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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
専攻演習Ⅰ/Advanced Seminar Ⅰ
授業コード
/Class Code
B509221007
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASa305
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
水3(前期)/WED3(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
出水 孝典/DEMIZU TAKANORI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
出水 孝典/DEMIZU TAKANORI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
演習(対面)
授業の目的
/Class Purpose
<言葉と向き合う>この授業は、人文学部人文学科のディプロマ・ポリシーのうち4「獲得した知識と体験と技能を活用して、自らが設定した課題や問題点を論理的な分析と考察をとおして解決・解明へと導くことができる」、5「相手の意見を正確に理解し、自分の考えや意見を口頭や文章で的確に表現することができる」、6「情報に潜む危険性を認識したうえで、情報通信技術等を用いて情報を適正につかみ、伝えることができる」、7「多様な他者と共存して、異なった価値観を尊重し、積極的に交流・協働できる」に関係しています。皆さんはこれまで英語や国語の授業を受けてきたことと思います。その中で、ある単語や表現がどのような意味をもつのか、多義語の語義選択はどのように行われるのか、小説や漫画の登場人物の性格付けにどのような言葉が使われているのかなど、言葉の使い方に興味をもったことがありませんか?この演習では、前半、英語の小説をみんなで一緒に読んでその一部を日本語に訳すことによって、ことばに対する理解を深めることを目的とします。後半は、「卒業研究」の提出に向けての予備作業をやっていきます。
到 達 目 標
/Class Objectives
1. 英語で書かれた簡単な小説の内容を理解できる。
2. 英語という外国語と対照することで、日本語の特質を理解し、より適切な日本語を使用できるようになる。
3. 文字通りではない(=比喩的な)表現の意味と、そのような意味変化が生ずるメカニズムについて、理解することができる。
4. ことばの面白さ・難しさを理解できる。
授業のキーワード
/Keywords
英語、英文法、短編小説、語彙意味論、ポライトネス、文末表現、J-Popの歌詞
授業の進め方
/Method of Instruction
英語に関しては、音声に親しむことをやっていきます。具体的には、受講者に英語の文を発音してもらって、より英語らしく発音するにはどうしたらいいのか指導したり、綴り字から想像できない、実際の英語の音の崩れ方などについても解説します。また、日本語に訳す場合に、どのような点に着目し、どうニュアンスを反映して訳せばいいのかみんなで考えます。

卒業研究執筆の予備作業に関しては、授業の前半は、語彙意味論やポライトネス、女ことば、文末表現、J-Popの歌詞などに関する参考文献を紹介していきますので、自分が卒業研究で取り上げようと考えている分野の文献については自分で読んでいきます。~15回目までは、うちのゼミでこれまでに提出された卒業研究のうち、自分のやろうと考えている内容に近いものを読んで、それぞれの受講者に内容の紹介をみんなの前でしてもらいます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
日頃から言葉に興味を持つことが大切です。なぜ、そのような言い方をしているのか、言い方を少し変えれば文字通りの意味や、伝わってしまう含みはどのように変わってくるのか、など自分の頭の中で色々と言葉を操作して考える癖を身につけましょう。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
・授業で取り上げる英語の短編小説に関して、自分に割り当てられた部分を中心に、担当者が配布した注を参考にして30分~45分の予習をする。
・卒業研究執筆の参考文献を読んだり、過去の出水ゼミの卒業研究を読んで内容をまとめたりするのに30分~45分が必要である。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎時間、英文の自分の担当箇所を、音読した上で日本語訳してもらう(英語の発音と日本語訳に関して、担当者が問題点を指摘し改善案を提示する)。第9回以降は、何らかの形で毎回数名ずつプレゼンを行うことになる(これについても担当者が問題点を指摘し改善案を提示する)。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
英文の音読がどの程度できているか20%(個々の単語の発音、イントネーション、強弱などができているか)、日本語訳の適切さ30%(英文を理解し適切な日本語にできているか)、プレゼンや議論への参加の積極性50%(黙って坐っているのではなく、きちんとコメントし発表者に何らかの貢献ができているか)
テキスト
/Required Texts
英語の短編小説、およびそれに対して担当者が付けた詳細な注を資料としてプリントで配布する。
参考図書
/Reference Books
出水孝典. (2018) 『動詞の意味を分解する―様態・結果・状態の語彙意味論―』(開拓社 言語・文化選書 71) 東京:開拓社.
出水孝典. (2019) 『続・動詞の意味を分解する―変化の尺度・目的動詞・他動性―』(開拓社 言語・文化選書 82) 東京:開拓社.
出水 孝典. (2023a) 『語彙アスペクトと事象構造(上) ―時間特性を診る14 章―』(開拓社叢書36)  東京:開拓社.
出水 孝典. (2023b) 『語彙アスペクトと事象構造(下) ―事象の枠を捉える14 章―』(開拓社叢書37)  東京:開拓社.
