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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
人類学概論Ⅱ/Basic Studies in Anthropology Ⅱ
授業コード
/Class Code
B501092001
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASe218
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
水1(後期)/WED1(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
三田 牧/MITA MAKI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
三田 牧/MITA MAKI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
人間は自然の一部です。その一方で人間は、自然界と様々な関係性を結びながら、それをコントロールしようとしながら、あるいはそれに左右されながら、文化を発展させてきました。この授業では、人間が自然との関係においてどのような文化を築いてきたか、文化の思考にはどのように自然が関連しているか、そして現代、人間は自然界の一員として、どのような課題に向き合っているかを考えます。
 この授業は、人文学部のディプロマ・ポリシー1「複数の分野の基礎知識を教養として身につけている。」,教職志望者については9「学部教育と融合した教職教育をとおして、学校教育の目的や目標、地域社会の課題を理解し、さまざまな要求や問題解決に取り組み、生徒の知識や技能、主体的・協働的に学習に取り組む態度の育成を図る教員として活躍できる。」をめざします。またこの授業は基礎専門教育科目に属し、人類学をはじめとする、異文化理解を目指す授業の基盤となります。 
到 達 目 標
/Class Objectives
①人間が自然との関係性の中でいかなる文化を築いてきたか、また、文化の思考に自然がいかに関連しているかを理解できること。
②この時代を生きる人間として地球規模の問題にいかに取り組めるか、真摯に考える姿勢を身に着けること。
授業のキーワード
/Keywords
自然、人間、神、人新世
授業の進め方
/Method of Instruction
講義の中で、思考する時間を設けます。授業で投げかけられた問題を自分なりに考え、文章にします。数人で議論をする時間を設けることもあります。
履修するにあたって
/Instruction to Students
この授業では、とにかく思考し、書く(あるいは議論する)ことを求めます。授業への主体的な参加を要求します。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
授業で扱ったトピックについて文献や新聞、ネットなどで情報を収集すること(1日20分、1週あたり2時間程度)。そのうちの一つについて小論文を書くことを期末課題にします。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
学期末に小論文の提出を求めます。また、しばしば授業中に小レポートを書き、提出することを求めます。期末レポートに関しては、評価基準を提示します。小レポートについては、採点して返却する場合と、小レポートの中で書かれたことを総評する場合があります。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
評価方法:授業中に課す小レポート(60点)、期末課題(40点)
評価基準: 課題の理解20%、思考の深さ40%、独自性20%、記述の充実度20%
テキスト
/Required Texts
指定しません。
参考図書
/Reference Books
授業で適宜紹介します
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 イントロダクション 人と自然について イントロダクション。自分は自然とどのようにかかわっているだろう?そう問うところから始めます。
2 第2回 病気という自然 病原菌は自然です。人間はその自然とどのように向き合ってきたか、ロンドンのペストの記憶から考えます。
3 第3回 いかに自然をコントロールしようとするか 人はいかに自然をコントロールしようとしてきたか、伝染病から考えます。
4 第4回 あいまいな生物の力 予言獣はあいまいな生物です。そのようなあいまいな生物に人間はどんな力を認めてきたでしょう。
5 第5回 世界はどのように生まれたか(創世神話) 創世神話から、人間の世界観について考えます。
6 第6回 旧約聖書における自然と人間の関係1 旧約聖書において、自然と人間の関係はどのようにとらえられるかを考えます
7 第7回 旧約聖書における自然と人間の関係2 旧約聖書における食物禁忌について考えます
8 第8回 旧約聖書の風景、日本の風景 旧約聖書に近い人と自然関係を、牧畜民の生活風景からとらえるとともに、それが日本とどのように異なっているか、考えます。
9 第9回 日本の神々と自然1 日本の人と自然の関係を、モノノケの世界から考えます。
10 第10回 日本の神々と自然2 日本の人と自然の関係を、神話をもとに考えます。
11 第11回 アニミズムの世界1 アイヌのユーカラをもとに、アニミズムの世界観における人と自然の関係を考えます。
12 第12回 アニミズムの世界2 アイヌにおいて、カムイとアイヌのあるべき関係性がいかにとらえられているかをユーカラから考えます
13 第13回 近代化がもたらした人と自然の関係 近代化は、人と自然の関係性に大きな変化をもたらしました。それはどのような変化であったかを考えます。
14 第14回 人新世において人間はいかに生きるべきか1 現在を人新世と呼ぶことがあります。人間の影響力があまりに大きくなった時代のことです。この時代に、私たちが向き合わざるを得ない、地球温暖化について学びます
15 第15回 人新世において人間はいかに生きるべきか2 地球温暖化について学び、人間はどのように生きるべきかを考えます

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