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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/15 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
法政基礎講座A(リスクマネジメント論)/Basic Studies of Law and Politics A
授業コード
/Class Code
B204681002
ナンバリングコード
/Numbering Code
LAWd001
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
法学部/Law
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火4(後期)/TUE4(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
石川 清英/ISHIKAWA KIYOHIDE
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
石川 清英/ISHIKAWA KIYOHIDE 法学部/Law
授業の方法
/Class Format
講義(対面)

・授業で使用する資料(レジュメ)等はOffice365の次のURLに保存しています。URLをコピー&ペーストして、授業開始までにダウンロードしてください。

資料
授業の目的
/Class Purpose
この科目は、法学部のDPに示す、法的素養を身につけること、社会における各種の問題について、その要点を把握し、必要な情報を収集・分析して、法的思考に基づいた説得力ある解決指針を示すことを目指す。
企業等(自治体などを含む)の事業活動、家庭生活には様々なリスクが存在する。一般的にリスクは「不測の損失」と定義されているが、どのようなリスクがあるかを洗い出し、それぞれのリスクに対して、的確に対策を立てることをリスクマネジメントという。リスクマネジメントは主としてアメリカにおいて企業活動を対象に発達したものであるが、本講義では企業や家庭におけるリスクを分析し、これをどのように解決していくかについて適切なコメントができるようになることを目的とする。さらに、本講義では企業等の活動または個人・家庭生活において法令などに違反することから発生する法的リスクとリスクマネジメントについて、法学部学生として、基本的な知識および実践的な力を養うことを目指す。
なお、この科目の担当者は、金融機関、金融コンサルティング会社等において、金融業務、リスクマネジメント、内部監査、法務等の実務及び教育指導を役員・管理職の立場で実施してきた、実務経験のある教員である。従って、必要な時には具体的な事例を交えて、より分かりやすく「リスクマネジメント」を指導したい。 
到 達 目 標
/Class Objectives
1.リスクとリスクマネジメントの意義について説明できる。(知識)
2.企業リスクの処理技術について説明できる。(知識)
3.リスクに関係する確率・統計の考え方を理解し説明できる(知識)
4.企業等のリスクマネジメントについて、意見をまとめて発表することができる。(態度・習慣、技能)
授業のキーワード
/Keywords
リスク、リスクマネジメント、リスクコントロール、リスクファイナンス、内部統制、ERM,BCP
授業の進め方
/Method of Instruction
講義中心の授業であるが、対話型の授業方式を重視し、受講生からの意見や問題点等について自発的な発言を求める。なお、学習効果を一層高めるために、授業の終了後に、簡単な課題の提出を課する。
履修するにあたって
/Instruction to Students
受講生は積極的に授業に参加し、学生としてのマナーを守るとともに授業中の質疑応答に対しても積極的に参加することを希望する。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
授業計画の各回で指示されたテキストの箇所を丹念に繰り返し読むとともに授業関連のテーマに沿った判例、参考書などを図書館で調べておくこと。
事前学習として、講義の対象となるテキストの箇所を読み込こんでおくこと(目安として1時間)。
事後学習として、講義の対象であったテキストと内容を再確認すること(目安として1時間)。  
提出課題など
/Quiz,Report,etc
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
確認テスト30%、授業終了後の課題・授業中の発表(積極的な授業参加)70%の割合で評価する。
テキスト
/Required Texts
テキストは後期授業開始までに指示します。
参考図書
/Reference Books
石川清英『事例からみた地域金融機関の信用リスク管理 改訂版』(きんざい)(2022年3月出版)(2700円+税)
赤堀勝彦『リスクマネジメント入門~いま、リスクの時代を生き抜くために~』(株式会社保険教育システム研究所)(2017年7月出版) (3,000円+税)

No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 リスクの意味 リスク(risk)は通常、危険と訳されているが、「発生するかどうか不確実で、発生すると大きな経済的損害をもたらす可能性」、すなわち、損失発生の可能性あるいは事故発生の可能性と解するのが一般的である。ここでは、危険とリスクの概念、危険と危機、リスクの特徴、リスクの分類などについて、国内と海外で発生した事例などを紹介しながら講義を進めていく。
2 第2回 リスクの分類 リスクの分類として、純粋リスクと投機的リスクの意味および特徴、静態的リスクと動態的 リスク、その他のリスクを解説する。
3 第3回 企業のリスクと家庭のリスク 企業を取り巻く様々なリスクと企業リスクの種類、家庭リスクの種類などを解説する。
4 第4回 リスクマネジメントの意義 リスクマネジメントの意義、リスクマネジメントと危機管理の違い、伝統的リスクマネジメントとERM(現代的リスクマネジメント)について解説する。
5 第5回 リスクに関する統計の基礎
平均と分散などリスク計量の基本となる統計について解説する。
6 第6回 BCM (事業継続マネジメント)、BCP(事業継続計画) BCM (事業継続マネジメント)、BCP(事業継続計画)について具体的な事例を紹介しながら解説する。
7 第7回 企業等リスクマネジメントのプロセス リスクコントロールとリスクファイナンスについて具体的な事例を紹介しながら解説する。
8 第8回 リスクファイナンスの分類 リスクファイナンスの分類として、リスクの自社保有とリスクの移転(保険・共済)について説明する。
9 第9回 企業リスク・金融リスクの概要 企業等リスクについて、主として金融機関におけるリスクの具体例を挙げながら解説する。
10 第10回 内部統制とリスクマネジメント(1) 内部統制の意味とCOSO ERMについて解説する。
11 第11回 内部統制とリスクマネジメント(2) 日本における内部統制とリスクマネジメントについて解説する。
12 第12回 近年注目されている主な企業等リスクとリスクマネジメント(1) 自然災害リスク、個人情報漏えいリスクおよび製造物責任リスクとリスクマネジメントについて解説する。
13 第13回 近年注目されている主な企業等リスクとリスクマネジメント(2)  企業等の不祥事リスク、風評リスクおよびサイバーリスクとリスクマネジメントについて解説する。
14 第14回 近年注目されている主な企業等リスクとリスクマネジメント(3)   ネット炎上リスク、ハラスメントのリスクおよびメンタルヘルス・リスクとリスクマネジメントについて解説する。
15 第15回 講座の総括と確認テスト 講座全体の重要ポイント確認と確認テストの実施。

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