科目一覧へ戻る | 2025/02/06 現在 |
開講科目名 /Class |
基礎演習B/Basic Seminar B |
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授業コード /Class Code |
B204791010 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
LAWe002 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2025年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
木1(後期)/THU1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
佐竹 宏章/SATAKE HIROYUKI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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佐竹 宏章/SATAKE HIROYUKI | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(演習) |
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授業の目的 /Class Purpose |
法学の学習にとって、法律の条文、裁判例、文献などの法情報を「収集」し、そこで収集された法情報を「分析」し、そこで得られた知見を事案(講壇事例や実際の事件)に「応用」し、その思考過程を他者に「表現」することが重要である。このうち法情報の「分析」や「応用」は法学の専門科目や演習で深く学ぶと思われるのに対して、法情報の「収集」や「表現」を学ぶ機会は限られている。そこで、本演習は、法情報の「収集」と「表現」を実践を通じて学び、今後の法学部での学び(特に演習)に役立つ力を身に着けることを狙いにして、展開する。 基礎演習Bのこのクラスでは「現代社会における法的問題を考える」というテーマで実施する。初回の授業の際に、4つのテーマを設定し、全体スケジュールの前半でグループディスカッションを、全体スケジュールの後半でグループ報告を行ってもらう予定である(現時点では指定教科書でテーマとして挙がっている「ドーピングは禁止すべきか?」「自分の臓器を売ることは許されるべきか?」「ダフ屋を規制すべきか?」「チンパンジーは監禁されない権利を持つか?」を考えているが、受講者の関心に応じて変更する可能性がある)。 受講生は、この演習を通じて、データーベースなどを用いた法情報の収集方法、法情報について伝えるためのアプリケーションの利用方法、レポートおよび論文の作成方法、グループによるプレゼンテーション方法などを修得し、「法化社会・国際化社会に対応した法的素養」(法学部DP1)、さらには「法的思考に基づいた説得力ある解決指針を示すことができる」(法学部DP2)能力の基礎を身につけることを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
本演習の到達目標は以下の3点である。 1.受講生は、法情報を検索・収集する能力を習得する。 2.受講生は、法情報を分析する能力の基礎を習得する。 3.受講生は、第三者に自身の見解を表現する能力の基礎を習得する。 |
授業のキーワード /Keywords |
法情報の検索、事実分析、法解釈・適用、ディスカッション、グループワーク、ドーピング、臓器売買、ダフ屋規制、転売規制、動物と権利 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
基本的にはグループワークを中心に授業を進める。担当教員は、適宜、議論の整理、解説などを行い、受講生の理解の補助を行う。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
授業でわからないことがあれば、適宜質問して解消する意識を持つようにしてください。理解できていない部分を自分自身で把握できていることは、今後の成長のために非常に重要である。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
受講生は、ニュースなどをチェックして、法学に対する関心を深めることが必要である(目安として、30分程度)。さらに、授業内で扱ったテーマなどについて授業後に調べて理解を深めることも必要である(目安として、30分程度)。そのほかに、グループ報告を行うために班で協力して準備を行うことや、報告後に班で反省会を行い、それを踏まえて報告書を作成することなども必要である(目安として、60分程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業内で作成した、レジュメやスライド、グループ報告のために作成したスライド、グループ報告後のレポートなどを、Moodleまたはメールで提出してもらう。報告に対しては授業内で適宜補足説明、解説等を行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
成績評価の内訳は、平常点(授業での発言やグループワークなどから評価):40%、グループ報告(報告準備や報告内容から評価):40%、グループ報告後のレポート(1000字程度を予定):20%である。到達目標1を検証するのが、平常点、到達目標2および3を検証するのが平常点、グループ報告及びレポートである。 |
テキスト /Required Texts |
瀧川裕英編『問いかける法哲学』(法律文化社、2016年) |
参考図書 /Reference Books |
瀧川裕英編『もっと問いかける法哲学』(法律文化社、2024年) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 本演習の目的、到達目標などを確認し、担当者・受講者の自己紹介を行う。 | |
2 | 第2回 | 演習Iの全体説明会 | 演習Iの説明会に参加して、2年次以降に所属するゼミについて考える。 | 日程は前後する可能性あり |
3 | 第3回 | グループディスカッション(1) | ダフ屋や転売ヤーを規制すべきか?(テーマは暫定的なもので第1回に受講者と相談して決定する) | |
4 | 第4回 | グループディスカッション(2) | ドーピングは禁止すべきか?(同上) | |
5 | 第5回 | グループディスカッション(3) | 自分の臓器を売ることは許されるべきか?(同上) | |
6 | 第6回 | グループディスカッション(4) | チンパンジーは監禁されない権利を持つか?(同上) | |
7 | 第7回 | 法情報の検索・収集方法 | 条文、判例、文献の検索について学ぶ。 | |
8 | 第8回 | 表現方法(1)、報告準備のためのグループワーク(1) | ワードの使い方を学び、課題として簡単な文書を作成してもらう。その後、グループ報告に向けた準備作業を行う。 | |
9 | 第9回 | 表現方法(2)、報告準備のためのグループワーク(2) | パワーポイントの使い方を学び、数枚のスライドを作成してもらう。その後、グループ報告に向けた準備作業を行う。 | |
10 | 第10回 | 報告準備のためのグループワーク(3) | グループ報告に向けた準備作業 | |
11 | 第11回 | 報告準備のためのグループワーク(4) | グループ報告に向けた準備作業 | |
12 | 第12回 | グループ報告(1) | 転売規制(テーマは暫定的なもので第1回に受講者と相談して決定する) | |
13 | 第13回 | グループ報告(2) | ドーピング規制(同上) | |
14 | 第14回 | グループ報告(3) | 臓器売買規制(同上) | |
15 | 第15回 | グループ報告(4) | 動物と権利(同上) |