科目一覧へ戻る | 2024/09/18 現在 |
開講科目名 /Class |
国際取引法/International Transactions Law |
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授業コード /Class Code |
B201511001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
LAWc048 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水1(前期),水2(前期)/WED1(SPR.),WED2(SPR.) |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
小池 未来/koike miku |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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小池 未来/koike miku | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義では、法学部のディプロマ・ポリシー「1.知識・理解」及び「2. 汎用的技能」に対応し、国際取引法に関する法的素養を身につけること及び法的思考に基づいた説得力のある解決指針を示すことができるようになることを目指す。 今日のグローバル化社会においては、国境を越えた物品の売買や役務の提供が頻繁におこなわれるようになっている。「国際取引法」は、このような取引から生じる法律問題を規律するための様々な分野の複合体である。現在の企業にとって国際取引は身近なものであり、国際取引の仕組みや国際取引法の枠組みを理解しておくことは重要である。 本講義は、国際取引に関する実際的な法知識を身につけることを目的とする。本講義では、異なる国の2社の企業間の物品売買契約を例にとり、実際の契約プロセスを学ぶ。また、それぞれのプロセスをどのような法がどのようにして規律するかを理解する。さらに、自分が当事者であればどのように行動するかを積極的に考えることで、身につけた法知識を活用できるようになる。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.国際取引がどのようにしておこなわれるかを説明することができる。 2.国際取引において生じる法律問題を見つけ、解決策を示すことができる。 3.実務において、国際取引の法知識を活用することができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
配布レジュメに沿って講義形式でおこなう。具体的なイメージを持ちやすいよう、異なる国の2社の企業間の物品売買契約を例にとり、実際のプロセスに従って講義を進める。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
講義には、各回で取り扱う法律・条約の条文を持参すること。授業計画や進行方法は、受講生の理解度等にあわせて変更することがある。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
教科書、事前配布資料を用いて予習・復習をすること。毎回の予習及び復習の時間はそれぞれ60~90分を目安とする。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義期間中に2、3回程度小テストを実施する。小テストの解説については、実施回又は次回におこなう。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験の成績(70%)・小テスト(30%)によって評価する。定期試験では、到達目標1及び2の到達度を基準として評価する。 |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
多田望=北坂尚洋編『ベーシック国際取引法』(法律文化社、2023年) 澤田壽夫ほか編著『マテリアルズ国際取引法〔第3版〕』(有斐閣、2014年) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 国際取引法とは何か | 国際取引の全体像を理解する。どのような法源があるかを学ぶ。 | |
2 | 第2回 | 国際物品売買(1) 概説 |
契約とは何か、契約締結時に何を考えなければならないのかを理解する。 | |
3 | 第3回 | 国際物品売買(2) インコタームズ |
国際取引で用いられるインコタームズについて学ぶ。 | |
4 | 第4回 | 国際物品売買(3) 契約準拠法とCISGの適用(1) |
どの法が国際物品売買の基準となるかを理解する。 | |
5 | 第5回 | 国際物品売買(3) 契約準拠法とCISGの適用(2) |
どの法が国際物品売買の基準となるかを理解する。 | |
6 | 第6回 | 国際物品売買(4) 契約の成立(1) |
契約の成立過程(申込みと承諾)を理解する。 | |
7 | 第7回 | 国際物品売買(4) 契約の成立(2) |
契約の成立過程(申込みと承諾)を理解する。 | |
8 | 第8回 | 国際物品売買(5) 売主の義務(1)-1 |
CISG(国際物品売買契約に関する国際連合条約)のもとで、売主にはどのような義務があるかを学ぶ。 | |
9 | 第9回 | 国際物品売買(5) 売主の義務(1)-2 |
CISG(国際物品売買契約に関する国際連合条約)のもとで、売主にはどのような義務があるかを学ぶ。 | |
10 | 第10回 | 国際物品売買(6) 売主の義務(2)-1 |
売主は品質や知的財産についてどのような保証義務を負うかを学ぶ。 | |
11 | 第11回 | 国際物品売買(6) 売主の義務(2)-2 |
売主は品質や知的財産についてどのような保証義務を負うかを学ぶ。 | |
12 | 第12回 | 国際物品売買(7) 買主の義務(1) |
ウィーン売買条約のもとで、買主にはどのような義務があるかを学ぶ。 | |
13 | 第13回 | 国際物品売買(7) 買主の義務(2) |
ウィーン売買条約のもとで、買主にはどのような義務があるかを学ぶ。 | |
14 | 第14回 | 国際物品売買(8) 契約違反からの救済(1) |
ウィーン売買条約のもとで、契約違反に対してどのような救済が与えられるかを学ぶ。 | |
15 | 第15回 | 国際物品売買(8) 契約違反からの救済(2) |
ウィーン売買条約のもとで、契約違反に対してどのような救済が与えられるかを学ぶ。 | |
16 | 第16回 | 国際運送(1) 概説 |
国際運送の枠組みと規律について学ぶ。 | |
17 | 第17回 | 国際運送(2) 海上運送(1) |
国際海上物品運送法における海上運送に関する規律を学ぶ。 | |
18 | 第18回 | 国際運送(2) 海上運送(2) |
国際海上物品運送法における海上運送に関する規律を学ぶ。 | |
19 | 第19回 | 国際運送(3) 航空運送(1) |
モントリオール条約における航空運送に関する規律を学ぶ。 | |
20 | 第20回 | 国際運送(3) 航空運送(2) |
モントリオール条約における航空運送に関する規律を学ぶ。 | |
21 | 第21回 | 国際保険(1) | 物品に関する運送時のリスクに備えるための保険について学ぶ。 | |
22 | 第22回 | 国際保険(2) | 物品に関する運送時のリスクに備えるための保険について学ぶ。 | |
23 | 第23回 | 国際支払 | 国際取引においてどのようにして支払いがなされるかを理解する。 | |
24 | 第24回 | 紛争解決(1) 国際裁判管轄(1) |
契約の履行や損害賠償を求めたい場合にはどうすればよいか。裁判所での紛争解決について学ぶ。 | |
25 | 第25回 | 紛争解決(1) 国際裁判管轄(2) |
契約の履行や損害賠償を求めたい場合にはどうすればよいか。裁判所での紛争解決について学ぶ。 | |
26 | 第26回 | 紛争解決(2) 外国判決の承認執行(1) |
裁判所で得た判決がどのようにして、どのような条件で執行されるかを学ぶ。 | |
27 | 第27回 | 紛争解決(2) 外国判決の承認執行(2) |
裁判所で得た判決がどのようにして、どのような条件で執行されるかを学ぶ。 | |
28 | 第28回 | 紛争解決(3) 国際訴訟競合 |
国内外で並行して訴訟が係属する国際訴訟競合の規律について学ぶ。 | |
29 | 第29回 | 紛争解決(4) 国際商事仲裁(1) |
国際取引でしばしば利用される紛争解決手段である「仲裁」について学ぶ。 | |
30 | 第30回 | 紛争解決(4) 国際商事仲裁(2) |
国際取引でしばしば利用される紛争解決手段である「仲裁」について学ぶ。 |