科目一覧へ戻る | 2025/03/24 現在 |
開講科目名 /Class |
刑事政策Ⅰ/Criminal PolicyⅠ |
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授業コード /Class Code |
B203172001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
LAWc032 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2025年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水2(前期)/WED2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
大貝 葵/OGAI AOI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
大貝 葵/OGAI AOI | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
DP1に示す「法の理念および現実の社会における法の運用を踏まえて、法および政治について体系的に学修」を目的に、刑事政策の知識の習得過程を通じて出会う社会的課題を把握します。また、DP2に示す「社会における各種の問題について、その要点を把握し、必要な情報を収集・分析して、法的思考に基づいた説得力ある解決指針を示す」ことを目的に、把握できた社会課題に、改めて、刑事政策の知識を適用し、正解のない問題に挑戦します(DP2)。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
制度を調べるための方法を獲得します(法の読み方、統計の検索方法、教科書の活用等)。自らが知りたいことを知ることができる方法を見つける力をつけます。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式ですが、適宜、双方向での授業を行います。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
新聞、テレビ、インターネット等を活用して、社会で日々起きる出来事に関心を持ち、刑事政策の知識と関連づけて考えてもらえることを期待しています。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
講義前後には30分程度、教科書の該当箇所に目を通し、講義を通じて教科書が自分でも読めるようになってください。その他、インターネット以外の活字資料に挑戦し、自ら調べることに少しでも時間を使ってみてください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
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成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験を実施し、その成績を基本とします。その他、授業時に提出してもらうコメントを評価の加点要素とします。 |
テキスト /Required Texts |
松原英世・ 平山真理・ 森久智江・ 前田忠弘著 『刑事政策をつかむ』(法律文化社 2024) |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 刑事政策とは何か | 刑事政策の定義を通じて、刑事政策を学ぶ意義を考えていきます。また、これまで学んできた、刑法や刑事訴訟法と、刑事政策との関連を考えることで、刑事司法領域における刑事政策の役割を考えてみます。 | |
2 | 第2回 | 数字で見る犯罪 | 犯罪統計の見方を学習します。また、犯罪統計から何がわかるのかを一緒に考えていきます。 | |
3 | 第3回 | 犯罪学理論① | 伝統的な犯罪原因論についてみていきます。犯罪学におけるラベリング論の意義を学ぶことで、「パラダイムの転換」の重要性について気づくことを目指します。 | |
4 | 第4回 | 犯罪学理論② | デジスタンス研究について概観し、犯罪原因論からさらに発展している犯罪学についてふれていきます。また、刑事立法の増大を刑事政策的観点から検討してみます。 | |
5 | 第5回 | 犯罪と被害者 | 犯罪被害者に対する政策の歴史的変遷と現在の政策を概観します。 | |
6 | 第6回 | 刑罰論 | 犯罪への介入根拠を学んだうえで、刑罰の歴的変遷と現在の刑罰制度について検討していきます。 | |
7 | 第7回 | 死刑存廃論 | 日本における死刑の現状を知ることを目指します。また、国際的視点から日本の死刑制度について検討を深めてみます。 | |
8 | 第8回 | 刑事制裁論 | 刑罰と保安処分について学んでいきます。また、医療観察法について学び、保安処分の課題を検討してきます。 | |
9 | 第9回 | 刑事司法過程論 | 捜査段階、裁判段階における被疑者、被告人のおかれている状況を、未決勾留の統計や保釈の統計などを概観しながら検討してきます。また、被疑者等支援業務についても紹介します。 | |
10 | 第10回 | 処遇論 | 犯罪者「処遇」と刑罰との相違を通じて、処遇とはどのように展開されるべきかを考えます。再犯防止と社会復帰を比較しながら、処遇の課題を考えてみます。 | |
11 | 第11回 | 施設内処遇 | 刑務所の中で、どのような処遇が行われているのかについて、検討していきます。新たに導入される拘禁刑の内容、実施方法などについて紹介し、課題を考えていきます。 | |
12 | 第12回 | 施設内処遇/社会内処遇 | ノルウェーなどの施設内処遇を紹介し、施設内処遇にもいろいろな形態があることを知ってもらいたいです。施設内処遇が社会内処遇とどのように関係していくのかを検討します。 | |
13 | 第13回 | 社会内処遇① | 保護観察の制度について、歴史的経緯、現在の制度、および、課題等を検討します。 | |
14 | 第14回 | 社会内処遇② | 地域生活定着支援センター、よりそい弁護士制度、問題解決型裁判所等、社会内での司法と福祉の関係性を考えます。 | |
15 | 第15回 | まとめ | 犯罪を犯した人の出発点から再出発まで、改めて振り返ってみます。 |