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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
人類進化誌Ⅱ/Evolution of Human Beings Ⅱ
授業コード
/Class Code
B501174001
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASe322
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火5(後期)/TUE5(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
山本 誠/YAMAMOTO MAKOTO
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
山本 誠/YAMAMOTO MAKOTO 人文学部/Humanities and Sciences
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
この科目では、人文学部のDP2、9と対応し、教養としての基礎知識、および人間の文化について専門的な知識を身につけることを目指します。
 人類の進化の具体的な事例、日本全国での考古学的な遺跡の発掘調査成果に基づく人間の歴史・社会の変化について考察します。
 なお、この授業の担当者は、旧石器時代を専門とする考古学研究者で、今日までの約40年、岡山大学および兵庫県教育委員会において中国地方(中国山地)や兵庫県北部(丹波地方)での旧石器時代の発掘調査・調査研究に従事する一方、史跡・名勝・天然記念物等の文化財の保護行政に6年、兵庫県立考古博物館での学芸員業務を10年以上経験し、遺跡の発掘調査から文化財の展示、活用までの実務経験のある教員で、より実践的な事例を交えての授業科目です。
到 達 目 標
/Class Objectives
A:日本における人類の生活・歴史を説明することができる。
B:人類の歴史を解明するための、様々な研究方法が存在することを理解する。
C:現代社会および未来における過去の歴史の役割について説明することができる。
授業のキーワード
/Keywords
人類学 考古学 旧石器時代 発掘調査 時代区分 文化財 現代社会
授業の進め方
/Method of Instruction
①本科目は、講義を中心に進めます。受講者が講義中での不明点等については、可能な限りその場で解説します。
②初回は講義の進め方、評価基準等についてのオリエンテーションを行います。
③第2回以降、毎回テーマを設定し、プロジェクターで写真や図表を見せながら、内容を解説します。
履修するにあたって
/Instruction to Students
人類進化誌Ⅰを履修していることが望ましいですが、履修していなくても原始・古代の人々の暮らしを理解できるような授業の構成となっています。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
①事前に次回の講義テーマを伝えますので、関連情報を下記参考図書・インターネット等であらかじめ検索して目を通すなどの予習をしておいてください(20分以上)。②事後学習として講義内容の重要な点をノートなどに整理してください(40分以上)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
①授業において提示する課題について、課題レポート(2回)を求めます。②また、出席カード小テスト・小レポート(15回)を実施します。③課題レポート作成にあたっては、下記の指定図書を参照するようにしてください。遅延しての課題レポート提出は認めません。④課題レポートは、原則として採点後返却し、授業において総評やポイントを解説します。出席カード小テスト・小レポートは、次の授業でポイントの解説、講評をおこないます。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
以下の項目により評価します。
①課題レポート(20点×2回)計40点 ②出席カード小テスト・小レポート(4点×15回)計60点 ③課題レポートの提出が1回以上の者、出席カード小テスト・小レポートの受験が10回以上の者を成績の評価対象とします。④課題レポートの評価基準は、到達目標Cについて説明できるようになっているかを判断します。⑤出席カードの小テスト小レポートは授業毎に到達目標のA・Bの説明および理解ができるようになっているかを判断します。
テキスト
/Required Texts
毎回の授業で、レジュメや参考資料を配布します。
参考図書
/Reference Books
松木武彦(2021)『はじめての考古学』ちくまプリマ―新書389 筑摩書房 東京
藤尾慎一郎(2021)『日本の先史時代』中公新書2654 中央公論新社 東京
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション 全15回の講義の内容と進め方を説明し、全体イメージを持つことができるようにします。併せて提出課題やレポートの書き方、評価基準等についての説明を行います。
2 第2回 考古学とは? 考古学概説、考古学における時代区分の歴史や考え方を通して、人類の進化について学びます。
3 第3回 旧石器時代 日本で約3万年前に登場した人類について、七日市遺跡(兵庫県丹波市)の調査成果から、集落の立地、出土した道具(石器)を考察し、旧石器時代人の生活のあり方を学びます。
4 第4回 縄文時代(1) 時代区分の指標となる弓矢や土器の出現の経緯を通して、旧石器時代から縄文時代への人類の生活様式の変化について学びます。
5 第5回 縄文時代(2) 約3,500年前の縄文人の生活について、佃遺跡(兵庫県淡路市)の調査成果から、集落の立地・構造の他、祭祀を示す土偶・石棒など、縄文時代人の生活のあり方を学びます。
6 第6回 弥生時代(1) 時代区分の指標となるアジア大陸から伝わった水田耕作技術の導入を通じて、縄文時代から弥生時代への人類の生活様式の変化について学びます。
7 第7回 弥生時代(2) 約2,000年前の弥生人の生活について、玉津田中遺跡(兵庫県神戸市西区)の調査成果から、集落の立地・構造の他、祭祀を示す建物や人為的に破砕した土器など、弥生時代人の生活のあり方を学びます。
8 第8回 旧石器時代~弥生時代のまとめ 兵庫県立考古博物館で展示されている旧石器時代・縄文時代・弥生時代の資料を概観し、人々はどのように自然と向き合ってきたのかを学びます。
9 第9回 古墳時代(1) 時代区分の指標となる前方後円墳の登場に代表される古墳時代の開始について、今日までの様々な考古学的成果・議論を通じて、弥生時代からの社会の変化を学びます。
10 第10回 古墳時代(2) 世界遺産:仁徳天皇陵古墳に代表される近畿地方を中心とした巨大古墳の登場について、4世紀から5世紀の日本全国の古墳を概観し、国家形成に至る社会の変化について学びます。
11 第11回 古墳時代(3) 5世紀以降、大陸からの渡来系移住民がもたらした様々な様々な技術革新(かまど・須恵器や馬の利用)を通じて、古墳時代人の生活の変化を学びます。
12 第12回 飛鳥時代 飛鳥寺(奈良県明日香村)に代表される古代寺院の登場について、東アジア世界の視点を交え、その意義を探るとともに、律令制に向かう社会の変化を学びます。
13 第13回 奈良時代 律令制に基づく平城京の登場、大仏建立、全国での国分寺・国分尼寺設置、古代官道等について、「国家とは何か」との視点から、社会の変化を学びます。
14 第14回 古墳時代~奈良時代のまとめ 兵庫県立考古博物館で展示されている古墳時代・飛鳥時代・奈良時代の資料を概観し、人々はどのように自然と対峙してきたのかを学びます。
15 第15回 現代社会における歴史・遺跡の役割 現代社会および未来において、人類の進化を示す過去からの歴史の役割についてその意義を、大規模災害に伴う発掘調査事例を通して学びます。

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