならない。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
おおむね1時間ほどの予習が求められる。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
期末レポート。提出されたレポートは、要請があれば、コメント・評価などを記した上で返却する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
2種類の期末レポート、各50%
テキスト
/Required Texts
初回の授業でプリントを配布する。
参考図書
/Reference Books
指定図書: 参考書:授業中に紹介する
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 イントロダクション Close Readingについて
2 第2回 萩原朔太郎 日本の近代史を代表する詩人・萩原朔太郎の「地面の底の病気の顔」を中心に、主に表現、構造に注目して読解する。
3 第3回 金子光晴 金子光晴の「路傍の愛人」を中心に、言葉が持つイメージに注目して個々の作品を読解する。
4 第4回 宮沢賢治 宮沢賢治の「永訣の朝」を中心に、この詩人特有の表現に注目して、個々の作品を読解する。
5 第5回 草野心平 草野心平の「ヤマカガシの腹の中から仲間に告げるゲリゲの言葉」を中心に、擬態語や独特の諧謔に注目して、個々の作品を読解する。
6 第6回 中原中也 中原中也の「汚れちまった悲しみに」を中心に、口語的表現と厳格な形式が作り出すリズムに注目する。 
7 第7回 井上靖 井上靖の「夜霧」を中心に、散文詩の特徴を確認しつつ、個々の作品を読解する。
8 第8回 立原道造 先に扱った中原中也に対する立原道造の批評にも注目しつつ、「のちのおもひに」を中心に、時間の扱われ方に注目して、言葉の効果について考察する。
9 第9回 茨木のり子 茨木のり子の「知らないことが」を中心に、詩を読む楽しみについて考察する。
10 第10回 吉野弘 「夕焼け」を中心に、「わかりやすい詩」と「難解な詩」の差異について考察する。 
11 第11回 清岡卓行 清岡卓行の「花の車」を中心に、一見難解と感じられる詩の技法について考察する。
12 第12回 田村隆一 田村隆一の「命令形」を中心に、現代詩における伝統と欧米からの影響について考察し、個々の詩を読解する。 
13 第13回 Close Readingとテクスト分析 Close Readingの手法によって個々の詩がどのように読解されたのかを振り返り、詩の言葉の特徴・特性を理解する。その上で、詩の魅力について概観する。  
14 第14回 ポップミュージックの歌詞 
#1
ポップミュージックの歌詞の分析を行い、いわゆる「詩」との比較を行う。 
15 第15回 ポップミュージックの歌詞 
#2
ポップミュージックの歌詞の分析を行い、いわゆる「詩」との比較を行う。 

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