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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/15 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
国際政治学/International Politics
授業コード
/Class Code
B200631001
ナンバリングコード
/Numbering Code
LAWb011
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
法学部/Law
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
通年/FULL-YEAR
曜日・時限
/Day, Period
水1/WED1
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
山越 裕太/YAMAKOSHI YUTA
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
山越 裕太/YAMAKOSHI YUTA 法学部/Law
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
 この科目は、法学部のディプロマ・ポリシー(DP)に示されているような、国際化社会に対応した政治的素養を身につけること、国際政治学の各種の問題について、その要点を把握し、必要な情報を収集・分析して、説得力ある議論を展開できるようになることを目指す。主要専門教育科目に属し、「国際社会論I・II」等への導入科目としても位置づけられる。
 この科目では、国際政治学の基礎概念と国際政治の現状と課題を学習する。国際政治学の特徴を理解し、現在直面している課題を分析できるようになることを目的とする。
到 達 目 標
/Class Objectives
1.学生は国際政治の特徴や歴史展開を説明できる。(知識)
2.学生は国際政治学の知識を踏まえ、現在直面している課題を分析できる。(知識)
3.学生は国際政治の出来事に積極的に接し、意見を述べることができる。(態度・習慣)
4.学生は自ら国際政治の情報を収集し、問題を考察することができる。(技能)
授業のキーワード
/Keywords
国際政治理論(リアリズム、リベラリズム)、戦争と平和、国家主権、冷戦、グローバリゼーション、地球的課題
授業の進め方
/Method of Instruction
 各自で講義内容についてノートを取ることが望まれる。
 この科目は、①国際政治学の基礎概念(国際政治学の誕生から冷戦まで)を前半(第1回から第15回)で学び、②国際政治の現状と課題 (冷戦終結後の国際政治)を後半(第16回から第30回)で学ぶ。国際政治の主題、主体、歴史、仕組み、冷戦の終結、冷戦後の変化、冷戦後の世界、地球的課題、国際政治と日本というテーマを設け講義を展開する。
履修するにあたって
/Instruction to Students
 この科目では国際政治学に関する前提とする知識は特に求めない。但し「政治学入門」を履修していると学習効果が高まる。
 私語、雑談など他の受講生に迷惑になる行為を行った場合は、注意の上、退出を求める場合がある。
 その他、具体的な講義の概要説明を初回授業で行うので、履修者は必ず出席すること。
 ※下記授業計画は講義の展開や履修人数などにより変更する可能性がある。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
 事前準備学修として、新聞・テレビなどを通じて各自が個別に関心を持った国際政治の出来事に積極的に接すること。(目安として30分)
 事後展開学修として、講義ノートや講義で紹介する文献の指定箇所を読み返すこと、理解できた点や疑問点を整理することが望まれる。(目安として90分)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
リアクションペーパーなどの課題の提出を求める。提出時期は事前に連絡する。授業中に適宜フィードバックを行う。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
成績は、①定期試験60%、②中間テスト20%、③リアクションペーパーなどの課題20%の3点から評価する。
テキスト
/Required Texts
テキストは第1回講義時に説明する。
草野大希ほか編『国際関係論入門』(ミネルヴァ書房、2023年)
参考図書
/Reference Books
特に指定しない。但し、講義で示された文献の該当頁を読むことが望まれる。
講義の中で頻繁に紹介されるものとして以下の文献を挙げておく。その他については適宜紹介する。
