科目一覧へ戻る | 2025/02/13 現在 |
開講科目名 /Class |
人間文化論Ⅱ/あそびの文化史/Theories of Human and Culture II |
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授業コード /Class Code |
B504832001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASe344 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2025年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金4(後期)/FRI4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
曽我部 愛/SOGABE MEGUMI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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曽我部 愛/SOGABE MEGUMI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義(対面授業) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義は、神仏への信仰や呪術をテーマとする歴史史料・資料をとりあげ、その史資料の解読から、日本人が抱いてきた神仏への信仰心をさぐるとともに、歴史史料・資料の内容を研究に活用する方法を学ぶことを目的とします。また、確実な史料・資料に基づき、客観的に歴史を捉えることの重要性を理解することを目指します。 この授業は人文学部DP2・DP9に示された能力を養います。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
本授業は、次の2点を目標とします。 1.日本人の神仏への信仰・呪術の歴史を史料・資料にもとづき、理解することができる。 2.歴史史料・資料にもとづき、客観的に歴史を捉える必要性を理解することができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
日本史、史料、資料、神仏、信仰、まじない |
授業の進め方 /Method of Instruction |
毎回プリントを配布し、プリントとスライドに基づきながら授業を進めます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
授業内では古文書や古記録などの史料、木簡、土器、呪符などの資料を取り上げますので、漢文に対する簡単な知識が求められる場合があります。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
次回の授業でとりあげる内容について、自分なりに調べておいてください。(予習時間 1時間) 授業プリントなどを参考に復習してください。(復習時間 1時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
課題の提出を複数回課します。提出された課題は添削の上、返却します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業への参加態度(提出物) 40% レポート提出 60% で総合的に判断します。 |
テキスト /Required Texts |
なし(授業内でプリントを配布します) |
参考図書 /Reference Books |
授業内で適宜紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | 授業の進め方について説明し、神仏への信仰に関わる歴史史料・資料からどのような歴史的事実を読み取ることが可能なのかを考えます。 | |
2 | 第2回 | 古代における呪い | 奈良・平安時代の「呪い」について、文献史料に記されている内容から考えます。 | |
3 | 第3回 | 呪いのかたち | 各地の遺跡から出土した「呪い」の道具に注目し、木簡や人形、墨書土器などに記されている内容から当時の「呪い」を考えます。 | |
4 | 第4回 | 呪術の背景にあるもの | 蘇民将来符や「急々如律令」の文言、五芒星や九字などに注目し、律令制と陰陽道の関係について考えます。 | |
5 | 第5回 | 境界としての御札 | 村々の境界に貼られた御札や注連縄、神社に奉納された絵馬などを資料として利用する意味を考えます。 | |
6 | 第6回 | 古記録にみる中世の寺社参詣 | 平安時代から鎌倉時代に流行した熊野参詣や高野山参詣について、その歴史的な要因について当時の貴族の日記などの古記録の記述から概説します。 | |
7 | 第7回 | 熊野参詣の歴史 | 寺社参詣のなかでも熊野参詣に注目し、有名な藤原定家の『明月記』などの古記録の記述をもとに熊野参詣の歴史を説明します。 | |
8 | 第8回 | 口熊野への道 | 藤原定家の『明月記』などの古記録の記述から、都から熊野三山への道程のうち、都から摂津~紀伊口熊野までの行程を検証します。 | |
9 | 第9回 | 熊野三山への道 | 藤原定家の『明月記』などの古記録の記述から、都から熊野三山への道程のうち、口熊野~熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社までの行程を検証します。 | |
10 | 第10回 | 江戸時代の女子旅① | 江戸時代には庶民が寺社参詣を楽しむようになりましたが、そのなかでも女性の寺社参詣について彼女たちの残した旅日記からその実態を検証します。 | |
11 | 第11回 | 江戸時代の女子旅② | 江戸時代の女性の寺社参詣について、残された日記史料からその実態を検証します。 | |
12 | 第12回 | 伊勢参詣曼荼羅 | 寺社への寄付を募り参詣者を勧誘する目的で勧進聖や比丘尼が使用した参詣曼荼羅について、伊勢参詣曼荼羅に注目しその資料としての側面を検証します。 | |
13 | 第13回 | 富士参詣曼荼羅・立山曼荼羅 | 参詣曼荼羅のうち富士参詣曼荼羅と立山曼荼羅を取り上げ、その内容を検証します。 | |
14 | 第14回 | 神判① | 盟神探湯・湯起請・鉄火祈請などの行為を素材として、神仏への信仰心の変遷を考えます。 | |
15 | 第15回 | 神判②・まとめ | 戦国時代から江戸時代の神判に関する史料に注目し、神仏への信仰心の変遷を考えます。あわせてこれまでの授業内容を総復習します。 |