科目一覧へ戻る | 2025/03/24 現在 |
開講科目名 /Class |
演習ⅢB/Seminar ⅢB |
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授業コード /Class Code |
B201131002 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
LAWe006 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2025年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金3(前期)/FRI3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
森 達也/MORI TATSUYA |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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森 達也/MORI TATSUYA | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(演習) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は、法学部DPに示す、「地域社会から国際社会に至る国内外の公共的事柄に関心と責任感を持ち、公平性と客観性を重視した判断および行動ができる」ことを目指す。この目的を達成するため、本科目では文章読解および作成の能力、ならびに政治学に関する知識の獲得を目的としたプログラムを実施する。 〈今年度テーマ〉パレスチナ問題を考える 終わりの見えないガザの人道危機に多くの人が心を痛めている。だが、イスラエルによる今回の攻撃が何を意味しているのかを正面から答えられる人は少ない。軍はなぜガザの住民たちを徹底的に追い出し、かれらの住居や公共施設をことごとく破壊していくのか。そこには「人質奪還」や「テロリストへの報復」だけでは説明のつかない、何か別の動機が隠されているようにも見える。この問題を理解するためには、昨今のパレスチナをめぐる状況に加えて、そもそもイスラエルとはどのような国であるのかを知らなくてはならず、さらには同国成立の原動力たる近代ヨーロッパ・ユダヤ人の歴史とシオニズム運動の理念を繙く必要がある。これらのテーマをめぐっては、浩瀚な研究書から陰謀論めいた読物まで、これまで国内外で膨大な書籍が刊行されてきた。この問題にアプローチするための基本的な知識を獲得することが、この授業の目的である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・現代の政治社会のあり方とその問題点を客観的に把握する能力を養う。 ・パレスチナ問題に関する基本的な理解を達成する。 |
授業のキーワード /Keywords |
パレスチナ イスラエル シオニズム 民族問題 中東政治 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
上記研究テーマに関する文献を講読し、内容についてメンバー間で意見交換を行います。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
演習形式の授業であるため、授業に毎回参加して課題に取り組むことが必須です。 やむを得ない事情により欠席をする際は、事前または事後に、当該事情を証明する書類を提出することで公欠扱いとします。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前学習:次回講読予定の範囲を熟読し、論点をノートに整理する(2時間程度)。ただし各回の報告担当者はそれ以上の時間を要する。 事後学習:テクストを再読し、授業内容の理解を深める(1時間程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・担当範囲のレジュメの提出 ・学期末レポートの提出 提出課題は授業中にまたはメールにて講評する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業内課題への取り組み 70% 学期末レポート 30% |
テキスト /Required Texts |
・内藤正典・三牧聖子『自壊する欧米:ガザ危機が問うダブルスタンダード』集英社新書、2024年 ・鶴見太郎『ユダヤ人の歴史:古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』中公新書、2025年 |
参考図書 /Reference Books |
・臼杵陽『世界史の中のパレスチナ問題』講談社現代新書、2013年 ・日本ユダヤ学会編『ユダヤ文化事典』丸善出版、2024年 その他、授業内で適宜紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 本講義の目的と進め方を確認したのち、文献講読の担当割をする。 | |
2 | 第2回 | パレスチナ問題とは何か | 参考資料を読み、パレスチナ問題に関する基本的な知識を習得する。 | |
3 | 第3回から第6回 | 文献講読(1) | 文献1を講読し、内容について議論する。 | |
4 | 第7回 | 文献1の総括 | 文献1の内容を振り返り、同書の主題についてあらためて議論する。 | |
5 | 第8回から第13回 | 文献講読(2) | 文献2を講読し、内容について議論する。 | |
6 | 第14回 | 文献2の総括 | 文献2の内容を振り返り、同書の主題についてあらためて議論する。 | |
7 | 第15回 | レポート課題進捗報告 | 各自執筆中の論考について発表をおこない、意見交換する。 |