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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
実践演習Ⅱ/Practical Seminar Ⅱ
授業コード
/Class Code
B509211012
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASa204
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火2(後期)/TUE2(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
松村 淳/MATSUMURA JUN
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
松村 淳/MATSUMURA JUN 人文学部/Humanities and Sciences
授業の方法
/Class Format
対面授業(演習)
授業の目的
/Class Purpose
本講義は、コモン(コモンズ)という場所の歴史と現代的な意義について考えることをテーマにしながら、社会や地域の課題を分析し、その解決に向けた方法論を生み出す、あるいは、地域の活性化といったより良い社会の構築のためのアイデアを出していくための思考方法を学んでいくための授業です。
事例として取り上げる対象は基本的には神戸市に存在する地域や場所、物件を選定しています。そのため、高学年になり、ご自身のレポートや卒論に活かすことも可能です。
本講義は、人文学部ディプロマポリシー(DP)4,5,6,7に関わるものです。
到 達 目 標
/Class Objectives
・コモンズという概念を知り、具体的な事例を把握すること
・神戸市の里山・里海、自然の現状を知ること
・学んだことを適切にまとめ、レポートを作成できるようになること
授業のキーワード
/Keywords
フィールドワーク、インタビュー、神戸市、コモンズ、空き家、里山・里海
授業の進め方
/Method of Instruction
教員は基本的にはパワーポイントや視聴覚資料を用いながら授業を行います。
学生と教員、学生同士のディスカッションも取り入れた授業とします。
履修するにあたって
/Instruction to Students
卒論の研究対象として、地域の課題、空き家、里山、神戸の自然といったキーワードを考えている方はぜひ履修してください。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
各授業の予習・復習に1週当たり1時間ずつは最低でも確保してください。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎回授業後にコメントシートを提出してもらいます。
最終課題としてレポートの提出が課されます。
次回授業で提出されたコメントの講評などのフィードバックを行います。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業のコメントシート30%
最終レポート70%
コメントシートの評価基準は、当日の授業の内容を踏まえた感想や疑問点が書かれていること。
最終レポートの評価基準は、以下のとおりです。
①客観的な事実と主観的な感想や疑問がきちんと切り分けられていること。
②コモンズの具体的な事例に言及していること。
テキスト
/Required Texts
特に設定はしない。教員のオリジナル教材を用います。
参考図書
/Reference Books
授業中に適宜紹介します。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス 演習内容や計画の説明、受講者の自己紹介などを行います。
2 第2回 社会を知るために コモンズという具体的な研究対象を考えていくに当たって、「社会」や「地域」を知るための知的な枠組みやインタビュー、フィールドワークといった調査方法について紹介します。
3 第3回 コモンズとはなにか 「古くて新しい概念」であるコモンズについて、具体的な事例を挙げながらその概念の今日的な意味について考えていきます。
4 第4回 里山というコモンズ かつて里山は地域の人々にとって、生活の糧を得るための大切な共有地(コモンズ)でした。しかし、現在は活用されず荒れ果てている里山も多く、その維持管理と有効活用が模索されています。本授業では神戸市の里山を対象に、コモンズとしての里山の有効利用に資するための様々な取り組みを紹介します
5 第5回 里海というコモンズ 海は山に比べると有効利用がなされている「コモンズ」といえるでしょう。しかし、様々な問題を抱えているのも事実です。本授業ではコモンズとしての海(里海)について須磨や明石の海を事例に考えていきます。
6 第6回 農地というコモンズ 神戸学院大学有瀬キャンパスが立地する神戸市西区には広大な農地が広がっています。
しかし、農業は後継者不足に見舞われ、耕作放棄地も目立つようになっています。
近年では、市民農園が整備され少しずつ、農家ではない人々が農地に出入りするようになっています。この講義ではコモンズとしての農地の可能性について考えていきます。
7 第7回 教員個別訪問1 専攻演習を選択する際の参考にするため、2年生全員が次年度専攻演習を担当する教員から直接話を聞く機会を設ける。関心を持った教員のもとを訪問し、それぞれのゼミの内容について理解を深めます。
8 第8回 教員個別訪問2 専攻演習を選択する際の参考にするため、2年生全員が次年度専攻演習を担当する教員から直接話を聞く機会を設けます。関心を持った教員のもとを訪問し、それぞれのゼミの内容について理解を深めます。
9 第9回 コモンズとしての寺社仏閣 寺社仏閣は共同体の人々が気軽に集えるコモンズとしての役割を果たしてきました。神戸市にも多くの寺社仏閣がありますが、神戸市北区の寺社仏閣を中心に荒れ果てている寺社仏閣も多いのが現状です。そうした課題も考えつつ、コモンズとしての寺社仏閣の可能性と課題について考えます。
10 第10回 コモンズとしての祭礼 地域の祭りは共同体の人々にとって大切なコモンズとしての役割を果たしてきました。全国の様々な祭りを紹介しながら、コモンズとしての祭礼を考えます。
11 第11回 都市のコモンズ1 現在、日本には800万戸を超える空き家が存在し、その有効活用が叫ばれています。本授業では空き家の有効活用の事例としてのコモンズを検討し、その現代的な意義を探ります。
12 第12回 都市のコモンズ2 空き家を改装し、様々な用途に活用していく実践が活発に行われている地域として神戸市兵庫区、長田区、垂水区塩屋地区等が挙げられます。こうした地域の事例を取りあげ、コモンズが生み出される実践と街への広がりについて考えていきます。
13 第13回 都市のコモンズ3 近年、様々な場所でマルシェが開催されています。神戸市で開催されている大小さまざまなマルシェを事例として取りあげ、その意義について考えます。
14 第14回 まとめと振り返り
発表
最終レポートの構想
授業で学んだコモンズについて振り返りつつ、印象に残ったコモンズを一人ずつ発表し、最終レポート構想を練る時間とします。
15 第15回 ポートフォリオの作成 半期の授業を振り返り、ポートフォリオを作成します。

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