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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/15 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
刑法各論Ⅰ/Criminal Law : Specific PartⅠ
授業コード
/Class Code
B203151001
ナンバリングコード
/Numbering Code
LAWc029
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
法学部/Law
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
金3(前期)/FRI3(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
秋元 洋祐/AKIMOTO YOSUKE
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
秋元 洋祐/AKIMOTO YOSUKE 法学部/Law
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
本講義では、刑法各論の犯罪類型について理解することを目的とする。刑法各論Ⅰでは、主に傷害罪、窃盗罪や強盗罪の判例を題材として、構成要件の基本的な論点を取り上げる。また、判例と学説を対比することで、論点の法的問題と解釈の対立点を整理する。刑法各論は判例と学説間で様々な見解が対立しているので、重要な論点に絞って確認する。そのため、刑法各論の基本的な知識や判例の考え方を整理できるようになることを目的とする。
この科目は、法学部のDPに示す、社会における各種の問題について、その要点を把握し、必要な情報を収集・分析して、法的思考に基づいた説得力ある解決指針を示すことを目指す。
到 達 目 標
/Class Objectives
1.刑法各論の重要論点を具体的に説明できる(知識)。
2.主要な判例について条文を参照しながら、解決方法を考えることができる(知識、態度・習慣)。
3.社会で起こった犯罪事件について関心を持ち、刑法各論の基本的な論点を踏まえて、自らの見解を示すことができる(態度・習慣、技能)。
授業のキーワード
/Keywords
刑法各論、傷害罪、窃盗罪、強盗罪
授業の進め方
/Method of Instruction
毎回の授業で1つの判例を題材にして、講義中心で授業を進める。判例や学説から法的問題と解釈の対立点を取り上げる。とりわけ、社会で起こった事例に触れることで、刑法各論の重要論点に興味をもってもらいたいので、受講生からの意見や質問に応じる。
履修するにあたって
/Instruction to Students
毎回授業用プリントを配布する。
受講の際には、六法とテキストを持参する(刑法各論の教科書は何でもよい)。
刑法の理解を高めるため、刑法総論を受講していることが望ましい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
受講の際には、テキストの該当範囲に目を通しておく(予習2時間)。
区切りごとに復習問題を配布するので、授業用プリントを参考に取り組む(復習2時間)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
対話型の授業方式を重視するため、毎回の授業時に質疑応答を行う。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業での質疑応答20%・前期試験80%(内訳:法律用語の理解70%、事例解決型論述30%)
テキスト
/Required Texts
井田良『講義刑法学・各論〔第3版〕』有斐閣 2023年 5,390円
参考図書
/Reference Books
佐伯仁志・橋爪隆編『刑法判例百選II〔第8版〕』有斐閣 2020年 2,750円
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 殺人罪 被害者をだまして自殺させた事案を題材に、殺人罪と偽装心中(テキスト第1・2章)
2 第2回 傷害罪 ラジオや目覚まし時計による大音量で傷害を負わせた事案を題材に、傷害の意義(テキスト第3章)
3 第3回 暴行罪 日本刀を振り回して、被害者を死亡させてしまった事案を題材に、暴行の故意(テキスト第3章)
4 第4回 遺棄罪 交通事故の被害者を車道上に放置した事案を題材に、保護義務の存否(テキスト第4章)
5 第5回 監禁罪 生後1年7か月の幼児を室内に閉じ込めた事案を題材に、監禁罪の保護法益(テキスト第6章)
6 第6回 脅迫罪 火の用心と記載した郵便はがきで被害者らを畏怖させた事案を題材に、脅迫の意義(テキスト第6章)
7 第7回 住居侵入罪 ビラの配布でマンションの共用部分に立ち入った事案を題材に、住居侵入の範囲(テキスト第7章)
8 第8回 名誉毀損罪 真実と誤信して人の名誉を毀損した事案を題材に、真実性の証明(テキスト第8章)
9 第9回 業務妨害罪 動く歩道の設置工事を実力で阻止しようとした事案を題材に、公務と業務の区別(テキスト第8章)
10 第10回 窃盗罪① 借主の占有する自動車を無断で引きあげた事案を題材に、窃盗罪の保護法益(テキスト第9・10章)
11 第11回 窃盗罪② 元に戻すつもりで他人の自動車を乗り回した事案を題材に、不法領得の意思(テキスト第9・10章)
12 第12回 不動産侵奪罪 多量の建築廃材を堆積した事案を題材に、不動産侵奪罪の占有の意義(テキスト第10章)
13 第13回 強盗罪① ナイフや草刈鎌によって被害者を畏怖させた事案を題材に、暴行・脅迫の程度(テキスト第11章)
14 第14回 強盗罪② 債務の支払いを免れるため、債権者に重傷を負わせた事案を題材に、不法の利益(テキスト第11章)
15 第15回 事後強盗罪 再度窃盗をする目的で、家人をナイフによって脅迫した事案を題材に、窃盗の機会(テキスト第11章)

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