基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Class	西洋の歴史 【法・経営】／Western History
授業コード ／Class Code	B000981002
ナンバリングコード ／Numbering Code	BACe422/CSSa007/DSCg418/ECOe205/LAWc019/SDMa007
開講キャンパス ／Campus	ﾎﾟｰﾄｱｲﾗﾝﾄﾞ
開講所属 ／Course	法学部／Law
年度 ／Year	2025年度／Academic Year
開講区分 ／Semester	後期／AUTUMN
曜日・時限 ／Day, Period	水3(後期)／WED3(AUT.)
単位数 ／Credits	2.0
主担当教員 ／Main Instructor	藤川　直樹／FUJIKAWA NAOKI
遠隔授業 ／Remote lecture	No

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
藤川　直樹／FUJIKAWA NAOKI	法学部／Law

授業の方法 ／Class Format	対面授業（講義）
授業の目的 ／Class Purpose	この科目は法学部DPに示す、「法の理念および現実の社会における法の運用を踏まえて、法および政治について体系的に学修し、法化社会・国際化社会に対応した法的素養を身につけ」ること、及び経営学部DPに示す「社会のグローバル化に対応して、国際社会の一員たる自覚を持ち、異文化圏の人々と交流するのに必要な言語ならびに文化に関する基礎的な知識と素養を修得する」ことを目的とする。 　この講義では、法学・政治学（経済学・経営学を含む。以下同。）の諸観念の母胎となった西洋社会の歴史的展開について、その基本的な事項を習得し、法学・政治学（経済学・経営学を含む。）の学修に必要な教養形成を目指す。具体的には古典古代のローマ及び中世以降のドイツ地域に焦点を絞り、通史的な国制史（Verfassungsgeschichte）の方法と知見を修得する。
到　達　目　標 ／Class Objectives	西洋世界において生起した法制史・政治史・経済史的な諸事件及び諸現象の意義・相互連関について理解し、説明できる。
授業のキーワード ／Keywords	法制史　国制史　ローマ　ドイツ　古代　中世　近世　近代
授業の進め方 ／Method of Instruction	適宜資料を配布・映写しながら、講義形式で進める。
履修するにあたって ／Instruction to Students	講義前日までに資料をOneDriveにアップロードするので、各自で印刷するなどして講義時に持参すること。
授業時間外に必要な学修内容・時間 ／Required Work and Hours outside of the Class	配布資料を参考に講義内容を復習し、講義内で紹介する関連文献を読んで理解を深めること（180分目安）。
提出課題など ／Quiz,Report,etc	なし。
成績評価方法・基準 ／Grading Method・Criteria	定期試験による（100％）。
テキスト ／Required Texts	指定しない。
参考図書 ／Reference Books	講義内容は概ね以下のドイツ語文献に依拠する。旧版の翻訳が計画されているようだが、昨今の出版事情から未だ刊行されていない。 1.Willoweit/Schlinker/Schwarz, Deutsche Verfassungsgeschichte, 9. Aufl., München 2024 　その他、基本的な教養形成ののための便覧として次に掲げるものがあるので、適宜購入・参照されたい。 2. 金澤周作監修『論点・西洋史』（ミネルヴァ書房、2020年） 3. 服部良久・南川高志・山辺規子編『大学で学ぶ西洋史［古代・中世］』（ミネルヴァ書房、2006年） 4. 小山哲・上垣豊・山田史郎・杉本淑彦編『大学で学ぶ西洋史［近現代］』（ミネルヴァ書房、2011年）

No.	回 ／Time	主題と位置付け ／Subjects and position in the whole class	学習方法と内容 ／Methods and contents	備考 ／Notes
1	第1回	Verfassungsgeschichteとは何か	「憲法」概念の諸相を検討し、「国制史」の観念と意義を論じる。
2	第2回	古典古代①ローマ共和政とその社会	共和政期ローマの歴史的発展を主に国制の観点から概観する。
3	第3回	古典古代②ローマ元首制の成立と帝国の分裂	元首制の成立から西ローマ帝国の崩壊までのローマ帝国の発展を概観する。
4	第4回	中世①フランク王国の国制	西ローマ帝国崩壊後の西ヨーロッパ世界に成立したフランク王国の国制を概観する。
5	第5回	中世②「ドイツ王国」と教会	フランク王国分裂後の東王国から変貌を遂げたオットーネン支配下のドイツ王国の国制を概観し、帝国教会制から叙任権闘争までの王国－教会関係の変容を見る。
6	第6回	中世③中世盛期・中世後期における支配の構造	シュタウファー王権以降におけるドイツ地域の支配構造の再編を概観する。
7	第7回	近世①帝国改革と宗教改革	1495年の帝国改革諸立法に至る帝国国制改革の動きと、ルター以降の宗教改革の動向を概観する。
8	第8回	近世②宗派紛争とヴェストファーレン体制	アウクスブルクの宗教和議からヴェストファーレン条約に至る宗派紛争と帝国国制の変容を概観する。
9	第9回	近世③絶対主義と市民革命	宗派抗争以降のフランス・イギリス・ドイツの支配体制と政治思想を概観する。
10	第10回	近世④「国家」と「市民社会」	前近代のsocietas civilis（政治社会）から近代的な国家と市民社会の分離の過程を概観する。
11	第11回	近代①ドイツ同盟体制における立憲制と自由主義	神聖ローマ帝国瓦解後に成立したドイツ同盟体制と、そのもとにおける立憲制の導入、ナショナリズムと自由主義の動向を概観する。
12	第12回	近代②ドイツ統一への道	フランクフルト国民会議から1860年代におけるプロイセン主導のドイツ統一までの政治史を概観する。
13	第13回	近代③ドイツ帝国の政治構造	ビスマルクの政治指導のもとに成立したドイツ帝国の政治構造と、ヴィルヘルム二世統治時代に至るその変容を概観する。
14	第14回	近代④ヴァイマール共和制と独裁	第一次世界大戦の勃発からドイツ革命を経て成立したヴァイマール共和制の政治構造を概観し、国民社会主義の擡頭による政権奪取とNS体制の構造を見る。
15	第15回	総括	講義の振り返り