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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
実践演習Ⅱ/Practical Seminar Ⅱ
授業コード
/Class Code
B509211003
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASa204
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火2(後期)/TUE2(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
水谷 勇/MIZUTANI ISAMU
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
水谷 勇/MIZUTANI ISAMU 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
演習(対面授業)
授業の目的
/Class Purpose
 専門の演習の第一歩として、専門的な教育学の学習・研究のための方法論の構築をめざしながら、理論的・実践的に学習を進め、深めていくことを目的としている。
本授業は、人文学部のDP4「獲得した知識と体験と技能を活用して、自らが設定した課題や問題点を論理的な分析と考察をとおして解決・解明へと導くことができる」、5「相手の意見を正確に理解し、自分の考えや意見を口頭や文章で的確に表現できる」、6「情報に潜む危険性を認識したうえで、情報通信技術等を用いて情報を適正につかみ、伝えることができる」、7「多様な他者と共存して、異なった価値観を尊重し、積極的に交流・協働できる」に関連する授業である。
 とりわけ(具体的には)、いじめによる自殺が小学校においても頻発する深刻な問題をかかえる今日の学校教育の状況である。受講生の皆さんがこれまでの人生の中で多くの時間を費やした生活の場であり、身近な学校という教育機関の抱えている問題について、文献学習を通じ、また、実際に教育現場を訪問し観察・検討しながら自分にとって関心のある学校教育における問題について、どのような「テーマ」が設定できるのか、また、その問題がどうして起きるのかなど、「テーマ」設定の方法や問題の分析や検討する方法を学習する。
 学校だけを見ていたのでは、学校の特質等も理解しがたいので、他の教育機関、フリースクールや刑務所や少年院といった矯正施設での教育も含め、参加、観察をできるだけ多くし、上記課題に迫る。(ただし、本演習だけで実現するわけではない)
到 達 目 標
/Class Objectives
1.生活リズム・学習規律を確立し、与えられ、自ら引き受けた(承認した)ことについては確実に実行し、課題に応えることができる。
2.教育・人間形成について一定の理解を形成し、他人に説明できる。
3.教育・人間形成について研究するための技法について理解するとともに、何らかの実践ができる。
4.大学卒業直前にまとめる卒論のテーマを決め、そのテーマに対する研究を進め、本演習最終授業時までにその成果を報告できる。
5.学会誌を読み、学術論文の書き方について理解し、自らも論文らしい用語使い、文章構成、論述法を習得する。 
授業のキーワード
/Keywords
教育学の基礎・基本、研究技法(初歩)とモラル
授業の進め方
/Method of Instruction
受講生各自が事前の作業・準備を元にレジメを作成して提出し、それに対して、教員はじめ、受講生有志が、何らかのコメントをしていくことで、学習を深めるという形式で授業を進める。受講生の発表と相互批評などの討論を中心に授業を進めていく。
履修するにあたって
/Instruction to Students
積極的な授業参画は大前提です。
実際に教育の現場を訪問します(できるだけ付属高校のバスを利用します。利用出来た場合は学生負担なし。利用出来ず、公共交通機関利用時などは各自実費負担)。場所や時間によっては交通費がかかることもあります。また、授業時間中に訪問できない場合は、別の時間や別の日程で行います。
質問等は、メールで、mizutani@human.kobegakuin.ac.jp まで。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
毎回の指定文献の読み込みと、辞書や関連文献での学習。
自分の発表文のレジメ作成。
文献の読み込みや調査・ヒアリングとレポート作成。
概ね、2時間程度
提出課題など
/Quiz,Report,etc
総括レポートの作成(3千字以上)。
文献学習の成果をレジュメにまとめ、ゼミで発表する。
自分が発表でない時のコメント等を作成し、発表、および提出。
以上のため演習時以外でも旺盛な学習・研究活動が期待される。 
