シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
作品創作/Literary Creation
授業コード
/Class Code
B507323001
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASd323
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
水4(前期)/WED4(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
小原 延之/KOHARA NOBUYUKI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小原 延之/KOHARA NOBUYUKI 人文学部/Humanities and Sciences
授業の方法
/Class Format
対面での講義とする。
授業の目的
/Class Purpose
<主題> 戯曲を読む・戯曲を書く
この授業は学科DP2.9と対応する。
文学の喜びを個人的なものに留めず、他者とつながりをもつ手段とするために演劇作品を創作する。題材として戯曲執筆に取り組む。
1・イプセンから岸田國士、木下順二、さらに現代口語演劇までの戯曲を抜粋、朗読してみる。
作品の社会的背景、台詞の意図、戯曲の構造を確認する。
2・戯曲を書くためにプロットを作成する。
3・プロットをもとに、短編戯曲を執筆する。
4・完成した戯曲をリーディング上演する。

これらの一連の授業を通して、国内外の名作戯曲への知識を深めるとともに、
① 人前で、大きな声を出すことができる。
② 自分が書いた言葉が他者から発話され、物語が生まれる感動を体験する。
③ 表現を通して、集団で一つのことを仕上げる達成感を味わう。
到 達 目 標
/Class Objectives
戯曲創作とリーディング上演を通して「深い学び」「対話的な学び」「主体的な学び」の実践を目標とする。
リーディング上演の特性を理解したうえで、オリジナリティのある創作をすることの他に、以下の点を目標とする。
① 集団の前で大きな声を出せるようになる。
② グループの中で、恥ずかしがることなく自分の意見が言えるようになる。
③ 自分の分担するべき仕事に責任をもって当たることができる。
④ グループワークを楽しむことができる。
⑤ 前向きな議論をするために、居心地の良いグループを形成することができる。
授業のキーワード
/Keywords
演劇、戯曲創作、リーディング上演、シアター・ワークショップ
授業の進め方
/Method of Instruction
① 戯曲ワークショップを通じて創作に必要な会話を理解する。
② 戯曲を声に出して読み、登場人物、戯曲の構造を理解する。
③ 各自で戯曲の元になるプロット(あらすじのようなもの)を作成する。
④ プロットを元に戯曲(10~20分程度)を作成する。
⑤ 上演に向けて、レパートリー選考、キャスティングをする。
⑥ フィードバックを行う。
履修するにあたって
/Instruction to Students
可能な限り、観劇すること。
劇場に行けない場合は、以下のHPを利用する。
観劇三昧  https://v2.kan-geki.com/pages/feature#nav03

現在、どのような演劇が上演されているのか知ってほしい。
また大学内で行われるグリーンフェスティバルや演劇部の公演などを観劇すること。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
舞台、映画、テレビドラマをたくさん見る。先週見たドラマ、読んだ小説について、毎回一人1分間スピーチを行う。そのために、1週あたり予習復習に2時間以上必要。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎回の感想カードと自作戯曲。
また自分が戯曲を作成した感想、自分の戯曲を同級生に声に出して読んでもらった感想、同級生の書いた戯曲を読んだ感想をレポートにして提出する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
成績は、毎回の受講における態度や積極性を重視。授業への参加度40%・発表30%・レポート提出30%の総合判断.
発表の講評。レポート返却。
テキスト
/Required Texts
イプセン「人形の家」 (新潮文庫)。それ以外はギリシャ悲劇から現代戯曲までの抜粋を配布する。
参考図書
/Reference Books
平田 オリザ  

「対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術 」
(講談社学術文庫) (日本語) 文庫  – 2015/6/11
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 自己紹介と今授業の進め方 授業の進め方について説明を行う。
2 第2回 戯曲とは何か 戯曲(舞台台本)の特性を知る。
3 第3回 プロットの特性 戯曲を書くためのプロットの特性を知る。
4 第4回 名作戯曲を読む
岸田國士「紙風船」
古典の名作戯曲を読むことによって、台詞の特性から時代背景、戯曲の構造を理解する。
5 第5回 「夕鶴」1 木下順二作の「夕鶴」は戦後の日本で多くの人に愛された民話劇である。民話「鶴の恩返し」の演劇化であるだけではなく、そこには原作にはなかった資本主義批判や自然回帰へのノスタルジーが描かれる。また21世紀にはフェミニズムの視点化から新たな「夕鶴」が創られている。それらを講義した上で、じっさいに全員で台本を読み、方言の魅力を確認する。
6 第6回 「夕鶴」2 木下順二「夕鶴」を解説する。日本の代表的な民話が人と動物、自然と人間、田舎と都会、男と女、農村共同体と資本主義社会など、いくつもの対立的要素をもって近代劇に創り上げられていることを確認する。
7 第7回 「人形の家」1 女性解放運動のさきがけともいうべきイプセン「人形の家」を読む。
現代演劇の古典作品を読み、セリフから読み取れる感情について考える。
8 第8回 プロット発表 各自が執筆したプロットを発表する。
9 第9回 戯曲発表 プロットを元に執筆した戯曲を読みあう。
10 第10回 戯曲発表 前回発表した戯曲を推敲し、読みあう。
11 第11回 戯曲発表 上演に向けてレパートリー選考をする。
2~3作品を選定し、上演に取り組む。
12 第12回 上演のための本読み リーディング上演のために必要な事柄を確認していく。
13 第13回 上演のための本読み リーディング上演のために必要な事柄を確認していく。
14 第14回 上演本番 リーディング上演を行う。
15 第15回 振り返り リーディングについて、意見交換。各自反省点を各自で振り返る。
アンケートを記入する。

科目一覧へ戻る