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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
映像研究Ⅲ/比較文化研究Ⅲ/Studies in Image Arts III
授業コード
/Class Code
B506284001
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASc323
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
水4(前期)/WED4(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
田中 晋平/TANAKA SHINPEI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
田中 晋平/TANAKA SHINPEI 人文学部/Humanities and Sciences
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
・本授業は、人文学部のDP2.9に対応する。
・授業ではドキュメンタリー映画の歴史を紐解いていく。19世紀末に誕生した映画は、大衆の娯楽として世界中で親しまれるとともに、異なる文化圏との接触や他者との出会いの記録を提供してきた。文化に対する「窓」でもあるドキュメンタリーの役割を考え、さまざまな視点を内包した映像作品の紹介・分析を通して、多様な文化についての感性や認識を広げていくことを目指す。
到 達 目 標
/Class Objectives
ドキュメンタリー映画が歴史的にどのような展開をみせ、多様な文化的事象を記録し、優れた映像作品を生み出したのかを学び、異なる文化への理解を深める基礎的な視座を身に付ける。

授業のキーワード
/Keywords
ドキュメンタリー映画
映像人類学
授業の進め方
/Method of Instruction
・パワーポイントでスライドを提示する形式で進める。
・ドキュメンタリー映画の歴史上重要な作品の場面などを示し、解説を行う。
・授業の理解度を把握するため、授業内容に関するコメントを毎回提出してもらう。
履修するにあたって
/Instruction to Students
事前に専門とする知識などは必要ない。映画を観ることへの興味だけでなく、その経験を豊かにする言葉のあり方について、関心を寄せていることが望ましい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
指定した映画や資料に予め目を通しておいてもらう場合がある(1週あたり90〜120分)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
コメントシート(毎回)、学期末レポート
学生から提出されたコメントに対しては、次回の授業開始時にフィードバック法を行い、理解度を高める
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
コメントシートの内容60%、学期末レポート40%
毎回の授業時に行うコメントシートによって授業内容の理解を確認する。
学期末レポートでは、課題に対して、授業内で示した内容を踏まえた自身の考察を記述してもらう。
テキスト
/Required Texts
特に定めない。オンラインストレージを活用して資料配布を行う場合がある。
参考図書
/Reference Books
エリック・バーナウ『ドキュメンタリー映画史』安原和見訳、筑摩書房、2015年。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション 講義全体の内容の紹介、評価方法についての詳しい解説を行う。
2 第2回 初期映画の記録性 リュミエール兄弟が生み出したシネマトグラフに記録された世界各国のイメージを通して、初期映画に求められた役割を考える。
3 第3回 ロバート・フラハティの映画 『極北のナヌーク』と『モアナ』の2作品を中心に、のちの記録映画の歴史に連なる第一歩となった、フラハティの映画を読み解く。
4 第4回 イギリス・ドキュメンタリー運動 「ドキュメンタリー」という用語を活用しはじめたジョン・グリアソンやポール・ローサーの手掛けた映画とその理論を検討する。
5 第5回 文化映画① 戦前の日本で「文化映画」という呼称の下に生まれた科学映画、教育映画などの役割について考えていく。
6 第6回 文化映画② 日本の「文化映画」から、映画と戦争プロパガンダの関係について考える。
7 第7回 シネマ・ヴェリテ/ダイレクトシネマ 映画カメラの存在を前景化するシネマ・ヴェリテの方法を中心に、第二次大戦後の新たなドキュメンタリーの潮流を紹介する。
8 第8回 映像人類学の発展① ジャン・ルーシュらが発展させてきた「映像人類学」という学問とその映像を検討する。
9 第9回 映像人類学の発展② 日本における民俗学と映像記録との関係、その歴史的な展開について考える。
10 第10回 テレビと記録 テレビ放送の初期から試みられてきたドキュメンタリー映像の特徴について、映画との比較も含めて検討する。
11 第11回 社会運動とドキュメンタリー 日本のドキュメンタリー作家である土本典昭や小川プロダクションの活動を中心に、ドキュメンタリー映画の自主製作とその上映運動の展開をみていく。
12 第12回 パーソナル・ドキュメンタリー  映像制作に必要な機材が簡易化され、日常やパーソナルな主題を掲げたドキュメンタリーが追求されていく傾向と時代状況について考える。
13 第13回 アート・ドキュメンタリー さまざまな表現領域を紹介し、なおかつそれ自体が映像作品としての評価を得てきた、アート・ドキュメンタリーの歴史と可能性について学ぶ。
14 第14回 ドキュメンタリー映画の祭典 国際的なドキュメンタリー映画の祭典というイベントに焦点を合わせ、その空間で生じる異文化交流のかたちをみる。
15 第15回 全体のまとめ 授業全体の内容を振り返り、まとめる。

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