基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Class	応用刑法／Advanced Lecture on Criminal Law
授業コード ／Class Code	B203842001
ナンバリングコード ／Numbering Code	LAWc035
開講キャンパス ／Campus	ﾎﾟｰﾄｱｲﾗﾝﾄﾞ
開講所属 ／Course	法学部／Law
年度 ／Year	2024年度／Academic Year
開講区分 ／Semester	後期／AUTUMN
曜日・時限 ／Day, Period	木3(後期)／THU3(AUT.)
単位数 ／Credits	2.0
主担当教員 ／Main Instructor	坂本　学史／SAKAMOTO NORIFUMI
遠隔授業 ／Remote lecture	No

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
坂本　学史／SAKAMOTO NORIFUMI	法学部／Law

授業の方法 ／Class Format	・対面形式
授業の目的 ／Class Purpose	本講義は法職コース選択科目に属し、内容としては、刑法総論・各論の各講義の発展科目として、理論的・実務的に最も重要な論点を中心に一段掘り下げた内容を取り扱う。これにより、学部DPに示されている「法的思考に基づいた説得力ある解釈指針を示すこと」ができるように、基本知識の定着と分析力・応用力・表現力の修得を目的とする。
到　達　目　標 ／Class Objectives	１．刑法典の主要条文の意義・要件・効果を理解し、記述することができる。 ２．主要な基本判例の要旨を事実関係に基づいて記述することができる。 ３．複雑な事例問題に対し、重要論点を抽出し、関連する判例・学説を当てはめ妥当な結論を導くことがで　きる。
授業のキーワード ／Keywords	刑法基本判例、複合事例問題の解決、事実分析、論点抽出、判例学説の当てはめ
授業の進め方 ／Method of Instruction	基本的には受講生との質疑応答、双方向の講義形式で行う。
履修するにあたって ／Instruction to Students	・司法予備試験や大学院（法科大学院を含む）進学に十分対応できる高度な授業内容であるので、毎回、予習を欠かさず行い、要点をノートにまとめて授業に臨むこと。 ・授業中に指名して各自の予習内容を確認する。 ・六法と刑法の教科書は必ず携行すること。 ・各授業前に各自で講義用資料等をダウンロードしておくこと。
授業時間外に必要な学修内容・時間 ／Required Work and Hours outside of the Class	教科書等による予習が不可欠である（目安120分）。また、復習として、講義中に疑問や理解できなかった点を「疑問ノート」に記しておくこと（目安60分）。後日、担当者に質問して解決しておくこと。
提出課題など ／Quiz,Report,etc	レポート課題の作成・提出を求める。
成績評価方法・基準 ／Grading Method・Criteria	課題レポート（100％）でのみ評価する。なおレポートは事例問題による論述形式で、論点の把握および学説および判例の基本的理解を問うものであり、それらが到達目標に達したと評価された者を合格とする。
テキスト ／Required Texts	指定なし。ただし授業の際には、刑法総論及び刑法各論の教科書を必ず携行すること。
参考図書 ／Reference Books	山口厚『基本判例から学ぶ刑法総論』、『同各論』（成文堂）、大塚裕史『ロースクール演習刑法（第２版）』、井田他『刑法事例演習教材』（有斐閣）、その他適宜紹介します。

No.	回 ／Time	主題と位置付け ／Subjects and position in the whole class	学習方法と内容 ／Methods and contents	備考 ／Notes
1	第1回	ガイダンス	授業の進め方、成績評価基準等の説明
2	第2回	不作為犯論	不作為犯の意義、種類、要件を具体的事例を用いて考究する。
3	第3回	未遂犯論	未遂処罰の理論的根拠を確認し、未遂犯事例と中止犯事例を考究する。
4	第4回	因果関係論	因果関係における判例の変遷を確認し、因果関係の事例を考究する。
5	第5回	故意・過失犯論	具体的事例を用いて、故意概念と違法性の意識、過失を考究する。
6	第6回	錯誤論	具体的事例を用いて、錯誤論（誤想防衛）を考究する。
7	第7回	共犯理論①	共犯の処罰根拠、共謀共同正犯の理論的根拠を確認し、具体的事例を用いて、適用範囲と限界を考究する。
8	第8回	共犯理論②	共犯理論の応用問題（共犯と身分、共犯と錯誤）につき具体的事例を用いて考究する。
9	第9回	窃盗罪	財産犯の保護法益、民事法上の概念との相違、不法領得の意思などを前提とし、窃盗罪の法的性格、類型、要件を確認し、具体的事例を用いて考究する。
10	第10回	強盗罪	強盗罪の法的性格、類型、要件を確認し、具体的事例を用いて考究する。
11	第11回	詐欺罪	詐欺罪の法的性格、類型、要件を確認し、具体的事例を用いて考究する。
12	第12回	横領罪	横領罪の保護法益、類型、要件を確認し、具体的事例を用いて考究する。
13	第13回	放火罪	放火罪の法的性格、類型、要件を確認し、具体的事例を用いて考究する。
14	第14回	文書偽造罪	文書偽造罪の法的性格、類型、要件を確認し、具体的事例を用いて考究する。
15	第15回	贈収賄とまとめ	・贈収賄の保護法益、類型、要件を確認し、具体的事例を用いて考究する。 ・これまでのまとめと課題レポートの説明。