科目一覧へ戻る | 2025/02/13 現在 |
開講科目名 /Class |
地域社会学Ⅱ/現代社会論/Sociology of Local Communities Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B505404001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASe334 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2025年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火3(後期)/TUE3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
松村 淳/MATSUMURA JUN |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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松村 淳/MATSUMURA JUN | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義形式) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義の目的は、地域社会学の応用編として、地域の「景観」に焦点を当てた講義内容となっている。 また、学部のDPの下記の項目に相当する。 2.人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている。 9.学部教育と融合した教職教育をとおして、学校教育の目的や目標、地域社会の課題を理解し、さまざまな要求や問題解決に取り組み、生徒の知識や技能、主体的・協働的に学習に取り組む態度の育成を図る教員として活躍できる。 ゼミで地域やフィールドを対象とした研究を進めていきたい方はぜひ履修してほしい。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
下記の4つの項目を達成目標とする。 ①地方の時代についてデータを元に正しい知識を身に付ける ②各地方の活性化戦略について成功事例・先進事例を概要を理解する。 ③芸術祭についてその起源と広がりを理解する。 ④新しい観光戦略についてその概要と先進事例を理解する。 |
授業のキーワード /Keywords |
地域の活性化、観光、地域のブランド化 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
パワーポイントや視覚資料を使った講義形式で実施する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
地域社会学Ⅰを履修していることが望ましいが、必須ではない。 ゼミで地域やフィールドを対象とした研究を進めていきたい方はぜひ履修してほしい。 【受講上の注意】 ・4回以上欠席された方は成績評価の対象としません。 ・20分以上の遅刻は原則として教室に入室を許可しません。 ・遅刻は3回で欠席1回分としてカウントします。 ・電車の遅延等正当な理由がある場合はこの限りではありません。 ・授業中の途中退出も原則認めません。トイレや体調不良など必要な場合は申し出て下さい。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前学習:シラバスをみてテキストの該当箇所を読んでおく。 事後学習:授業を振り返りながら、授業で学習した箇所を中心にアンダーラインを引きながら、プリントや配布資料を読み返そう。事前学習、事後学習とも、1週あたり1時間は時間を確保しよう。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業後に毎回のコメントシートを提出する。 次回授業で提出されたコメントの講評などのフィードバックを行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
コメントシートの提出(30%) 最終試験(70%) コメントシートの評価基準は、当日の授業の内容を踏まえた感想や疑問点が書かれていること。 期末テストの評価基準は到達目標の①〜④である。 |
テキスト /Required Texts |
担当教員が2025年10月に出版予定の下記のテキストを教科書として採用予定である。 松村淳『景観の社会学』晃洋書房 |
参考図書 /Reference Books |
授業中に適宜紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス〜景観とは何か | 講義の進め方、成績評価の方法、最終試験等についてのガイダンスを実施する。 | |
2 | 第2回 | 景観の定義 | 社会学をベースに景観を読み解いていくための基礎的な概念・理論について学ぶ。 | |
3 | 第3回 | 景観を読み解くパースペクティブ1 | 都市社会学や地理学における「空間論的転回」を軸にした景観の捉え方を学ぶ。 | |
4 | 第4回 | 景観を読み解くパースペクティブ2—法規からみる景観 | 日本の街並みは都市計画による法的な規制によって形成されている部分も多い。本講義では都市計画や建築基準法によって決まっていく都市景観について学ぶ。 | |
5 | 第5回 | 景観を読み解くパースペクティブ3—美醜からみる景観 | 都市の美しさ、醜さはどのように評価するのか?美しい都市が多いとされる西欧の都市との比較から考える。 | |
6 | 第6回 | 人々の営みと地形が作り出す景観1-農村と里山の景観 | 農村や里山の人びとの営みがどのような景観を作ってきたのか?中世から遡って学習していく。 | |
7 | 第7回 | 人々の営みと自然地形が作り出す景観2-水辺と海辺の景観 | 水辺と海辺の景観の形成について、漁村からウォーターフロントの開発までを見ていく。 | |
8 | 第8回 | 国土という景観1―改造される国土 | 戦後から高度経済成長期にかけての大規模な国土改造について、人びとの住まいに焦点を当てて検討していく。 | |
9 | 第9回 | 国土という景観2―都市化する国土 | 高度経済成長期以降、消費社会化の到来によって大きく変容した都市の内実について事例を検討することで学んでいく。 | |
10 | 第10回 | 国土という景観3-後期近代的な景観 | 安全・安心や快適さといった観点から進められていく都市化について、事例を検討することで学んでいく。 | |
11 | 第11回 | 国土という景観4-多文化と景観 | 中華街、韓国人街など多文化によって作られていく都市の景観の特徴について事例を検討することで学んでいく。 | |
12 | 第12回 | 景観を守る1〜伝統的な景観を守る | 伝統的な街並みや建造物はどのように守られているのか?法的な根拠や人びとの努力など多面的な観点から学んでいく。 | |
13 | 第13回 | 景観を守る2----空間と場所がせめぎ合うとき | ある地域や建造物を、人びとの思いや意味が充填された「場所」と捉えるか、たんなる入れ替え可能な「空間」と捉えるか。そうした相容れない2つの視点が交錯することがある。産業遺産の保存を事例にそうした2つの視点の交錯とせめぎ合いと景観保全について考える。 | |
14 | 第14回 | コモンズとしての景観 | 緑地や公園など、我々の身近にある景観をどのように守っていくのか。そうした課題について事例を元に考えていく。 | |
15 | 第15回 | まとめと振り返り | ここまでの授業を振り返り、まとめと重要事項の確認を行う。 |