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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
人文の知A/人文の知2 科学と人文学/Knowledge of Humanities A
授業コード
/Class Code
B505614001
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASb101
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火4(前期)/TUE4(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
森栗 茂一/MORIKURI SHIGEKAZU 人文学科/Humanities
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI 人文学科/Humanities
水谷 勇/MIZUTANI ISAMU 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
講義(一部で動画によるオンデマンド授業を採用する)
(履修者数があまりに多い場合は、オンデマンドの回数が当初の計画よりも増える可能性あり)

3人の教員によるオムニバス
初回と第2回、最終の第15回目の授業は3人の教員による合同授業。
授業の目的
/Class Purpose
人文学部1年生を対象とした入門講義です。「人文学」という学問分野の本質、特徴について、とりわけ現代の「科学的指向」との対比を通して、歴史・都市民俗学(森栗)、教育学(水谷)、文学・言語学(長谷川)それぞれの視点から明らかにしていきます。講義を通して、人文学に対する理解を深めるとともに、学問分野の特徴やおもしろさにもふれてください。

なお、この授業は人文学部ディプロマ・ポリシーの、1「複数の分野の基礎知識を教養として身につけている」を念頭において構成されています。
到 達 目 標
/Class Objectives
1「人文学とは何か」、「人文学部では何を学ぶのか」という問いに対して自分なりに答えられるようになる。
2「人文学」と個々の専門的学問との間に関連性があることを理解する。
授業のキーワード
/Keywords
物語、物語化、論理性、現代社会
授業の進め方
/Method of Instruction
第1回目と第2回目は3人の教員による全体のオリエンテーションを行います。その後、各教員がそれぞれ4回ずつ連続講義を行い、問題提起とその解説をする。第15回目は再び3人の教員の合同授業とし、全体のまとめをします。講義主体の授業ですが、学生からの質問など、積極的な参加を歓迎します。
履修するにあたって
/Instruction to Students
人文学部生として「人文学」に接する最初の機会になるはずです。この授業を通して、人文学への理解を深めてください。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
予習・復習を含め、概ね1〜2時間の自主学習を求める。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
各講義につき、短いレポートを課します。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業ごとに課す課題(ミニレポート、質問への回答、小テストなど)の合計(100点満点)による。
(複数回の課題を一纏めにすることもある。)
テキスト
/Required Texts
特に定めないが、以下に示す参考図書の少なくとも1冊は読んでおくことを強く求めます。(参考図書は大学の図書館に複数冊用意してありますが、早めに借りることをお奨めします。)
第11ー14回森栗分は、神戸学院大学 臨床歴史学研究室資料 科学と人文(物語)
https://kurimori2007.seesaa.net/ を参照
参考図書
/Reference Books
村上陽一郎 『人間にとって科学とは何か』 (新潮選書 2010年)
田中耕治ほか 『教育をよみとく  教育学的探求のすすめ』  有斐閣 2017年
斎藤清二 『医療におけるナラティブとエビデンス 改訂版─対立から調和へ』  遠見書房 2016年
橋本 毅彦 『〈科学の発想〉をたずねて 自然哲学から現代科学まで』  (放送大学叢書 12) 2010年
加藤周一 『文学とは何か 』(角川ソフィア文庫)  2014年 角川学芸出版
野家啓一 『3・11以後の科学・技術・社会』 (河合ブックレット41) 河合文化教育研究所 2021年


No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション 人文の知の目的
授業の進め方などに関するオリエンテーション
合同
2 第2回 人文学とは? 「人文学」は「科学」ではないのか? 
「自然科学」だけが「科学」なのか?
「社会科学」はなぜ「科学」と言われるのか?
現代における「人文学」の立場はどうなっているのか?
以上のような問いが提起されることになるでしょう。
合同
3 第3回 「人文学」という名称について 「言葉」=「概念」と思考の関わりについて
人は「科学」とか「人文学」という言葉によって、かえって惑わされている、という問題について
長谷川
4 第4回 「人文学部」とはどんな学部なのか? 大学の「学部」とは?
「人文学部」の誕生とその弱点
「人文学部」の可能性
長谷川
5 第5回 文学と人文学部 学問の専門性とは?
「文学部」と「人文学部」の違いは何?
「教養」とリベラル・アーツ
長谷川
6 第6回 文学と哲学、歴史学 文学研究の目的
文学と哲学の分裂
文学と歴史の分裂
研究対象と研究手法の区別
長谷川
7 第7回 科学の誕生と発展 村上陽一郎の研究成果に学びながら、「科学」とは何か、科学的に考えるということの歴史的意味を考えていきます。(ルネッサンスまで) 水谷
8 第8回 近代科学の光と影 近代科学成立後の近代科学の光と影について考察します。 水谷
9 第9回 実証主義と科学   実証主義が科学の基本として尊重される中、実証主義の問題点について受講者と意見交換しながら考え、深めていきます。あわせて、数字を出すことで客観化したと思い込まされることが多々ありますが、数字は何を語るのかなどについて考察します。 水谷
10 第10回 フェイクニュースあふれる中で  水谷の最終回として、価値相対主義、間主観、確率論、20世紀の科学・技術の急激進展の中で起きてきた反科学論や新しい科学の取り組みを紹介し、フェイクニュースとどう対峙し、真理を見極めるにはどうしたらよいか、受講生諸氏と意見交換しながら深めていきます。 水谷
11 第11回 安全学と物語 減災、コミュニティと物語 生きる意味 災害史 森栗
12 第12回 工学と物語 国土計画学、都市計画学と物語 森栗
13 第13回 医学と物語 ウィルス史とファクターx
EBM & NBM
森栗
14 第14回 ビジネスと物語 スタンフォード大学の物語教育
ファーストペンギンとセカンドフォロワー
森栗
15 第15回 まとめ それぞれの教員による全体の振り返りと、前回までの講義の中で生じた疑問点を中心にした質疑応答 合同

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