提出された課題に対しては、次回の授業で、適宜フィードバックして、双方向コミュニケーションを図ります。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
1.参加を前提として、発表・討論内容:60%
2.ゼミでの学習・各自の独習を踏まえた学期末に提出する総括レポート:40%
但し単純合計でなく、総合評価として評価・判断する。 
1では、自らの分担を的確にこなすとともに、しっかり事前学習して望んでいるか、他人の発表にも積極的に関わって発言できているか等が評価の視点です。
2では、独自に文献学習、調査などを行って学びを深めているか、その質と量、さらには、文章構成や論理展開力などを評価の視点としています。
テキスト
/Required Texts
なし
参考図書
/Reference Books
木村元・小玉重夫・船越一男『教育学をつかむ』有斐閣 ほか。
授業中に適宜指示する。 
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション・ガイダンス 演習の概要説明、自己紹介(受講生各自)、テーマ設定と課題追究の方法について説明する。
簡単な心理テストを含むワークショップを体験し、ゼミでの学習について触れる。

非登学の学生は最下部の案内によりZoomミーティングに参加してください。
2 第2回 研究・調査の進め方とレポートについての学習  研究方法論の学習と役割分担を行う。
3 第3回 テキスト文献読み込み1ー1  指定文献『教育学をつかむ』の講読、担当部分の発表と論議(1)
教育をどうとらえるか、教育学とは何か、教育の概念や、子ども観、人間の発達と教育など、テキストから学びながらも、各自の意見を出し合い、豊かな学びの場としたい。 
4 第4回 テキスト文献読み込み1ー2 指定文献の講読、担当部分の発表と論議(2)
学校とは何か、国民国家と教育、社会変動と教育、教育の目的を巡る諸説などをテキストから学びつつ、各自の意見を出し合い、豊かな学びを形成していきたい。 
5 第5回 テキスト文献読み込み1ー3 指定文献の講読、担当部分の発表と論議(3)
学ぶということ、目標・評価・学力、カリキュラム開発、学習形態論、学習指導論、メディア論、学びの空間論などをテキストから学びつつ、各自の意見を出し合い、豊かな学びを形成していきたい。 
6 第6回 テキスト文献読み込み1ー4 指定文献の講読、担当部分の発表と論議(4)
生活指導、教育相談、教師の力量論、教職の専門性を巡る議論、教育行政の在り方などをテキストから学びつつ、各自の意見を出し合い、豊かな学びを形成していきたい。
7 第7回 教員個別訪問1 専攻演習を選択する際の参考にするため、次年度専攻演習を担当する教員から直接話を聞く機会を設ける。関心を持った教員の基を訪問し、それぞれのゼミの内容について理解を深める。
8 第8回 教員個別訪問2 前時に続き、専攻演習を選択する際の参考にするため、次年度専攻演習を担当する教員から直接話を聞く機会を設ける。関心を持った教員の基を訪問し、それぞれのゼミの内容について理解を深める。
9 第9回 テキスト文献読み込み1ー5 指定文献の講読、担当部分の発表と論議(5)
教育の各階梯とそれぞれの教育の特質、階梯間の接続を巡る問題、進路指導、生涯学習、多文化教育やシティズンシップ教育、国際理解教育など野最新の動向をテキストから学びつつ、各自の意見を出し合い、豊かな学びを形成していきたい。
10 第10回 文献講読2ー1  日本の学会誌(日本教育学会「教育学研究」ほか)の講読、担当部分の発表と論議を通して、学会で議論されていることを知るとともに、学術論文の書き方、構成、注付けなど、普段見慣れたものとは違う、学術の世界の特質を知り、自分もそうした論文が書けるように、技術を習得する。 
11 第11回 文献講読2ー2 前時に続き、日本の学会誌(日本教育学会「教育学研究」ほか)の講読、担当部分の発表と論議を通して、学会で議論されていることを知るとともに、学術論文の書き方、構成、注付けなど、普段見慣れたものとは違う、学術の世界の特質を知り、自分もそうした論文が書けるように、技術を習得する。
12 第12回 文献講読2ー3 前時に続き、日本の学会誌(日本教育学会「教育学研究」ほか)の講読、担当部分の発表と論議を通して、学会で議論されていることを知るとともに、学術論文の書き方、構成、注付けなど、普段見慣れたものとは違う、学術の世界の特質を知り、自分もそうした論文が書けるように、技術を習得する。
13 第13回 文献講読2ー4 教育問題に関するビデオを視聴し、討論し、深める。
14 第14回 学生による研究・調査結果の最終発表1  生各自のテーマと研究成果の最終発表1 と発表を踏まえての質疑、コメント、議論 
15 第15回 学生による研究・調査結果の最終発表2 学生各自のテーマと研究成果の最終発表2 と発表を踏まえての質疑、コメント、議論。
加えて、半期の学びを振り返ってのポートフォリオの記入を行う。

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