他にも多数あるので、分野ごとに授業で紹介する。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 導入 担当者が自己紹介をし、授業をどのような手順で進めていくのかまず説明します。その後、受講者に自己紹介をしてもらいます。さらに、授業で毎回読んでいく短編小説とその注をすべて配布します。
2 第2回 ゼミナール1 前半は英語の簡単な短編小説を12に分けたもののうち、1つ目の部分を読む。具体的には、担当者が作成した詳細な注を参考に、分担・予習してきてもらった部分に関して、英文を音読してもらい、日本語訳を提示してもらう。後半は、英語や日本語の動詞・形容詞・名詞などについて卒業研究を執筆する際に参考になる文献のうち、学習用の英単語の本などのうち役立つものを紹介する。
3 第3回 ゼミナール2 前半は英語の簡単な短編小説を12に分けたもののうち、2つ目の部分を読む。具体的には、担当者が作成した詳細な注を参考に、分担・予習してきてもらった部分に関して、英文を音読してもらい、日本語訳を提示してもらう。後半は、英語や日本語の動詞・形容詞・名詞などについて卒業研究を執筆する際に参考になる文献のうち、ある程度の専門性をもったものを紹介する。
4 第4回 ゼミナール3 前半は英語の簡単な短編小説を12に分けたもののうち、3つ目の部分を読む。具体的には、担当者が作成した詳細な注を参考に、分担・予習してきてもらった部分に関して、英文を音読してもらい、日本語訳を提示してもらう。後半は、英語や日本語の動詞・形容詞・名詞などについて卒業研究を執筆する際に参考になる文献のうち、認知言語学で多義性(とそれが生じる仕組み)を扱ったものを中心に紹介する。 
5 第5回 キャリア形成支援行事 キャリア形成支援に関する説明会(全ゼミ合同)を実施する。今後のゼミ活動・インターンシップ・就職活動についての大まかなスケジュールを把握するとともに、大学での学修と結びつけつつ自らの将来設計を確認する。
6 第6回 ゼミナール4 前半は英語の簡単な短編小説を12に分けたもののうち、4つ目の部分を読む。具体的には、担当者が作成した詳細な注を参考に、分担・予習してきてもらった部分に関して、英文を音読してもらい、日本語訳を提示してもらう。後半は、英語や日本語のドラマ、映画、小説などの台詞について卒業研究を執筆する際に参考になる文献のうち、ブラウン&レヴィンソンのポライトネスに関するものを紹介する。 
7 第7回 ゼミナール5 前半は英語の簡単な短編小説を12に分けたもののうち、5つ目の部分を読む。具体的には、担当者が作成した詳細な注を参考に、分担・予習してきてもらった部分に関して、英文を音読してもらい、日本語訳を提示してもらう。後半は、英語や日本語のドラマ、映画、小説などの台詞について卒業研究を執筆する際に参考になる文献のうち、グライスの協調の原理、リーチのポライトネスに関するものを紹介する。
8 第8回 ゼミナール6 前半は英語の簡単な短編小説を12に分けたもののうち、6つ目の部分を読む。具体的には、担当者が作成した詳細な注を参考に、分担・予習してきてもらった部分に関して、英文を音読してもらい、日本語訳を提示してもらう。後半は、英語や日本語のドラマ、映画、小説などの台詞について卒業研究を執筆する際に参考になる文献のうち、女ことばやジェンダー全般、差別表現に関するものを紹介する。 
9 第9回 ゼミナール7 前半は英語の簡単な短編小説を12に分けたもののうち、7つ目の部分を読む。具体的には、担当者が作成した詳細な注を参考に、分担・予習してきてもらった部分に関して、英文を音読してもらい、日本語訳を提示してもらう。後半は、J-Popの歌詞などについて卒業研究を執筆する際に参考になる文献を紹介する。 
10 第10回 ゼミナール8 前半は英語の簡単な短編小説を12に分けたもののうち、8つ目の部分を読む。具体的には、担当者が作成した詳細な注を参考に、分担・予習してきてもらった部分に関して、英文を音読してもらい、日本語訳を提示してもらう。後半は、3人の受講者に、興味をもてた先輩の卒業研究の内容を紹介してもらう。
11 第11回 ゼミナール9 前半は英語の簡単な短編小説を12に分けたもののうち、9つ目の部分を読む。具体的には、担当者が作成した詳細な注を参考に、分担・予習してきてもらった部分に関して、英文を音読してもらい、日本語訳を提示してもらう。後半は、3人の受講者に、興味をもてた先輩の卒業研究の内容を紹介してもらう。 
12 第12回 ゼミナール10 前半は英語の簡単な短編小説を12に分けたもののうち、10番目の部分を読む。具体的には、担当者が作成した詳細な注を参考に、分担・予習してきてもらった部分に関して、英文を音読してもらい、日本語訳を提示してもらう。後半は、3人の受講者に、興味をもてた先輩の卒業研究の内容を紹介してもらう。  
13 第13回 ゼミナール11 前半は英語の簡単な短編小説を12に分けたもののうち、11番目の部分を読む。具体的には、担当者が作成した詳細な注を参考に、分担・予習してきてもらった部分に関して、英文を音読してもらい、日本語訳を提示してもらう。後半は、3人の受講者に、興味をもてた先輩の卒業研究の内容を紹介してもらう。  
14 第14回 ゼミナール12
前半は英語の簡単な短編小説を12に分けたもののうち、12番目の部分を読む。具体的には、担当者が作成した詳細な注を参考に、分担・予習してきてもらった部分に関して、英文を音読してもらい、日本語訳を提示してもらう。後半は、3人の受講者に、興味をもてた先輩の卒業研究の内容を紹介してもらう。
15 第15回 ゼミナール13 ゼミ生に、自分が卒業研究で何をやりたいのか発表してもらう。 

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