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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
人間文化概論Ⅱ/子どもの文化/Basic Studeis of Human and Culture II
授業コード
/Class Code
B504822001
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASe242
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
月4(後期)/MON4(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
金 益見/KIM IKKYON
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
金 益見/KIM IKKYON 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義形式)
授業の目的
/Class Purpose
現代社会においては少子化は諸課題のひとつです。本講義では、子どもを通して、現代の私たちが関わる社会問題の望ましい解決のあり方について考察を深めていきます。
子どもという考え方は、近代以前には存在しませんでした。〈子ども〉は近代になって社会によって産み出された創造物といっても過言ではありません。
本講義では、まず「社会的存在としての子ども」について考えます。次に、〈子ども〉が誕生した後で、〈子ども〉のために作り出された文化に着目します。それらを通して、「子どもの文化」からみえてくる、社会の諸相について考えていきます。
ここでは、人文学科のディプロマ・ポリシーに示された1.9.(下記参照)の能力を養います。
1.複数の分野の基礎知識を教養として身につけている。
9.学部教育と融合した教職教育をとおして、学校教育の目的や目標、地域社会の課題を理解し、さまざまな要求や問題解決に取り組み、生徒の知識や技能、主体的・協働的に学習に取り組む態度の育成を図る教員として活躍できる。
到 達 目 標
/Class Objectives
〈子ども〉という概念が生まれた歴史的経緯とその後の社会変化を体系的に理解することができる。
「子どもの文化」の成立と発展の背景を学ぶことで、家族や福祉などにおける倫理的課題を明確にすることができる。
現代の諸課題を自己の課題とつなげて、これから社会を担っていく人間としてのあり方について自覚を深めることができる。
授業のキーワード
/Keywords
〈子ども〉の誕生、子ども観、子どもに関する社会問題
授業の進め方
/Method of Instruction
講義形式を中心にして進めます。
毎回授業内容に関するコメントを、出席カードに書いてもらいます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
私語厳禁です。授業に関係のないもの(スマートフォンや雑誌など)を机の上に出すことも禁じます。これらを含めた受講上の約束事は1回目の授業で説明します。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
授業ノートを作り、毎回授業後に1時間程度の復習を行ってください。また授業中に出てきたキーワードを、自分で調べたりしながら、興味の幅を広げていただけると嬉しいです。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
出席カードに記入されたコメントの一部は、受講者の理解を深めるために、次の授業のはじめに共有します。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
最終レポート30%、授業への参加態度70%で評価します。
テキスト
/Required Texts
なし
参考図書
/Reference Books
回によって参考図書が異なりますので、授業中に参考文献表をまとめて(レジュメかPPで)表示します。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス 授業の進め方や約束事、評価方法について説明します。
2 第2回 創造物としての子ども 近代から現代までの子ども像の変化について考察します。〈子ども〉が近代以降の産物であることを主張したフィリップ・アリエスの指摘を中心に『子供の〈誕生〉』を読み解いていきます。
3 第3回 小さな大人から〈子ども〉へ 近代の思想家の子ども観を、ルソーの「エミール」や、ジョン・ロックの「タブラ・ラサ」という概念を元に紹介します。
4 第4回 日本での〈子ども〉の誕生 日本で保護すべき対象としての〈子ども〉が広く受け入れられるようになった、明治期の終わりから大正期にかけての変化を考察します。
5 第5回 〈子ども〉の誕生の要因 第2~4回までのまとめとして、〈子ども〉が誕生した理由を考えます。背景にあった産業革命の影響や、ニール・ポストマンの活版印刷の発明節などを取り上げます。
6 第6回 近代日本の子ども観 子ども向け雑誌から近代日本の子ども観を探っていきます。『少年倶楽部』からみる「立身・英雄主義」や、『赤い鳥』の「童心主義」、少女という表象を生み出した『少女の友』などを分析します。
7 第7回 子どものイメージ 子どもが描かれた作品を取り上げ、そこに込められたメタメッセージを読み解きます。
8 第8回 発表:子どもの文化
最終レポートの「子どもの文化」について立候補者を募り、対面で発表を行います。
9 第9回 発表:子どもの文化
最終レポートの「子どもの文化」について立候補者を募り、対面で発表を行います。
10 第10回 発表:子どもの文化
最終レポートの「子どもの文化」について立候補者を募り、対面で発表を行います。
11 第11回 発表:子どもの文化
最終レポートの「子どもの文化」について立候補者を募り、対面で発表を行います。
12 第12回 発表:子どもの文化
最終レポートの「子どもの文化」について立候補者を募り、対面で発表を行います。
13 第13回 子どもと学校1 学制後の学校の成り立ちと、現代の学校の隠れたカリキュラムについて学びます。
14 第14回 子どもと学校2 ポール・ウイルスの著書を参考に、子どもが自ら進んで不利な立場に進んでいく社会構造について説明します。
15 第15回 子どもの貧困 日本の社会問題にもなっている
現代日本の社会問題のひとつである子どもの貧困について取り上げます。

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