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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/17 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
患者情報の収集とコミュニケーション[15~18]/Patient Information and Communication
授業コード
/Class Code
B410751002
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火1(前期)/TUE1(SPR.)
単位数
/Credits
1.5
主担当教員
/Main Instructor
辻本 貴江/TSUJIMOTO TAKAE
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
上町 亜希子/KANMACHI AKIKO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
辻本 貴江/TSUJIMOTO TAKAE 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、選択必修科目であり4年次に配当している。
この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、1、4、5、6、7を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
なお、この授業の担当者は薬局・病院での薬剤師として実務経験のある教員で、より実践的な観点から患者情報の収集とコミュニケーションを解説するものとする。
【主題①】カルテや薬歴は、他の医療従事者(場合によっては患者)との情報共有ツールであり、そこから得られる患者情報は薬の適正使用には不可欠である。また、チーム医療を行う上で薬剤師から他の医療従事者への情報発信ツールでもある。この講義では、カルテや薬歴を正確に読み取り、情報を収集し記録できるための基本的な知識、技能を理解する。
【主題②】薬剤師の患者への服薬指導、すなわち患者と薬剤師のコミュニケーションは、患者の気持ちを汲み取ったうえでの情報提供が求められる。実際には薬剤師に患者への思いがあっても患者にはうまく届かないことが多く、これがクレームとなることが少なくない。この講義では、患者の気持ちに寄り添うコミュニケーションを実現するために必要な基本的な知識・技能を理解する。すべての講義においてグループワークを行う。遅刻するとグループに入れないので、必ず開始時間に着席すること。
到 達 目 標
/Class Objectives
以下の各SBOsを到達目標とする。
<患者情報の収集と管理>
E3-(2)-①-1 薬物治療に必要な患者基本情報を列挙できる。
E3-(2)-①-2 患者情報源の種類を列挙し、それぞれの違いを説明できる。
E3-(2)-②-1 問題志向型システム(POS)を説明できる。
E3-(2)-②-3 医薬品の効果や副作用を評価するために必要な患者情報について概説できる。
E3-(2)-②-2 SOAP形式などの患者情報の記録方法について説明できる。
E3-(2)-②-4 患者情報の取扱いにおける守秘義務と管理の重要性を説明できる。
A-(1)-②-3 医薬品の適正使用における薬剤師の役割とファーマシューティカルケアについて説明できる。
A-(1)-③-1 医薬品のリスクを認識し、患者を守る責任と義務を自覚する。
A-(1)-③-2 WHOによる患者安全の考え方について概説できる。
A-(1)-③-3 医療に関するリスクマネジメントにおける薬剤師の責任と義務を説明できる。
A-(1)-③-4 医薬品が関わる代表的な医療過誤やインシデントの事例を列挙し、その原因と防止策を説明できる。
A-(1)-③-6 代表的な薬害の例(サリドマイド、スモン、非加熱血液製剤、ソリブジン等)について、その原因と社会的背景及びその後の対応を説明できる。
A-(2)-③-3 患者の自己決定権とインフォームドコンセントの意義について説明できる。
A-(2)-③-4 知り得た情報の守秘義務と患者等への情報提供の重要性を理解し、適切な取扱いができる。
A-(4)-5 チームワークと情報共有の重要性を理解し、チームの一員としての役割を積極的に果たすように努める。
B-(2)-①-7 個人情報の取扱いについて概説できる。

<コミュニケーション>
A-(3)-①-1 言語的および非言語的コミュニケーションの方法を概説できる。
A-(3)-①-2 意思、情報の伝達に必要いな要素を列挙できる
A-(3)-①-3 相手の文化 相手の立場、文化、習慣などによって、コミュニケーションのあり方が異なることを例示できる。
<相手の気持ちに配慮する>
A-(3)-②-1 対人関係に影響を及ぼす心理的要因を概説できる。
A-(3)-②-2 相手の心理状態とその変化に配慮し、適切に対応する。
A-(3)-②-3 対立意見を尊重し、協力してよりよい解決法を見出すことができる。
<患者の気持ちに配慮する>
A-(3)-③-1 病気が患者に及ぼす心理的影響について説明できる。
A-(3)-③-2 患者の家族の心理状態を把握し、配慮する。
A-(3)-③-3 患者やその家族の持つ価値観が多様であることを認識し、柔軟に対応できるよう努力する。
<チームワーク>
A-(3)-④-1 チームワークの重要性を例示して説明できる。
A-(3)-④-2 チームに参加し、協調的態度で役割を果たす。
A-(3)-④-3 自己の能力の限界を認識し、必要に応じて他者に援助を求める。
授業のキーワード
/Keywords
患者情報、POS、SOAP、薬歴、診療録、チーム医療、クリニカルパス、電子カルテ、医療コミュニケーション、傾聴、共感、情報提供、行動変容の援助、チームワーク
授業の進め方
/Method of Instruction
合計12回の講義を行います。(辻本 6回、上町6回)
履修するにあたって
/Instruction to Students
