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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/10 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
ミクロ経済学/Microeconomics
授業コード
/Class Code
B000401005
ナンバリングコード
/Numbering Code
ECOa201
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
経済学部/Economics
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
水3(後期),水4(後期)/WED3(AUT.),WED4(AUT.)
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
安逹 啓介/ADACHI KEISUKE
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
安逹 啓介/ADACHI KEISUKE 経済学部/Economics
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義・演習)
授業の目的
/Class Purpose
本授業では、ミクロ経済学の基礎を復習し、その理論をより厳密に理解することをめざす。
また、経済学部のディプロマポリシーである「2.経済理論の基礎を習得し、日常の経済生活や経済全体の動向について理論的に理解できる」ことを目的としている。
到 達 目 標
/Class Objectives
・ミクロ経済学の観点から消費者行動を理論的に説明できる。
・ミクロ経済学の観点から生産者行動を理論的に説明できる。
・余剰分析を行うことができる。
・3種類の市場均衡の安定条件を理論的に説明できる。
・市場の失敗が起こる原因と種類を説明できる。
・不完全競争市場における価格決定メカニズムを理論的に説明できる。
・ゲーム理論を用いて、寡占市場における生産者行動を理論的に説明できる。
授業のキーワード
/Keywords
経済学、市場、需要、供給、均衡、効用、予算、費用、利潤、独占、寡占、市場メカニズム、市場の失敗、外部性、余剰分析、公共財、費用逓減産業、情報の非対称性、モラルハザード、逆選択、コースの定理、貿易、関税、補助金、ゲーム理論、ナッシュ均衡
授業の進め方
/Method of Instruction
授業スライドと板書を併用しながら、講義形式で授業を進める。要所で、各回の内容に沿った演習問題、過去に出題された公務員試験問題を課すことで、どのように経済学の理論を用いてものごとを理論的に理解することが、分析することができるかを確認してもらう。
各回の授業で使用する資料については、授業開始前の時間を利用して受講者に直接配布する。なお、配布資料は下記の【配布教材】リンク(OneDrive)内から事前に閲覧することが可能である。
履修するにあたって
/Instruction to Students
2コマ連続での授業となるため、受講者は授業内の学習だけでなく、予習も必要となることを忘れないこと。事前に下記のリンク内に配置する資料内容を確認・予習した上で授業に臨むこと。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
各回の授業内容の復習に45分程度、次回の授業内容の予習に45分程度必要となる。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎回、授業外での課題として、その週の回の授業内容に関する復習課題を課す。次回授業日前日(23:59〆)までとする。

課題のフィードバックについては、毎回の授業冒頭(第2回以降)に課題解説を通じた受講者全体へのフィードバックを行うことで、受講者各自に自身の解答を振り返らせ、基礎知識をかためていく。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
①毎回の授業内に実施する演習問題・課題20%、②毎回の復習課題20%、③期末試験60%により成績評価を行う。授業内外問わず、提出のない課題分の評価点は0となるため十分に注意すること。なお、期末試験時は、持ち込み不可。
テキスト
/Required Texts
なし。授業中に必要な資料は、授業冒頭で配布する。
参考図書
/Reference Books
坂井豊貴『ミクロ経済学 入門の入門』岩波新書、2017年
