科目一覧へ戻る | 2025/05/07 現在 |
開講科目名 /Class |
演習ⅢA/Seminar ⅢA |
---|---|
授業コード /Class Code |
B201121003 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
LAWe005 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2025年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年/FULL-YEAR |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(前期),水3(後期)/WED3(SPR.),WED3(AUT.) |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
岡本 篤尚/OKAMOTO ATSUHISA |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
岡本 篤尚/OKAMOTO ATSUHISA | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
演習 |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
この授業は、法学部のDPに掲げる「社会における各種の問題について、その要点を把握し、必要な情報を収集・分析して、法的思考に基づいた説得力ある解決方針を示すことができる」能力を身につけること、および「地域社会から国際社会に至る国内外の公共的事項に関心と責任を持ち、公平性と客観性を重視した判断および行動ができる」ようになることを目指すものです。 前期は、ベトナム戦争、旧ユーゴ内戦、イラク戦争(2003年)、ウクライナとパレスチナでの戦争などを素材として、「戦争の大義」とジャーナリズム/報道の自由の関係について考えていきます。 後期は、ジョージ・オーウェル『1984年』を素材として、監視と抑圧、言語の規制や破壊と記憶の改竄などによる「考えることの自由」の抑制と「人間の尊厳」の関係について考えていきます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.「戦争の大義」とジャーナリズム/報道の自由の関係について基礎的な説明ができるようにする。 2.監視や抑圧、言語の規制や破壊、記憶の改竄による「考えることの自由」の抑制と「人間の尊厳」の関係について基礎的な説明ができるようにする。 |
授業のキーワード /Keywords |
「戦争の大義」 戦争の扇動、反戦、戦争とジャーナリズム 報道の自由 監視と抑圧 言語の規制や破壊 記憶の改竄 「考えることの自由」 「人間の尊厳(個人の尊厳)」 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
この授業では、「戦争の大義」とジャーナリズム/報道の自由の関係や、監視や抑圧、言語の規制や破壊、記憶の改竄などによる「考えることの自由」の抑制と「人間の尊厳(個人の尊厳)」の関係について、受講生が自分で調べて報告をしてもらいます。そして、この報告に基づき、教員と受講生全員で質疑応答や討論を行っていくことによって授業を進めていきます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
① この授業は、教員と受講生、受講生相互の質疑応答や討論によって授業を進めていきますので、各回の授業までに、受講生自身が各回の授業テーマに関ついて十分な予習をしてくることが強く求められます。 特に、後期の授業の開始までに、必ずジョージ・オーウェル『1984年』を読んでおいて来てください。 ➁ この授業では、 授業内容(授業で使用するレジュメやパワーポイントの内容や資料映像の内容、板書の内容等を含む)について、スマートフォンやモバイル機器、カメラ等を用いて録画・録音・撮影等を行うことや、インターネット上で閲覧可能状態にすることを厳禁します。これらに違反した場合は、課題レポート等の成績の如何にかかわらず、単位を認定しない場合があります。障害等のため授業内容の録画・録音等を行う特段の必要がある場合には、事前に必ず担当教員の許可を得てください。 ③ 授業への出席回数が、授業実施回数の3分の2に満たない場合は、課題レポートなどの成績如何にかかわらず、単位を認定しません。また、授業開始から15分以上の遅刻は、欠席として取り扱います。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
「戦争の大義」とジャーナリズム/報道の自由の関係や、監視や抑圧、言語の規制や破壊、記憶の改竄などによる「考えることの自由」の抑制などは、いずれも「現在進行形」の問題ですので、日頃からテレビのニュースや新聞記事、さらに関連するドキュメンタリー番組などをみて積極的に情報を収集・分析しておいてください(毎日30分程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業のテーマに関連した課題レポート、前後期各1回(合計、年2回)。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
成績評価は、課題レポート70%(前後期合計)、授業中に行った報告や質疑応答など授業への積極的貢献度30%の割合で行います。なお、授業への出席回数が、授業実施回数の3分の2に満たない場合は、課題レポートなどの成績如何にかかわらず、単位を認定しません。また、授業開始から15分以上の遅刻は、欠席として取り扱います。 成績評価の基準は、①「戦争の大義」とジャーナリズム/報道の自由の関係について基礎的な説明ができるかどうか、および②監視や抑圧、言語の規制や破壊、記憶の改竄による「考えることの自由」の抑制と「人間の尊厳」の関係について基礎的な説明ができるかどうかです。 課題レポートを作成するに当たって、Chat GPTなどの生成AIを使用することはできません。生成AIなどを使用したり、他人の著作(著書・論文)やインターネット上のコンテンツの内容等を無断で引用(=盗作)したことが判明した場合には「D評価(不可)」としますので注意してください。 |
テキスト /Required Texts |
【前期】スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(岩波現代文庫、2016年)(同書のコミック版・小梅 けいと『戦争は女の顔をしていない コミック版 1~5』(KADOKAWA、2020年~ 2024年でも可)。 【後期】ジョージ・オーウェル『1984年(新訳版)』(ハヤカワ文庫、2009年)。 |
参考図書 /Reference Books |
開講後、適宜指示します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 第1回 | 前期ガイダンス | 前期で扱うテーマと、この演習の進め方について説明します。 | |
2 | 第2回~第14回 | 「戦争の大義」とジャーナリズム/報道の自由 |
「戦争の大義」とジャーナリズム/報道の自由の関係について、受講生の報告に基づき質疑応答・討論を行っていきます。 | |
3 | 第15回 | 前期のふりかえり | 前期授業をふりかえります。 | |
4 | 第16回 | 後期ガイダンス | 後期に扱うテーマと、この演習の進め方について説明します。 | |
5 | 第17回~第29回 | 「考えることの自由」と人間の尊厳 | 「考えることの自由」の抑制と「人間の尊厳」の関係について、受講生の報告に基づき質疑応答・討論を行っていきます。 | |
6 | 第30回 | 後期のふりかえり | 後期の授業をふりかえります。 |