参考書は特に購入する必要はない。詳細は第1回講義で説明予定。
1.吉川元『国際安全保障論』(有斐閣、2007年)
2.君塚直隆『近代ヨーロッパ国際政治史』(有斐閣、2010年)
3.中西寛『国際政治とは何か』(中公新書、2003年)
4.村田晃嗣・君塚直隆・石川卓・栗栖薫子・秋山信将『国際政治学をつかむ』(有斐閣)
5.吉川直人ほか編『国際関係理論 第2版』(勁草書房、2015年)
辞典類として以下のものを挙げておく。
1.『国際政治経済辞典 改訂版』(東京書籍、2003年)
2.『国際政治事典 第2版』(弘文堂、2005年)
3.田中明彦ほか編『新・国際政治経済の基礎知識 新版』(有斐閣、2010年)
4.『平和と安全保障を考える事典』(法律文化社、2016年)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 イントロダクション(前半):国際政治学の基礎概念 国際政治学はどのような問題の解決を目指しているのか考察する
講義の概要説明
2 第2回 国際政治の主体①:国家 国家の成立要件や活動など、国際政治学の視点から考察する
3 第3回 国際政治の主体②:国際連合(United Nations) 複数の国家が合意して設立された国際組織の特徴を考察する
4 第4回 国際政治の主体③:国際組織、非国家主体 国際組織に加え、非国家主体など国際政治に登場する様々な主体を考察する
5 第5回 国際政治の歴史①:第一次世界大戦までの国際政治 第一次世界大戦はなぜ起こったのか、それまでの国際政治の歴史を考察する
6 第6回 国際政治の歴史②:国際連盟(League of Nations)の成立 第一次世界大戦を経て史上初めて設立された普遍的国際機構の特徴を考察する
7 第7回 国際政治の歴史③:戦間期の国際政治 第一次世界大戦後の国際政治はどのような特徴を持っていたのか考察する
8 第8回 国際政治の歴史④:冷戦(1) 冷戦とは何か、始まりや特徴、アメリカとソ連の動態に着目し考察する
9 第9回 国際政治の歴史⑤:冷戦(2) 植民地の独立は国際政治にどのような変化をもたらしたのか考察する
10 第10回 国際政治の仕組①:対外政策 国家がどのような考えや手続きを経て、政策を決めるのか考察する
11 第11回 国際政治の仕組②:キューバ危機 キューバ危機(1962年)を事例にアメリカがどのようにこの危機を乗り越えたのか考察する
12 第12回 国際政治の仕組③:国家主権の成立と展開 国家が持つ主権について、その歴史や現在の課題を考察する
13 第13回 国際政治の理論①:リアリズム リアリズムはどのような特徴を持つ国際政治理論なのか、考察する
14 第14回 国際政治の理論②:リベラリズム リベラリズムはどのような特徴を持つ国際政治理論なのか、考察する
15 第15回 中間テスト 中間テスト
16 第16回 映像資料及びイントロダクション(後半):国際政治の現状と課題 映像資料から国際政治学について考える。国際政治学の基礎概念まとめ及び冷戦後の国際政治の特徴を考察する
17 第17回 冷戦の終結:冷戦とは何だったのか 冷戦の終結過程を振り返り、米ソが対立していた原因を考察する
18 第18回 冷戦後の変化①:グローバリゼーション グローバリゼーションによってどのような変化がもたらされたのか考察する
19 第19回 冷戦後の変化②:パワー ハード・パワー、ソフト・パワーとは何か、考察する
20 第20回 冷戦後の変化③:安全保障 国家安全保障、国際安全保障、人間の安全保障などを考察する
21 第21回 冷戦後の世界①:民族の紛争(1) 冷戦後に生じた新たな戦争の形態を考察する
22 第22回 冷戦後の世界②:民族の紛争(2) コソヴォ紛争を事例に新しい戦争とは何か考察する
23 第23回 冷戦後の世界③:紛争解決の手段 国連の平和維持活動(PKO)などを事例に紛争解決の手段を探る
24 第24回 冷戦後の世界④:地域機構の活動 EU、ASEANなどの活動と国際社会の安定と発展を考察する
25 第25回 冷戦後の世界⑤:民主主義による平和 デモクラティック・ピースによってどのように平和が導かれるのか考察する
26 第26回 地球的課題①:人の国際移動 人の移動の歴史や移民、難民などの視点から国際政治を考える
27 第27回 地球的課題②:環境問題 環境問題など、現在直面している地球的課題を考察する
28 第28回 地球的課題③:地球的課題を読み解く 地球的課題をどのように分析するのか、解決方法などを考察する
29 第29回 国際政治と日本 私たちが暮らす日本はどのように国際政治と関わってきたのか考察する
30 第30回 国際政治の主題:戦争と平和 戦争がなければ平和なのか、国際政治における戦争と平和の関係を考察する

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