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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
比較文化論Ⅳ(2021年度以前入学生)/Comparative Culture Ⅳ
授業コード
/Class Code
B507253001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火2(後期)/TUE2(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
雑賀 広海/SAIKA HIROMI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
雑賀 広海/SAIKA HIROMI 人文学部/Humanities and Sciences
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
この授業は人文学部DP2・9と対応する。具体的には、アクション映画という男性中心的なジャンルにおける女性表象を歴史的かつ比較文化論的に捉え、映像表現の多様性と映画文化の越境性を理解することが目的である。
到 達 目 標
/Class Objectives
1.フェミニズム映画論の基礎知識と思考法を習得する。
2.娯楽映画の表層的な快楽から離れて、作品を常に批判的に見る姿勢を身につける。
3.映画作品の物語をたどるだけではなく、映像表現によって何が表象されているかを作品分析から導き、論理的に記述することができる。
授業のキーワード
/Keywords
映画学、フェミニズム
授業の進め方
/Method of Instruction
Power Pointを使った講義形式で授業を進める。授業で使用したスライドは、授業後、MoodleにPDFファイルでアップロードする。
履修するにあたって
/Instruction to Students
配布資料はMoodleにアップロードするので、各自で予習や復習に活用してください。課題提出や授業連絡は原則としてMoodleでおこないます。授業形態に変更があれば、授業計画も若干の変更があるかもしれません。授業で鑑賞する映画のなかには暴力的な映像を含むものもあります。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
授業に関連する文献資料をMoodleにアップロードするので、授業までに一読しておくとより理解が深まります(1週あたり1時間以上)。レポート作成のためには、スライド資料や文献資料を復習する必要があります。各自で授業時間外での積極的な映画鑑賞を推奨します。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎回コメントの提出があります。
映画分析を実践するレポート課題が2回と期末レポートがあります。
授業コメントへの応答は次の授業時におこなう。レポートについてはコメントをつけて返却する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
コメントは到達目標1・2についてできるようになっているか、授業で論じる問題にたいし能動的に参加しているかを判断する。
レポート課題と期末レポートは到達目標3についてできるようになっているか、論理展開や正確な記述に注目して評価する。
コメント30%、レポート課題30%、期末レポート40%
テキスト
/Required Texts
特に定めない。
参考図書
/Reference Books
四方田犬彦/鷲谷花編『戦う女たち――日本映画の女性アクション』作品社、2009年。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション 授業の目的、到達目標、進め方および成績評価の基準について説明する。
2 第2回 フェミニズム映画論 ローラ・マルヴィの議論を解説し、娯楽映画における女性表象の問題点を理解する。
3 第3回 日本映画史の女性アクション 日本映画史初期から1960年代までに、娯楽活劇において量産された女性イメージを概観する。
4 第4回 美空ひばり 異性装の人物を演じた美空ひばりの時代劇映画について論じる。
5 第5回 藤純子 女性侠客を演じた藤純子の『緋牡丹博徒』について論じる。
6 第6回 中国映画史の女性アクション 戦前の中国映画で人気を得た戦う女性映画について論じる。
7 第7回 武俠映画の女俠 キン・フー監督作品をもとに、武俠映画における女性剣士について論じる。
8 第8回 ミシェル・ヨー 実戦的なカンフーを演じるミシェル・ヨーのスター・イメージについて論じる。
9 第9回 チャン・ツィイー チャン・イーモウやウォン・カーウァイなど映像作家による武俠映画でヒロインを演じるチャン・ツィイーについて論じる。
10 第10回 香港映画化するハリウッド映画 『チャーリーズ・エンジェル』や『キル・ビル』など、香港アクション映画の手法が流入するハリウッドにおける女性表象について論じる。
11 第11回 香港映画化する日本映画 志穂美悦子から『攻殻機動隊』まで、香港映画の影響を受けた日本映画のメディア横断的に論じる。
12 第12回 戦うかわいい女性 日本のアニメで量産されるかわいいアクション・ヒロインについて論じる。
13 第13回 #MeToo後の女性アクション映画 #MeToo以前と以後の女性アクション映画を比較し、現在のハリウッドアクション映画の特徴を論じる。
14 第14回 日本の女性アクション映画の現在 『ベイビーわるきゅーれ』が女性映画としてどのように評価できるかを検討・考察する。
15 第15回 まとめ 授業全体のまとめをし、今後の研究に向けた関連文献の紹介をおこなう。

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