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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/02/13 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
映像研究Ⅰ/比較文化論Ⅰ/Studies in Image Arts I
授業コード
/Class Code
B506094001
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASc221
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2025年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
月4(前期)/MON4(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
上田 学/UEDA MANABU
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
上田 学/UEDA MANABU 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
・本授業は、人文学部DPが示す、「人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている」ことを目指すものである。具体的には、過去の映像文化の多様な試みについて知見を深めることで、現在の映像文化を捉え直す「メディア考古学」の考え方を身につける。
・本授業は、人文学科の専門教育科目(2年次配当)に位置づけられる。過去の映像は、現在の私たちにとって、決して無関係ではなく、むしろ将来の様々な映像の可能性を示唆している。19世紀後半から20世紀前半までの映像文化を学びながら、現在の映像文化を再考する。 
到 達 目 標
/Class Objectives
1.現代に生きる私たちにとって「他者」である、過去の映像文化を理解することで、現在の映像文化を捉え直し、未来の映像文化と向き合うための知識を身につける。
2.過去の映像を分析し、解釈するための方法を理解し、自らの考えを文章として表現することができる。
授業のキーワード
/Keywords
映像学、映画史
授業の進め方
/Method of Instruction
基本的にPower Pointを使った講義形式で授業を進める。適宜、必要な映画作品の抜粋を提示する。
・授業の理解度を把握するために、毎回の授業で前回授業に関する小課題を、第5・10回の授業で小レポートを提出してもらう。
・毎回配布する資料について、予習、復習に活用すること。
・出席点はいっさい評価しない。例え全ての授業に出席しても、毎回の小課題、二回の小レポート、一回の期末レポートで、必要な点数に達しなければ、単位は取得できない。
履修するにあたって
/Instruction to Students
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
事前学習:授業の時間は限られているため、事前に映画作品の視聴を指示することがある。(90〜120分)
事後学習:毎回の授業で配布する資料を復習に活用すること(一回の授業につき目安として60分)。小レポートは講評するので、期末レポート作成の参考とすること。 
提出課題など
/Quiz,Report,etc
小課題(毎回)、小レポート(第5回・第10回)、期末レポート(第15回、2800字以上、規定字数に到達しないレポートは受領しない)。小レポートは講評するので、期末レポート作成の参考とすること。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
小課題(前回授業の内容・キーワードについて、2点×15回)30%、小レポート(10点×2回)20%、期末レポート(2800字以上)50%で評価する。
出席点はいっさい評価しない。例え全ての授業に出席しても、毎回の小テスト、2回の小レポート、1回の期末レポートで、必要な点数に達しなければ、単位は取得できない。
テキスト
/Required Texts
特に定めない。毎回の授業でプリントを配布する。
参考図書
/Reference Books
長谷正人編『映像文化の社会学』有斐閣、2016年
光岡寿郎・大久保遼編『スクリーン・スタディーズ デジタル時代の映像/メディア経験』東京大学出版会、2019年
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション 授業の目的、到達目標、進め方および成績評価の基準について説明する。
2 第2回 江戸時代の映像文化
(オンデマンド授業)
写真や映画といった複製技術以前から存在した、多様な映像文化の魅力について学ぶ。
3 第3回 絵であること/写真であること
(オンデマンド授業)
写真油絵など、19世紀に出現した絵画と写真の中間的な表現から、映像文化の定義を考える。
4 第4回 映像のフィクション/ノンフィクション 私たちが常識としている映像のフィクション/ノンフィクションの区分について再考する。
5 第5回 映像のオリエンタリズム 映画が発明されてから、なぜそれがすぐに日本に伝来したのか、その政治性を考える。
6 第6回 政治のなかの文化映画
(オンデマンド授業)
亀井文夫と三木茂の「ルーペ論争」が、どのような映像の問題を提示しているのかを考える。
7 第7回 画面とは何か
(オンデマンド授業)
アナログ映像とデジタル映像に関する理論を学ぶ。
8 第8回 ヘイルズ・ツアーズと汽車活動写真館
(オンデマンド授業)
シミュレーターライドの歴史から、アナログとデジタルの映像の違いを考える。
9 第9回 デジタル・シネマとビデオ・ゲーム 映像のデジタル化がいかなる表現の変化をもたらしたのかを学ぶ。
10 第10回 身近な映像文化史を知る1 甲陽撮影所と芦屋撮影所 かつて甲陽園にあった東亜キネマの撮影所と、芦屋にあった帝国キネマの撮影所で製作された映画作品について学ぶ。
11 第11回 身近な映像文化史を知る2 配給拠点としての神戸 関東大震災後、外国映画の輸入配給の拠点となった神戸について学ぶ。
12 第12回 身近な映像文化史を知る3 トーキー化と兵庫県 サウンド・フィルムの普及が、兵庫県の映画館をどのように変えたのかについて学ぶ。
13 第13回 身近な映像文化史を知る4 宝塚映画
(オンデマンド授業)
東宝配給の宝塚映画で製作された映画作品について学ぶ。
14 第14回 身近な映像文化史を知る5 ロケ地としての神戸 阪神・淡路大震災後の神戸フィルムオフィスの誕生について学ぶ。
15 第15回 まとめ
(オンデマンド授業)
講義の全体的な復習をしつつ、過去の映像文化が、未来の映像文化にどのように接続していくのかを考える。

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