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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/02/13 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
時の文化(2021年度以前入学生)/Culture of Time
授業コード
/Class Code
B504861001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2025年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
金5(後期)/FRI5(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
曽我部 愛/SOGABE MEGUMI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
曽我部 愛/SOGABE MEGUMI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
講義(対面授業)
授業の目的
/Class Purpose
日本史上の「戦乱」「戦争」をテーマに、さまざまな史料を読み解きながら、戦乱にいたる政治過程やその後の影響を考える。歴史上の事項は、どのような史料・資料を根拠としているのか、科学としての歴史学を意識しながら、日本史上の「戦乱」「戦争」を考察します。また、現代の私たちが実際に訪れることができる史跡・古戦場跡などについても紹介し、歴史をより身近なものとして理解することを目指します。
この授業の目的は人文学部DP1・DP9と対応します。
到 達 目 標
/Class Objectives
本授業は、次の3点を目標とします。
1.日本史上の転換点となった「戦乱」「戦争」について、史料に基づいてその実態を理解することができる。
2.「戦乱」「戦争」が後の時代に与えた影響について理解することできる。
3.歴史上の出来事は日本各地の土地と結びついたものである、という豊かな日本の歴史像をつかむことができる。
授業のキーワード
/Keywords
日本史、戦争、戦乱、史料
授業の進め方
/Method of Instruction
毎回プリントを配布し、それとスライドに基づきながら授業を進めます。授業の最後に、各回の内容に対応した課題を提出してもらいます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
漢文で書かれた史料なども使用しますので、読めなくても構いませんが興味を持って学習することを意識してください。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
次回の授業でとりあげる内容について、史料を配布しますので自分なりに読んでおいてください。(予習時間 1時間)
授業プリントなどを参考に復習しながら、課題を作成してください。(復習時間 2時間)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎回、課題を提出してもらいます。課題提出後の授業で、全体に向けてコメントします。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業への参加態度(提出物)60%、第15回に実施する到達度の確認(試験)40%で総合的に判断します。
テキスト
/Required Texts
なし(授業内でプリントを配布します)
参考図書
/Reference Books
授業内で適宜紹介します。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション 授業の進め方について説明し、史料・資料にもとづいて日本史上の「戦乱」を考えることの意味を探る。
2 第2回 承平天慶の乱と前九年合戦・後三年合戦 平安時代中期に起きた承平天慶の乱(935~941年)、平安時代後期の11世紀後半に起きた前九年・後三年合戦を素材に、いくさの主人公である「武士」の誕生について考察する。
3 第3回 保元・平治の乱 保元元年(1156)の保元の乱、平治元年(1159)の平治の乱は、天皇家内部の問題に摂関家・武士の内部対立が絡んで起こった内乱である。中央の政争が初めて武士の武力によって解決されたこの内乱の意義と影響を追究する。
4 第4回 治承・寿永の内乱 治承4年(1180)~元暦2年(1185)に起こった内乱は、かつて「源平合戦」と呼ばれていたが、現在では「治承・寿永の内乱」と呼ばれるようになっている。この変化はなぜ起こったのか。最近の研究に基づきながら検討する。
5 第5回 承久の乱 承久3年(1221)に起こった承久の乱は、鎌倉幕府と朝廷の力関係を逆転させた鎌倉時代の画期となる重要な戦乱である。承久の乱はなぜと起こったのか、また乱後にどのような影響を与えたのか探る。
6 第6回 戦乱の敗者と怨霊 戦乱の結果生じる、敗者の存在に注目し、敗者が死後に怨霊となり、勝者やその一族だけでなく社会全体に害をもたらす「怨霊」となることについて、古代・中世の有名な怨霊を紹介する。
7 第7回 モンゴル襲来 文永11年(1274)・弘安4年(1281)の二度にわたるモンゴル(元)軍の日本への来襲は、一般的に文永の役・弘安の役と呼ばれる。モンゴル軍の日本への来襲は、東アジア世界の動向に連動したものであったことを念頭に置きながら、この対外戦争について考察する。
8 第8回 南北朝の内乱 鎌倉幕府の滅亡からつづく南北朝の内乱について、後醍醐天皇に仕えた有名な武将である楠木正成・正行父子の動向を素材として、最新の研究成果に基づき検討する。
9 第9回 嘉吉の乱 くじ引きによって室町幕府6代将軍に就任した「くじ引き将軍」足利義教は、嘉吉元年(1441)に家臣である赤松満祐・教康父子によって殺害された。この義教殺害はなぜ起こったのか、室町幕府と将軍権力の展開過程から考察する。
10 第10回 応仁の乱と明応の政変 戦国時代の幕開けは、かつては文正2年(1467)から約10年にわたって続いた応仁の乱だとされていたが、現在では明応2年(1493)の明応の政変だといわれている。この変化かなぜ起こったのか検討する。
11 第11回 東国・西国の戦国合戦 日本列島にあらわれた、いわゆる「戦国大名」の諸相を、東国・西国の相違という視点から考察する。
12 第12回 本能寺の変 天正10年(1582)6月2日に発生した本能寺の変は、織田信長を重臣である明智光秀が殺害した有名な事件である。なぜ本能寺の変はこれほどまでに注目されるのか。最新の研究成果を踏まえながら、再考察する。
13 第13回 関ヶ原合戦から大坂の陣へ 戦国の終焉と江戸幕府の確立をもたらしたふたつの戦争について、その意義を探る。
14 第14回 戊辰戦争 「黒船」の来航と江戸幕府支配の崩壊、そして江戸幕府の滅亡と戊辰戦争の過程について紹介する。
15 第15回 総復習 これまでの授業内容を総復習し、到達度の確認を行う。

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