オフィスアワー 上町:月曜日12:45~13:45(C号館2階、C/CP272) 辻本:金曜日 12:45~13:45(C号館2階、C/CP269)
質問があれば、遠慮なく教員室を訪ねてください。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
課題演習(目安として事後学習に1時間)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
レポート(上町先生担当):授業中に提示します。(授業中に参加してないと提出できない内容です)
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
それぞれの担当者を50点配点し、合計100点満点として評価します。
辻本担当分:定期試験100%(50点)
上町担当分:定期試験80%(40点)、レポートと討議への参加度20%(10点)
テキスト
/Required Texts
プリント配布
参考図書
/Reference Books
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回(辻本) 薬剤師が活用する医療情報(診療録・薬歴)・チーム医療・クリニカルパス 医療の中で薬剤師が活用する情報資源;診療録、薬歴などについて理解する。多(他)職種とのかかわりの中でチーム医療やクリニカルパスについて理解する。E3-(2)-①-1、E3-(2)-①-2、E3-(2)-②-1、A-(1)-②-3、A-(4)-5
2 第2回(辻本) 服薬指導に必要な情報収集と管理、医療用語 カルテの読み方と基礎知識、医療用語の解説をする。カルテや薬歴の記録方法(SOAP記載)を解説する。E3-(2)-①-1、E3-(2)-①-2、E3-(2)-②-3、E3-(2)-②-2
3 第3回(辻本) 患者情報の取り扱いに関する倫理 医療従事者、薬剤師が行う患者へのインフォームドコンセントや医療情報管理に重要な事項を法律を含めて理解する。E3-(2)-②-4、A-(1)-③-1、A-(1)-③-2、A-(1)-③-3、A-(1)-③-4、A-(1)-③-6、A-(2)-③-3、A-(2)-③-4、B-(2)-①-7
4 第4回(辻本) SOAP記載の演習と患者がわかりにくい医療用語 SOAPにてカルテや薬歴を実際に記載する練習を行なう。また、患者が理解しにくい医療用語について理解する。E3-(2)-①-1、E3-(2)-①-2、E3-(2)-②-1、E3-(2)-②-3、E3-(2)-②-2
5 第5回(辻本) SOAP記載の演習と服薬指導 SOAPにてカルテや薬歴を実際に記載する練習を行なう。また、患者に対する服薬指導について理解する。E3-(2)-①-1、E3-(2)-①-2、E3-(2)-②-1、E3-(2)-②-3、E3-(2)-②-2
6 第6回(辻本) 問題志向型システム(POS)の理論と実践 POSの理論を学んだ上で、症例を通して患者ケアの初期計画の作成方法を理解する。後期実習「病院・薬局に行く前に」の症例検討を行うための基礎知識となる。E3-(2)-①-1、E3-(2)-①-2、E3-(2)-②-1、E3-(2)-②-3、E3-(2)-②-2、E3-(2)-②-4)
7 第7回(上町) 医療におけるコミュニケーションは日常会話と異なる ―薬剤師と患者のまなざしのずれ―  
医療におけるコミュニケーションは日常会話と全く異質のものです。なぜ学ばなければならないのか考えるとともに患者と薬剤師のコミュニケーションギャップは何に起因するものか考え、ディスカッションしてみましょう。A-(3)-①-1、A-(3)-①-2、A-(3)-①-3 、A-(3)-①-4、A-(3)-①-5、A-(3)-①-6、
A-(3)-①-7、A-(3)-①-8、A-(3)-①-9、A-(3)-②-1、A-(3)-②-2
8 第8回(上町) 患者の話を聴くこと(傾聴、共感)その1
最も基礎的なコミュニケーションスキルである傾聴と共感について、動画の視聴、ロールプレイ、ディカッションで考えてみましょう。
A-(3)-③-1、A-(3)-③-2 、A-(3)-③-3、A-(3)-③-4、A-(3)-④-5、A-(3)-④-6、A-(3)-④-7、A-(3)-④-8
9 第9回(上町) 患者の話を聴くこと(傾聴、共感)その2 最も基礎的なコミュニケーションスキルである傾聴と共感について、動画の視聴、ロールプレイ、ディカッションで考えてみましょう。
A-(3)-③-1、A-(3)-③-2 、A-(3)-③-3、A-(3)-③-4、A-(3)-④-5、A-(3)-④-6、A-(3)-④-7、A-(3)-④-8
10 第10回(上町) わかりやすい説明(伝える要素、阻む要素 )
自分が思っていることをきちんと相手に伝えるための要素とそれを阻む事項についてコミュニケーションゲームをグループワークでやって考えてみましょう。 
A-(3)-③-1、A-(3)-③-2 、A-(3)-③-3、A-(3)-③-4、A-(3)-④-5、A-(3)-④-6、A-(3)-④-7、A-(3)-④-8
11 第11回(上町) 行動変容の援助のコミュニケーションその1
「それがどんなによいことだとわかっていてもできないこと」をどうしたら行動に起こせるのか。情報提供にとどまらない薬剤師のコミュニケーションを考えます。ワークからどんなコミュニケーションを展開するとよいか考えてみましょう。
A-(3)-③-1、A-(3)-③-2 、A-(3)-③-3、A-(3)-③-4、A-(3)-④-5、A-(3)-④-6、A-(3)-④-7、A-(3)-④-8
12 第12回(上町) 行動変容の援助のコミュニケーション その2 「それがどんなによいことだとわかっていてもできないこと」をどうしたら行動に起こせるのか。情報提供にとどまらない薬剤師のコミュニケーションを考えます。ワークからどんなコミュニケーションを展開するとよいか考えてみましょう。           A-(3)-③-1、A-(3)-③-2 、A-(3)-③-3、A-(3)-③-4、A-(3)-④-5、A-(3)-④-6、A-(3)-④-7、A-(3)-④-8

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