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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/15 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
刑法特別演習/Advanced Seminar(Criminal Law)
授業コード
/Class Code
B000953001
ナンバリングコード
/Numbering Code
LAWh013
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
法学部/Law
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
金2(前期)/FRI2(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
秋元 洋祐/AKIMOTO YOSUKE
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
秋元 洋祐/AKIMOTO YOSUKE 法学部/Law
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
本演習では、刑法各論の判例について理解することを目的とする。また、判例と学説を対比することで、重要な論点を整理する。刑法各論は判例と学説間で様々な対立が生じているので、公務員試験の択一式問題を題材として、重要な論点に絞って解説する。そのうえで、主として公務員試験の過去問を解いていく。資格試験を予定していない学生でも、刑法各論の基本的な知識や判例の考え方を整理できるようになることを目的とする。
この科目は、法学部のDPに示す、社会における各種の問題について、その要点を把握し、必要な情報を収集・分析して、法的思考に基づいた説得力ある解決指針を示すことを目指す。
到 達 目 標
/Class Objectives
1.刑法各論の論点と判例の解釈を身に付けることができる(知識)。
2.暴行の意義、窃盗罪や放火罪といった刑法各論の問題を解くことができる(知識、態度・習慣)。
3.各種の公務員試験の問題に対応することができる(態度・習慣、技能)。
授業のキーワード
/Keywords
刑法各論、傷害罪、窃盗罪、放火罪、公務員試験
授業の進め方
/Method of Instruction
毎回の授業で1つの判例を題材にして、講義中心で授業を進める。判例から法的問題と解釈の対立点を取り上げる。公務員試験の対策にもなるので、授業中に疑問を解消できるように、受講生からの意見や質問に応じる。その他の資格試験の過去問集で取り扱ってほしいものがあれば、受講者の要望に応じて柔軟に対応する。
履修するにあたって
/Instruction to Students
毎回授業用プリントを配布する。
受講の際には、六法とテキストを持参する(刑法各論の教科書は何でもよい)。
刑法の理解を高めるため、刑法総論を受講していることが望ましい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
受講の際には、テキストの該当範囲の過去問に目を通しておく(予習2時間)。
毎回の授業で復習問題を配布するので、授業用プリントを参考に取り組む(復習2時間)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
対話型の授業方式を重視するため、毎回の授業時に質疑応答を行う。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業での質疑応答20%・前期試験80%(内訳:択一式問題100%)
テキスト
/Required Texts
資格試験研究会編『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ7 刑法』実務教育出版 2023年 2,090円
参考図書
/Reference Books
佐伯仁志・橋爪隆編『刑法判例百選II〔第8版〕』有斐閣 2020年 2,750円
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 個人的法益① 暴行の故意で人を死なせてしまった事案を題材に、暴行罪や傷害罪における暴行の意義(テキスト・テーマ8)
2 第2回 個人的法益② 取材メモが真実を証明する確実な資料・根拠になると誤信した事案を題材に、名誉毀損罪における事実の摘示(テキスト・テーマ8)
3 第3回 個人的法益③ 借主の占有する自動車を所有者が引きあげた事案を題材に、窃盗罪における占有の意義(テキスト・テーマ9)
4 第4回 個人的法益④ 他人の自動車を元に戻すつもりで乗り回した事案を題材に、窃盗罪における不法領得の意思(テキスト・テーマ9)
5 第5回 個人的法益⑤ 凶器で脅迫して客観的に被害者の反抗を抑圧した事案を題材に、強盗罪と事後強盗罪の関係(テキスト・テーマ9)
6 第6回 個人的法益⑥ 無銭飲食・宿泊をした後で外出理由を欺き、支払いを免れた事案を題材に、詐欺罪における欺罔行為(テキスト・テーマ10)
7 第7回 個人的法益⑦ 恐喝して飲食代金を免れた事案を題材に、恐喝罪における恐喝行為(テキスト・テーマ10)
8 第8回 個人的法益⑧ 不動産を二重売買させた事案を題材に、横領罪と二重売買(テキスト・テーマ10)
9 第9回 個人的法益⑨ 抵当権者の登記協力義務に背いて二重抵当を行った事案を題材に、背任罪と二重抵当(テキスト・テーマ10)
10 第10回 社会的法益① マンションのエレベーターに放火した事案を題材に、放火罪における焼損の意義(テキスト・テーマ11)
11 第11回 社会的法益② 市街地の駐車場で自動車に放火した事案を題材に、放火罪における公共の危険(テキスト・テーマ11)
12 第12回 社会的法益③ 公文書を写真コピーで偽造した事案を題材に、文書偽造罪における文書性(テキスト・テーマ11)
13 第13回 国家的法益① 公務員の補助者に暴行・脅迫した事案を題材に、公務執行妨害罪における職務執行(テキスト・テーマ12)
14 第14回 国家的法益② 自己の記憶に反する陳述を行った事案を題材に、偽証罪における虚偽の陳述(テキスト・テーマ12)
15 第15回 国家的法益③ 職務権限を異にする職務に転じた後、前の職務に関して賄賂を受け取った事案を題材に、賄賂罪における職務の公正(テキスト・テーマ12)

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