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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
生涯学習論Ⅰ/Lifelong Learning Ⅰ
授業コード
/Class Code
B508233001
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASc209
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火3(前期)/TUE3(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
大西 慎也/OONISHI SHINYA
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大西 慎也/OONISHI SHINYA 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
この授業は、DP「1、複数の分野の基礎知識を教養として身につけている。」と関係する。さらに教職志望者はDP「9、学部教育と融合した教職教育をとおして、学校教育の目的や目標、地域社会の課題を理解し、さまざまな要求や問題解決に取り組み、生徒の知識や技能、主体的・協働的に学習に取り組む態度の育成を図る教員として活躍できる。」ことを目指す。
生涯学習は、人が生涯を通して学び続けることである。それぞれの人が、自主的に様々な機会を得て学び続けることが重要である。そのフィールドは、学校教育に始まり、社会教育、文化施設での学び、体育施設での学び、町内会での活動、ボランティアに至るまで様々な学びの場が想定されるものである。本講義では、生涯学習の基礎的な学びを進めると同時に、地域にフィールドを求め、学生自身が生涯にわたって学習を続けていく礎を築くことを目的とする。そのことにより、受講者自身が生涯学習の担い手であり、学び手となることを目指す。
到 達 目 標
/Class Objectives
○生涯学習に関する基礎的な知識を習得するとともに、生涯学習に対する自分なりの考えをもつことができる。
〇学校教育、社会教育、文化施設での学び、体育施設での学び、町内会での活動、ボランティアなどを生涯学習の視点から考えることができる。
〇地域でのフィールドワークにより、主体的に学習に取り組むことができる。
〇受講生自身が生涯学習の担い手であり、学び手であるという視点から、学習に主体的に取り組む姿勢を身に付けることができる。
授業のキーワード
/Keywords
生涯学習、学校教育、社会教育、文化施設、体育施設、町内会、地域、フィールドワーク
授業の進め方
/Method of Instruction
通常の講義に地域を対象としたフィールドワークや調査活動を組み合わせて行う。通常の講義においては、授業者と受講者のやり取りや、受講者同士の対話を積極的に取り入れる。フィールドワークや調査活動は、自ら対象を選定し、取り組む。フィールドワークや調査活動の結果はレポートにまとめてグループで発表することも求める。
履修するにあたって
/Instruction to Students
生涯学習の意義を踏まえても、自ら問いを発見し探究しようとする主体性が重要となる。学校教育に伴う受動的な学習のイメージを払拭し、自ら学び続けることの意義を理解し、取り組むことを求める。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
3回のフィールドワークが必要となる。実際に現場に出かけ調査する。自主的に学習を進めることが求められる。また、講義前に講義資料を配信する。1週あたり1時間以上の予習に取り組み、分からない用語など自主的に調べておくことを求める。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎回、講義終了時にリフレクションテーマを提示する。講義後、リフレクションした内容を提出すること。また、3回のフィールドワークについての発表資料、レポートを提出すること。最終講義後に講義のまとめとしての生涯学習の今後についてのレポートを提出すること。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
○最終講義後のレポート25%
(15回の講義内容を踏まえ、根拠をもって自分の考えを論じているかを基準とする。)
○フィールドワーク報告資料13%×3回=39%
〇毎回の講義後のリフレクションカード3%×12回=36%
(3点…講義内容を踏まえ、自分の考えを述べている。2点…講義内容についてのみ述べている。1点…感想を述べているに過ぎない。)
テキスト
/Required Texts
なし
参考図書
/Reference Books
○吉田武男・手打明敏・上田孝典編著(2019)『社会教育・生涯教育』ミネルヴァ書房
○堀薫夫著(2018)『生涯発達と生涯学習』ミネルヴァ書房
その他、必要に応じて講義時に紹介する。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション・生涯学習とは 講義の目標、内容、進め方、評価について説明する。生涯学習に関する基本的な考え方を講義し、15回の講義の見通しをもつ。受講者自身が生涯教育の担い手であり、学び手であることを確認する。
2 第2回 生涯学習の思想・歴史と法制及び行政の役割 西欧と日本における生涯学習の歴史を教育史との関連から理解する。さらに日本国憲法や教育基本法をはじめとした法制、また実際の運営を支える行政の役割(地方公共団体)を理解する。
3 第3回 生涯学習を支えるもの 生涯学習を支える施設としての、社会教育施設(公民館、図書館など)、文化施設(博物館、美術館など)、体育施設(スポーツセンターなど)、町内会(コミュニティセンターなど)についての理解を深める。
4 第4回 世界と日本の生涯学習 ユネスコによる生涯学習への提唱やOECDによる生涯学習政策を理解する。その上で、生涯学習の実現する持続可能な社会を実現することへとつながる学習の在り方を考える。
5 第5回 「開かれた学校」と生涯学習 「開かれた学校」が求められるようになった背景を理解し、地域と連携・協働しながら進めていくコミュニティスクールの在り方と生涯教育の関わりを考える。
6 第6回 地域文化の継承と生涯学習 人口減少社会における地域文化の継承を生涯学習の視点から考える。ふるさと教育、地域の継承、若者の活動等を踏まえ、生涯学習の視点が地域文化継承の要となり得ることを理解する。
7 第7回 地域をフィールドワークする意味 フィールドワークすることの意味、取り組み方について理解する。現場での情報収集を関係者への聞き取りや、現場の観察を通して行うことで、実際の理解を深めていくことの重要性を理解する。
8 第8回 地域の社会教育施設のフィールドワーク 地域の社会教育施設(公民館、図書館など)のフィールドワークを行う。生涯学習の場としての役割について調査し、まとめる。
9 第9回 社会教育施設と生涯教育 地域の社会教育施設(公民館、図書館など)をフィールドワークした結果について報告する。資料を作成しグループで共有する。
10 第10回 地域の文化施設、体育施設のフィールドワーク 地域の文化施設(博物館、美術館など)か体育施設(プール、体育館など)のフィールドワークを行う。生涯学習の場としての役割について調査し、まとめる。
11 第11回 地域の文化施設、体育施設と生涯教育 地域の文化施設(博物館、美術館など)か体育施設(プール、体育館など)をフィールドワークした結果について報告する。資料を作成しグループで共有する。
12 第12回 町内会など地域コミュニティのフィールドワーク 町内会(コミュニティセンター、公民館など)のフィールドワークを行う。生涯学習の場としての役割について調査し、まとめる。
13 第13回 町内会など地域コミュニティと生涯教育 町内会(コミュニティセンター、公民館など)をフィールドワークした結果について報告する。資料を作成しグループで共有する。
14 第14回 生涯学習の課題 少子高齢化が進む日本社会の構造を踏まえた上で、生涯わたる学びに求められるものも変化していく。変化する生涯学習の在り方や課題について、フィールドワークやそれぞれの報告を踏まえて考える。
15 第15回 地域の視点から見た生涯学習のこれから 14回の講義で考えたこれからの変化する生涯教育の在り方や課題について、地域を視点に考える。少人数グループでのディスカッションを中心に講義を進め、自分なりの考えを深めていく。

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