神戸伸輔・寶多康弘・濱田弘潤『ミクロ経済学をつかむ』有斐閣、2006年
安藤至大『ミクロ経済学の第一歩』有斐閣ストゥディア、2021年
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 消費者行動の理論① 効用と無差別曲線について学ぶ。そして、限界代替率の意味と導出方法を理解する。
2 第2回 消費者行動の理論② 予算制約と無差別曲線をもとに、最適消費問題の解き方を学ぶ。
3 第3回 消費者行動の理論③ 所得および価格の変化が消費需要にどのような影響を与えるかについて、グラフを用いて視覚的に学ぶ。
4 第4回 消費者行動の理論④ 需要の価格弾力性とは何かを学び、計算問題に取り組む。
5 第5回 生産者行動の理論① 生産者と生産物、生産量と費用の関係について学ぶ。
6 第6回 生産者行動の理論② 技術的限界代替率と等費用曲線について学ぶ。
7 第7回 生産者行動の理論③ 生産者の利潤最大化行動を理論的に理解する。
8 第8回 生産者行動の理論④ 長期における生産と費用の関係について理論的に理解する。
9 第9回 市場均衡と資源配分① 完全競争市場における「均衡」について理解を深める。
10 第10回 市場均衡と資源配分② 市場均衡の安定性について学ぶ。
11 第11回 市場均衡と資源配分③ 余剰の概念と余剰分析の方法を学ぶ。
12 第12回 市場均衡と資源配分④ 純粋交換経済(エッジワースのボックスダイアグラム)とパレート最適について学ぶ。そして、厚生経済学の第一基本定理の意味について理解を深める。
13 第13回 不完全競争市場① 不完全競走市場とは何かを学ぶ。
14 第14回 不完全競走市場② 寡占・複占市場におけるクールノー均衡について学ぶ。そして、寡占企業の最適生産の決定メカニズムを数学的に理解する。
15 第15回 不完全競走市場③ 寡占・複占市場におけるシュタッケルベルグ均衡について学ぶ。そして、寡占企業の最適生産の決定メカニズムを数学的に理解する。
16 第16回 不完全競走市場④ 寡占市場におけるさまざまな価格決定理論について学ぶ。
17 第17回 市場の失敗① 費用逓減産業による自然独占のメカニズムをグラフを用いて理解する。また、限界費用価格形成原理、平均費用価格形成原理、二部料金制度の違いについて学ぶ。
18 第18回 市場の失敗② ピーク・ロード料金制度と総括原価方式について学ぶ。また、ヤード・スティック規制とプライス・キャップ規制の違いについて学ぶ。
19 第19回 市場の失敗③ 外部性とは何かを理解する。そして、外部性の存在が消費者と生産者の行動にどのような影響を与えるかについて、余剰分析を用いて学んでいく。同時に、経済主体が負の外部性にどのように反応するかをグラフを用いて視覚的に理解する。その際、環境税や補助金などの存在理由について考える。
20 第20回 市場の失敗④ 公共財の性質と種類について学ぶ。また、「コモンズの悲劇」について、計算問題を通して理解を深める。
21 第21回 市場の失敗⑤ 公共財の最適供給の理論を学ぶ。その際、リンダール均衡とサミュエルソン条件についてグラフを用いて理解する。
22 第22回 市場の失敗⑥ 「情報の非対称性」とは何かを学ぶ。そして、逆選択、モラルハザード、プリンシパル・エージェント問題について具体例をもとに理解を深めていく。
23 第23回 労働市場分析 消費者行動の理論に基づき、消費者の最適な労働供給がどのようにして決まるかを理解する。それによって、賃金の変化が消費者の最適労働量に及ぼす効果を、代替効果と所得効果とに分解して捉えることができることを学ぶ。
24 第24回 現在と将来の行動選択 消費者がどのようにして現在と将来の最適な消費・貯蓄量を決定するかを、効用関数と予算制約を用いて学ぶ。
25 第25回 期待効用仮説 期待効用とは何かを学ぶ。そして、消費者のリスクに対する態度・行動を期待効用仮説に基づいてどのように理解できるかを確認する。
26 第26回 プロスペクト理論 行動経済学における基礎理論であるプロスペクト理論について学ぶ。そして、期待効用仮説とプロスペクト理論の利点と欠点を確かめていく。
27 第27回 絶対優位と比較優位 リカードの貿易理論の基礎を学ぶ。絶対優位と比較優位の違いについて考える。
28 第28回 国際貿易の余剰分析 余剰分析を用いて、国際貿易による総余剰の変化を分析する。その際、輸入関税や輸入数量割当政策、生産補助金の効果などを余剰分析からどのように理解できるかを学ぶ。
29 第29回 全体の振り返り① 第1回~第16回までの内容を総復習する。
30 第30回 全体の振り返り② 第17回~第28回までの内容を総復習する。

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