科目一覧へ戻る | 2025/02/13 現在 |
開講科目名 /Class |
実践演習Ⅱ/Practical Seminar Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B509211005 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASa204 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2025年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火2(後期)/TUE2(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
北村 厚/KITAMURA ATSUSHI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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北村 厚/KITAMURA ATSUSHI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(演習) |
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授業の目的 /Class Purpose |
テーマ:ナチ・ドイツの諸問題 この演習では、ナチ・ドイツ研究のテキストを精読し議論することで、人文学科DPにある、人間の社会的・文化的活動に関する専門知識を総合的・体系的に身につけ、相手の意見を理解し、自分の考えや意見を口頭で的確に表現することができることを目的としています。 現在のドイツは移民の問題がありながらも、フランスとのパートナーシップを軸にヨーロッパのリーダーとして振る舞い、脱原発をいち早く推進するなど、自由と人権の旗振り役として抜きんでた存在感を示しています。ところが、周知のとおりドイツはヒトラー政権下で第二次世界大戦を引き起こし、ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を実行した、いわば戦争と人権侵害の代表のような国だったのです。ナチス・ドイツの過去を重く受け止め、その罪を直視することで、現在のドイツの地位は築かれました。私たちはドイツの過去に思いをはせることで、現代世界の課題に対する多くの教訓を得ることができるのです。 この演習では、ドイツ近現代史に関するテキストを精読し、知識を習得し、現代世界への教訓となりうる諸問題について考察し、ゼミ生同士で意見交換することを目的とします。ドイツ現代史は日本でも特に研究が盛んなテーマです。その諸研究の一端を知ることで、日本の西洋史研究に関する最前線を学び、歴史学徒としての知見を深めていきましょう。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.ナチ・ドイツ研究の基本的な知識を習得して他者に説明し、テーマについて意見交換をすることができる。 2.テーマに関連する学術論文や専門書を読解することができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
ヴァイマル共和国 世界大戦 ナチス ヒトラー ホロコースト ユダヤ難民 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
受講生全員がテキストを購入し、担当を決め、担当となったゼミ生(およそ1回に付き2~3人)はレジュメ(報告の要点をまとめたペーパー)を作成し、自分で印刷します。ゼミでは順番に報告していきます。前半を報告および問題提起、後半をディスカッションにあてます。 状況によりテキスト入手が困難な場合は、コピーをPDFで配布します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
受講前にテキストを購入しておくこと。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
担当者は報告レジュメを作成します。(4時間程度) 担当者以外は該当箇所を精読します。(2時間程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の報告者はレジュメを作成し、自分で印刷します。報告者以外には毎回報告に関する課題を出すので、最後に提出してもらいます。次回の冒頭で課題を取りまとめ、フィードバックします。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
報告レジュメの内容評価30%・報告と質疑応答20%・担当時以外の質疑20%・提出課題30%の割合で総合的に評価します。 |
テキスト /Required Texts |
石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』講談社現代新書、2015年〔ISBN978-4-06-288318-4〕 |
参考図書 /Reference Books |
若尾祐司・井上茂子編『近代ドイツの歴史-18世紀から現代まで-』ミネルヴァ書房、2005年 石田勇治『20世紀ドイツ史』白水社、2005年 石田勇治『過去の克服 ヒトラー後のドイツ(新版)』白水社、2016年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | ゼミ生の自己紹介と、今後のゼミの運営についてガイダンスを行います。また、次回以降のテキストを配布します。 | |
2 | 第2回 | 第一次世界大戦 | 第一次世界大戦期のドイツに関するテキスト(PDFで配布)について報告・ディスカッションします。 | |
3 | 第3回 | ヴァイマル共和国 | ヴァイマル共和国期のドイツに関するテキスト(PDFで配布)について報告・ディスカッションします。 | |
4 | 第4回 | ヒトラーの登場 | テキスト第1章の内容(アドルフ・ヒトラーの半生から1923年のミュンヘン一揆まで)について報告・ディスカッションします。 | |
5 | 第5回 | ナチ党の台頭 | テキスト第2章の内容(カリスマ的支配と1930〜32年のナチ党の躍進)について報告・ディスカッションします。 | |
6 | 第6回 | ヒトラー政権の成立 | テキスト第3章の内容(1933年1月のヒトラー政権成立までの過程)について報告・ディスカッションします。 | |
7 | 第7回 | 教員個別訪問 | 専攻演習を選択する際の参考にするため、次年度専攻演習を担当する教員から直接話を聞く機会を設ける。関心を持った教員のもとを訪れ、それぞれのゼミの内容について理解を深める。 | |
8 | 第8回 | キャリア形成支援行事 | 全ゼミ合同でおこなわれるキャリア支援に関する説明会に参加する。3年次のインターンシップにむけて、志望する業界や職種の把握や選択を進めるとともに、大学での学習と結びつけつつ将来設計を確認する。 | |
9 | 第9回 | ナチ体制の成立1 | テキスト第4章(独裁体制への道、民意の転換、体制の危機)について報告・ディスカッションします。 | |
10 | 第10回 | ナチ体制の成立2 | 引き続き、テキスト第4章(独裁体制への道、民意の転換、体制の危機)について報告・ディスカッションします。 | |
11 | 第11回 | ナチ体制下の内政と外交1 | テキスト第5章の内容(ナチのプロパガンダ、失業対策、第二次世界大戦にいたる外交過程)について報告・ディスカッションします。 | |
12 | 第12回 | ナチ体制下の内政と外交2 | 引き続き、テキスト第5章の内容(ナチのプロパガンダ、失業対策、第二次世界大戦にいたる外交過程)について報告・ディスカッションします。 | |
13 | 第13回 | レイシズムとユダヤ人迫害 | テキスト第6章の内容(ヒトラー政権下における反ユダヤ主義とユダヤ人迫害政策)について報告・ディスカッションします。 | |
14 | 第14回 | ホロコーストと絶滅戦争1 | テキスト第7章の内容(第二次世界大戦の絶滅戦争からホロコーストに至る過程と帰結)について報告・ディスカッションします。 | |
15 | 第15回 | ホロコーストと絶滅戦争2 | 引き続き、テキスト第7章の内容(第二次世界大戦の絶滅戦争からホロコーストに至る過程と帰結)について報告・ディスカッションします。 |