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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
英米文学史Ⅰ/History of English Literature Ⅰ
授業コード
/Class Code
B506783001
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASd213
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
水3(前期)/WED3(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面による講義


授業の目的
/Class Purpose
この科目は人文学科専門科目に配置され、資格に関する科目(英語・中学校一種、英語高等学校一種)にも指定されており、人文学部のDP1に示される基礎的知識の獲得と共に、DP9に示される教職従事者(英語)に必要な知見の獲得を目指している。
[主題]英米文学の精華でもあり、世界最大級の劇作家であるウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)の比較的初期に属する2作品『ジュリアス・シーザー』(julius Caesar)と『ロミオとジュリエット』(Romeo and Juliet)を主な題材として「シェイクスピア入門」を図ると同時に、文学作品の登場人物の分析を通して、「人間とは決して単純な存在ではない」ことを確認し、人間洞察に関して文学が果たす役割について考察を深める。
[目的]
1)シェイクスピア及び近代初頭の英文学に関する基本的理解を得る
2)劇作品に対する理解と親しみを深める
到 達 目 標
/Class Objectives
1)ルネサンス、西洋近代、エリザベス朝演劇などの概念を正しく理解する。
2)舞台芸術に親しみ、台詞を通して登場人物の心情が読み取れるようになる。
3)登場人物同士の人間関係を正しく把握し、ドラマの中心が人間関係にあることを理解する。
授業のキーワード
/Keywords
シェイクスピア、ルネサンス、エリザベス朝演劇、西洋近代
授業の進め方
/Method of Instruction
劇の内容に沿って、毎回それぞれのテーマについて講義する。
履修するにあたって
/Instruction to Students
質問があるときは hsgw@human.kobegauin.ac.jp へメールを送って下さい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
授業で言及された固有名詞(歴史的人物、事件など)や文学用語について、必要に応じて各自で調べ、理解を深めておく必要がある。おおむね1〜2時間の予習・復習が求められる。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎回簡単な設問を課す。
『ジュリアス・シーザー』と『ロミオとジュリエット』に関するレポート、合わせて2編のレポートを課す。
レポートは要請があればコメント・評価を付した上で返却する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
毎回の設問への解答の内容(50%)と、2回のレポート課題の合算(50%)で評価する。課題及びレポートは 1)授業の理解度、2)記述の正確さ、3)参考資料の適切さの3点を主な評価基準とする。
テキスト
/Required Texts
シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』と『ロミオとジュリエット』の翻訳を各自で用意すること。
両作品ともに多くの翻訳が主要な出版社(岩波、新潮、角川、ちくま、等々)から出版されている。
参考図書
/Reference Books
多岐にわたるので、授業中に紹介する。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 イントロダクション 授業目標の確認
シェイクスピアの文学史的意義
2 第2回 『ジュリアス・シーザー』の歴史的背景 歴史的人物としてのカエサルとシェイクスピアの人物像の比較
3 第3回 『ジュリアス・シーザー』の内容及び主題について ストーリーの確認
劇の構成
各登場人物の造形
4 第4回 文学的表現の特質#1 実際の作品を詳細に分析することを通し、主に登場人物の性格がどのように造形されているかを確認する。その上で、表現こそが文学の本質であることを確認する。主に第一幕を検討する。
5 第5回 文学的表現の特質#2 実際の作品を詳細に分析することを通し、主に登場人物の性格がどのように造形されているかを確認する。その上で、表現こそが文学の本質であることを確認する。主に第二幕、第三幕を検討する。
6 第6回 文学的表現の特質#3 実際の作品を詳細に分析することを通し、主に登場人物の性格がどのように造形されているかを確認する。その上で、表現こそが文学の本質であることを確認する。主に最終幕を検討する。
7 第7回 問題点の整理 前半(『ジュリアス・シーザー』)の提出する問題点を整理し、前半のまとめとする
8 第8回 『ロミオとジュリエット』の内容及び主題について #1 ストーリーの確認
劇の構成
登場人物の造形
9 第9回 『ロミオとジュリエット』の内容及び主題について #2 「名称」と「実質」の乖離に関する問題を「見た目=外見」と「こころ」の矛盾に重ねて考察する。
10 第10回 文学的表現の特質#4 実際の作品を詳細に分析することを通し、主に登場人物の性格がどのように造形されているかを確認する。ロミオを主な対象とする。
11 第11回 文学的表現の特質#5 実際の作品を詳細に分析することを通し、主に登場人物の性格がどのように造形されているかを確認する。ジュリエットと乳母を主な対象とする。
12 第12回 文学的表現の特質#6 実際の作品を詳細に分析することを通し、主に登場人物の性格がどのように造形されているかを確認する。マキューシオ、ティボルトを主な対象とする。
13 第13回 『ロミオとジュリエット』の影響 『ロミオとジュリエット』に描かれる「不幸な恋愛」というモチーフの展開を概観する
14 第14回 『ロミオとジュリエット』以降のシェイクスピア 『ハムレット』『オセロー』『マクベス』『リア王』などの中後期の傑作について概観し、発展的学習への糸口を探る
15 第15回 まとめ 全体のまとめとして「優れた作品」の条件を確認する

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