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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
英語圏文学読解Ⅱ/Readings in English Literature Ⅱ
授業コード
/Class Code
B506733001
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASd316
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火4(後期)/TUE4(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
島津 厚久/SHIMAZU ATSUHISA
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
島津 厚久/SHIMAZU ATSUHISA 人文学部/Humanities and Sciences
授業の方法
/Class Format
受講生の人数にもよるが、講義、演習の併用とする予定。
授業の目的
/Class Purpose
この科目は人文学科専門科目の「言語・文学科目群」に配置され、資格に関する科目(英語・中学校一種、英語・高等学校一種)にも指定されており、英語で書かれた著名な文学作品の正確な読解,及び、作品の書かれた背景にある文化や時代の動向に関する知識を深めることで人文学部DP 2,9 に対応すると共に、英語力の伸長を目的とする。

到 達 目 標
/Class Objectives
1) 作品において使用されている英語特有の表現やイメージ等を理解し、作品内容を正確に把握する。
2) 作品の背景にあるユダヤ教的、キリスト教的価値観や芸術及び個人の自由などの文化的側面に関する知識を獲得し、理解を深める。
3) 作家Bernard MalamudとNathaniel Hawthornの文学史的意義を理解する。
4) 小説作品の種々の解釈法について概観する。

授業のキーワード
/Keywords
小説 表現 解釈
授業の進め方
/Method of Instruction
前半はMalamud、後半はHawthornの代表的短編作品を読み進めながら、注意すべき英語表現等を確認しつつ、作品に込められているメッセージや表現技法、文化的背景、解釈法等について解説を加える。

2回目授業以降、資料等はdotCampusにあげるので、授業前に各自確認してください。

履修するにあたって
/Instruction to Students
扱うほとんどの作品には翻訳があるので(リストは初回授業時に配布)、事前に一読した上で授業に臨むことが望ましい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
授業で扱う作品の下読み。最低でも週2時間程度はかけること。その他、英語で書かれた文学作品に出来る限り触れるよう努めること。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
提出されたレポート、小テスト等については、希望者には採点したものを返却する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
履修者数にもよるが、毎回講義時に、そこで扱った作品その他に関する簡単な感想を提出してもらう予定である(20%)。その他に小テスト2回(短答式1回、論述式1回各20%)と期末レポート(40%)を課す。その合計が60%以上に達することが単位認定の基準となる。
テキスト
/Required Texts
特になし。
参考図書
/Reference Books
参考資料をdotCampusにあげる。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 イントロダクション 授業の概要、評価方法等について説明し、小説への関心の持ち方の事例を紹介する。併せて作家Bernard Malamud について説明する。
2 第2回 “The First Seven Years” and “A Pimp’s Revenge” 当該2作品を正確に読み進め、作品において色彩イメージが印象的な形で機能していることを学ぶ。

3 第3回 “Idiot’s First” and “The Naked Nude” 当該2作品を正確に読み進め、文学作品に表れたアイロニーについて、主として表現面から考察する。

4 第4回 “The Last Mohican” and “The Loan” 当該2作品を正確に読み進め、併せてそこに盛り込まれたユダヤ人意識、ユダヤ文化史について論じる。
5 第5回 “The Lady of the Lake” and “Talking Horse” 当該2作品を正確に読み進め、そこに込められたホロコーストイメージに注目する。

6 第6回 “The Magic Barrel” and “Man in Drawer” 当該2作品を正確に読み進め、そこで数字が機能的に作用していることに着目する。
7 第7回 “An Exorcism” 当該作品を正確に読み進め、これまでに触れた表現技巧との関連性などを瞥見する。

8 第8回 中間まとめ これまで得た知見を再確認し、併せてquiz 形式の小テストを行う。
9 第9回  「改訂」について 最初に扱った"The First Seven Years" を用いて、作品の改訂が及ぼす効果について議論する。

10 第10回 “Young Goodman Brown” 当該作品を正確に読み進め、Calvinism との関連について論じる。   

11 第11回 解釈法(1) 平易な英語で書かれた入門書を読みながら、”Young Goodman Brown” の伝記的解釈と道徳的解釈について学ぶ。

12 第12回 解釈法(2) 上記と同じ方法で、形式主義的解釈について学ぶ。
13 第13回 解釈法(3) 精神分析学の概要を解説し、その立場から上記と同じ方法で当該作品の解釈を試みる。
14 第14回 最終まとめ これまで得た知見を再確認し、併せて論述式の小テストを行う。
  
15 第15回 小説論 最後に、ごく簡単にではあるが、E. M. Forster の小説論Aspects of the Novel の抜粋を講読しながら小説という文学ジャンルの基本的特徴について学ぶ。

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