シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/17 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
医療薬学複合科目Ⅳ[15~18]/Comprehensive course in clinical pharmacy IV
授業コード
/Class Code
B410931002
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
木6(後期)/THU6(AUT.)
単位数
/Credits
1.5
主担当教員
/Main Instructor
杉岡 信幸/SUGIOKA NOBUYUKI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
岸本 修一/KISHIMOTO SHUUICHI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
杉岡 信幸/SUGIOKA NOBUYUKI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
講義(オンデマンド)
授業の目的
/Class Purpose
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、薬学複合科目であり6年次に配当している。
この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、2,3,4を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

薬学複合科目群は、「薬学教育モデルコアカリキュラム」に沿って4年次までの講義で習得した薬学的な基礎および専門知識と、5年次の病院・薬局実習を通じて身に付けた実務経験を統合し、卒業時までに実際に臨床現場で発生する課題を解決できる。
到 達 目 標
/Class Objectives
医療薬学複合科目Ⅳでは、臨床の場での課題を解決するために必要な薬物動態学領域の知識の再整理を行うことを目標とする。以下の各SBOsを到達目標とする。
E4 薬の生体内運命

(1)薬物の体内動態
【①生体膜透過】
1)薬物の生体膜透過における単純拡散、促進拡散および能動輸送の特徴を説明できる。
2)薬物の生体膜透過に関わるトランスポーターの例を挙げ、その特徴と薬物動態における役割を説明できる。
【②吸収】
1)経口投与された薬物の吸収について説明できる。
2)非経口的に投与される薬物の吸収について説明できる。
3)薬物の吸収に影響する因子(薬物の物性、生理学的要因など)を列挙し、説明できる。
4)薬物の吸収過程における相互作用について例を挙げ、説明できる。
5)初回通過効果について説明できる。
【③分布】
1)薬物が結合する代表的な血漿タンパク質を挙げ、タンパク結合の強い薬物を列挙できる。
2)薬物の組織移行性(分布容積)と血漿タンパク結合ならびに組織結合との関係を、定量的に説明できる。
3)薬物のタンパク結合および結合阻害の測定・解析方法を説明できる。
4)血液−組織関門の構造・機能と、薬物の脳や胎児等への移行について説明できる。
5)薬物のリンパおよび乳汁中への移行について説明できる。
6)薬物の分布過程における相互作用について例を挙げ、説明できる。
【④代謝】
1)代表的な薬物代謝酵素を列挙し、その代謝反応が起こる組織ならびに細胞内小器官、反応様式について説明できる。
2)薬物代謝の第Ⅰ相反応(酸化・還元・加水分解)、第Ⅱ相反応(抱合)について、例を挙げて説明できる。
3)代表的な薬物代謝酵素(分子種)により代謝される薬物を列挙できる。
4)プロドラッグと活性代謝物について、例を挙げて説明できる。
5)薬物代謝酵素の阻害および誘導のメカニズムと、それらに関連して起こる相互作用について、例を挙げ、説明できる。
【⑤排泄】
1)薬物の尿中排泄機構について説明できる。
2)腎クリアランスと、糸球体ろ過、分泌、再吸収の関係を定量的に説明できる。
3)代表的な腎排泄型薬物を列挙できる。
4)薬物の胆汁中排泄と腸肝循環について説明できる。
5)薬物の排泄過程における相互作用について例を挙げ、説明できる。

(2)薬物動態の解析
【②TDM (Therapeutic Drug Monitoring)と投与設計】
1)治療薬物モニタリング(TDM)の意義を説明し、TDMが有効な薬物を列挙できる。
2)TDMを行う際の採血ポイント、試料の取り扱い、測定法について説明できる。
3)薬物動態パラメータを用いて患者ごとの薬物投与設計ができる。(知識、技能)
4)ポピュレーションファーマコキネティクスの概念と応用について概説できる。



授業のキーワード
/Keywords
生物薬剤学、薬物動態学
授業の進め方
/Method of Instruction
授業計画に従って12回の講義を行ないます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
全ての講義に出席すること。
オフィスアワー:適宜、メールで連絡下さい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
問題演習、予習・復習の励行(目安として1時間)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
授業後に連絡
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
評価は講義中に実施する小テストによる。
テキスト
/Required Texts
授業開始日までに掲示などで知らせる。
参考図書
/Reference Books
該当範囲の4年次までに使用した教科書等
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回(岸本) 薬の作用と生体内運命 薬物の吸収過程についての理解を深める
E4-(1)-①②
2 第2回(岸本) 薬の作用と生体内運命 薬物の分布過程についての理解を深める
E4-(1)-③
3 第3回(岸本) 薬の作用と生体内運命 薬物の代謝過程についての理解を深める
E4-(1)-④
4 第4回(岸本) 薬の作用と生体内運命 薬物の排泄過程の理解についての理解を深める
E4-(1)-⑤
5 第5回(杉岡) 薬の作用と生体内運命 薬物動態・薬効に起因する相互作用についての理解を深める
E4-(1)-①②③④⑤
6 第6回(杉岡) 薬の作用と生体内運命 薬物動態・薬効に起因する相互作用についての理解を深める
E4-(1)-①②③④⑤
7 第7回(杉岡) 薬の作用と生体内運命 薬物動態・薬効に起因する相互作用についての理解を深める
E4-(1)-①②③④⑤
8 第8回(杉岡) 個別化薬物治療 E3-(3)個別化医療
【①遺伝的素因】
 1)薬物の主作用および副作用に影響する代表的な遺伝的素因について、例を挙げて説明できる。
 2)薬物動態に影響する代表的な遺伝的素因(薬物代謝酵素・トランスポーターの遺伝子変異など)について、例を挙げて説明できる。
 3)遺伝的素因を考慮した薬物治療について、例を挙げて説明できる。
【②年齢的要因】
 1)低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児における薬物動態と、薬物治療で注意すべき点を説明できる。
 2)高齢者における薬物動態と、薬物治療で注意すべき点を説明できる。
9 第9回(杉岡) 個別化薬物治療 E3-(3)個別化医療
【③臓器機能低下】1
1)腎疾患・腎機能低下時における薬物動態と、薬物治療・投与設計において注意すべき点を説明できる。
10 第10回(杉岡) 個別化薬物治療 E3-(3)個別化医療
【③臓器機能低下】2
2)肝疾患・肝機能低下時における薬物動態と、薬物治療・投与設計において注意すべき点を説明できる。
11 第11回(杉岡) 個別化薬物治療 E3-(3)個別化医療【
③臓器機能低下】3
 3)心臓疾患を伴った患者における薬物動態と、薬物治療・投与設計において注意すべき点を説明できる。

12 第12回(杉岡) 個別化薬物治療 E3-(3)個別化医療
【④その他の要因】
 1)薬物の効果に影響する生理的要因(性差、閉経、日内変動など)を列挙できる。
 2)妊娠・授乳期における薬物動態と、生殖・妊娠・授乳期の薬物治療で注意すべき点を説明できる。
 3)栄養状態の異なる患者(肥満、低アルブミン血症、腹水など)における薬物動態と、薬物治療で注意すべき点を説明できる。
【⑤個別化医療の計画・立案】
 1)個別の患者情報(遺伝的素因、年齢的要因、臓器機能など)と医薬品情報をもとに、薬物治療を計画・立案できる。(技能)
 2)コンパニオン診断にもとづく薬物治療について、例を挙げて説明できる。

科目一覧へ戻る