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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/15 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
憲法と社会 【①~③】/Constitutional Law and Society
授業コード
/Class Code
B202951001
ナンバリングコード
/Numbering Code
LAWa002
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
法学部/Law
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
水2(前期)/WED2(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
岡本 篤尚/OKAMOTO ATSUHISA
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
岡本 篤尚/OKAMOTO ATSUHISA 法学部/Law
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
 この授業科目は、法学部のDPに掲げる「法の理念および現実の社会における法の運用を踏まえて、法および政治について体系的に学修し、法化社会・国際化社会に対応した法的素養を身につけ」ることを目指すものです。
  この授業では、憲法の導入科目として、日本国憲法の基本的価値・基本原則について学んでいきます。
到 達 目 標
/Class Objectives
①日本国憲法の基本原理と全体像について、憲法の歴史を踏まえて説明できる。
②現在の日本社会において生じている憲法問題について関心を持ち、自らの見解を示すことができる。
授業のキーワード
/Keywords
個人の尊厳 基本的人権 立憲主義 新しい人権 違憲審査
授業の進め方
/Method of Instruction
1.この授業は、レジュメを用いた授業担当教員によるレクチャー(講義・説明)を中心に進めていきます。レジュメは各自でdotCampusから印刷してください(レジュメの公開は、授業日を含む3日間です)。
2.受講生に鋭敏な人権感覚を養ってもらうため、授業の中で、授業内容に関連する「人権問題」や「憲法問題」に関する解説も適宜行っていきたいと思います。
3.この授業では、受講生の「基本的人権総論」に関する基本的な知識の習得や理解の到達レベルを測りながら、事前に告知したうえで〈授業計画〉の順番や内容を変更する場合があります。
履修するにあたって
/Instruction to Students
1.授業中の私語・雑談、スマートフォン・携帯電話・モバイル機器等の使用、無断入退室などの授業の妨げになる行為は厳禁します。授業開始後15分以上遅刻した場合は、授業への出席を認めません。これらに違反した場合は、定期試験等の成績の如何にかかわらず、単位を認定しない場合があります。
2. この授業では、 授業内容(授業で使用するレジュメの内容や資料映像の内容、板書の内容等を含む)について、スマートフォンやモバイル機器、カメラ等を用いて録画・録音・撮影等を行うことや、インターネット上で閲覧可能状態にすることは厳禁します。これらに違反した場合は、定期試験等の成績の如何にかかわらず、単位を認定しない場合があります(障害等で授業内容の録画・録音等を行う特段の必要がある場合には、必ず事前に担当教員の許可を得てください)。
3.この授業では、授業内容の理解の助けとなるよう映像資料を使用する場合があります。これらの資料映像の中には「衝撃的な映像」を含むものもありますので、この授業を履修される予定の皆さんは、あらかじめこの点を了解したうえで履修してください。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
1.受講生の皆さんが授業内容をよりよく理解するためには、テキスト・指定図書・参考書等を用いて、毎回の授業内容について事前に予習をして来ていることが必要になります。また、テキストや判例集等に出てくる意味のわからない用語については、『法律学小辞典』等を用いて事前に調べて着ておいてください(両方あわせて、最低でも毎回30分以上)。 
2.授業で学習した内容を確実に定着させるためには、授業で使用したレジュメやテキスト・指定図書・参考書等を用いて学習内容についてのノートをまとめ直すなどの復習をしておくことが必要となります(1時間程度)。
 なお、授業そのものはレジュメを用いて進めていくため、授業で直接テキストを用いることはありませんが、事前学習や復習する際には、テキストを積極的に活用してください。
 
提出課題など
/Quiz,Report,etc
 特に予定していません。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
 成績評価は、定期試験(100点満点)のみで行います。成績評価の基準は、日本国憲法の基本原理と全体像について憲法の歴史を踏まえて説明できるかどうか、および、現在の日本社会において生じている憲法問題について関心を持ち自らの見解を示すことができるかどうかです。
 
テキスト
/Required Texts
 芦部信喜『憲法(第8版)』(岩波書店、2023年)、長谷部恭男『日本国憲法』(岩波文庫、2019年)。後者は、大日本帝国憲法などの難読条文に「読み仮名」がふってあります。
✻ ただし、授業は、レジュメ(プリント)に基づいて進めていきます。

参考図書
/Reference Books
指定図書:1. 『デイリー六法』)(三省堂)の最新年度版(『デイリー六法』が用意できない場合は、『ポケット六法』(有斐閣)の最新年度版でもかまいません)。
2.野中俊彦・江橋崇編・渋谷秀樹補訂『憲法判例集(第11版)』(有斐閣新書、2016年)。
3. 高橋和之ほか編『法律学小辞典 第5版』(有斐閣、2016年)。
4. 高瀬文人編『ひと目でわかる六法(第2版)』(三省堂、2018年)。

✻ 1と2の『六法』と『判例集』は、授業で毎回使用しますので、授業の時は必ず持ってきてください。 
✻ 3と4は、教科書や判例に出てくる意味のわからない用語を事前に調べるのに使ってください。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス  この授業目的や授業の方法について説明します。
2 第2回・第3回 「個人の尊厳」と立憲主義の復権  「人間の尊厳」が最も徹底的に蹂躙された事例から、日本国憲法における「個人の尊厳」と立憲主義の「復権」について学んでいきます。
3 第4回・第5回 大日本帝国憲法から日本国憲法へ 日本国憲法の制定過程、大日本帝国憲法から日本国憲法への基本原則の「転換」について学んでいきます。 
4 第6回・第7回 「基本的人権」とは、誰の、どのような権利か?  基本的人権の歴史、基本的人権の概念と特徴、基本的人権の種類などについて学んでいきます。
5 第8回・第9回 「基本的人権」は誰に対して保障されるのか?  日本国憲法の保障する基本的人権が在留外国人に対してどの程度保障されているのかについて学んでいきます。
6 第10回・第11回 「新しい人権」  人格権・自己決定権・環境権などの「新しい人権」について学んでいきます。
7 第12回~第13回 法の下の平等
 現代日本社会の抱える「差別」と「排除」について学んでいきます。
8 第14回・第15回 違憲審査の目的  違憲審査は、誰のために、何のために行われるのかについて学んでいきます。

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