シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/15 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
政治学Ⅰ (資格)【人文・心理学部】/PoliticsⅠ
授業コード
/Class Code
B000191005
ナンバリングコード
/Numbering Code
LAWb010/LAWf305/LAWh305
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
法学部/Law
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
水3(前期)/WED3(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
北島 栄儀/KITAJIMA EIGI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
北島 栄儀/KITAJIMA EIGI 人文学部/Humanities and Sciences
授業の方法
/Class Format
・講義形式により、学内で通常の対面授業で行います。
・授業の際に、各回の講義レジュメ・資料を配布しますが、これらの資料等は、office365のMicrosoft Teamsの所定のフォルダにアップロードしておきますので、欠席者は、そこから各自ダウンロードしてください。
・課題や質問・要望の提出については、原則として講義時に対応する予定です。尚、質問・要望への回答は、基本的に講義の中でまとめて対応します。  


授業の目的
/Class Purpose
政治学Ⅰでは、現代の我々の生活を取り巻く複雑な政治現象とその仕組み、及び現代の民主政治が直面している様々な課題といったものを的確に理解し、また客観的で公平な判断を行うために必要となる基本的な知識・技能及び思考態度の修得を目的とします(法学部ディプロマ・ポリシーの1.知識・理解、2.汎用的技能、3.志向性に対応するもの)。この目的に従い、この講義では主に、議会や選挙制度など現代の民主政の基本的な政治機構や制度の仕組みと問題点、政党や利益集団といった政治の主要なアクターに関する問題点などを主題として扱います。全体として、政治制度や政治過程に関するものを中心とした講義になります。講義を通じて、現実の政治問題について理解し判断するために必要となる基本的な知識を身に付けていってください。また、こうした知識は、政治学Ⅱで扱うところの、政治の社会的文化的条件に関わる問題や、政治が直面する価値的・規範的な問題などを学んでいくための基盤、或いは他の政治学関連分野の知識を習得していくうえでの前提となります。
到 達 目 標
/Class Objectives
○講義で扱った知識を整理し、確かなものとして定着させ、頭の中に政治現象を把握するための見取り図を持つ。

○日々、生起し報道される政治現象に対し、先の知識や見取り図を用いて、その現象ないし問題がどのような意義や関連性を有するものであるのか、体系的にはどの項目と関連し何処に位置付けられるものであるのかについて、理解し把握できるようになる。

○日々、政治に関する大量の情報に晒される中で、一面的表層的で偏った主張や報道に流されることなく、多様かつ体系的な視座を確保し、バランスのとれた総合的な理解や判断ができるようになる(そのために必要な思考態度や習慣を身につける)。

○教職で必要とされる、自分の考えをまとめて論理的に構成し表現する能力の習得の一環として、政治学に関連するテーマについて、レポートが作成できるようになる(そのために必要な思考力・文章力を身につける)。
授業のキーワード
/Keywords
政治、権力と正統性、対立と協調、国民代表、利益代表 
授業の進め方
/Method of Instruction
A4またはB4で1枚程度の講義レジュメを配布し、そこに書かれてある項目とキーワードに沿って、講義を進めます。授業では、レジュメの例題の箇所などでランダムに指名して質問をすることがあります。また、毎回出席カードを配布しますので、分かりにくかった箇所、説明の補足が欲しい箇所、疑問点などについて、質問やコメントを記載して提出すれば、可能な範囲内で対応します。 
履修するにあたって
/Instruction to Students
オフィス・アワーなどについては第1回目の授業で告知します。政治学入門の講義ではありませんので、初歩的な知識については各自で整理しておいてください。そのための自習に役立ちそうな文献などについては、ガイダンスや講義の中で触れます。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
予習としては、シラバスの各回の準テキストにおける該当箇所を一読し、扱われる内容・項目について大体のイメージをつかんでおくと良いでしょう。

復習としては、板書して説明した箇所、例題、図表で整理された箇所を中心に、レジュメと講義ノートを何度か読み返し、講義内容を整理して理解しておくことが必要です。

その他、新聞の政治欄に目を通す習慣をつけ、そこで扱われている問題が、講義内容のどの箇所と関係しているのか考えるようにすると、理解に役立つでしょう。講義で紹介する参考文献を読む場合についても、同様です。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
教職で必要とされる論理的思考力・文章構成力の習得を目指して、政治・政策課題をテーマとするレポートの提出(1回)を課します。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
期末試験が55点、レポートが34点、対面授業時の平常点(例題の理解度や受講状況・態度等)が16点の、合計105点満点中の60点以上で単位を認定します。期末試験の記述式問題では講義の到達目標に対応して、項目や概念の相互の関連や異同が正しく理解され、体系的な把握が出来ているか否かを試すような問題や課題が出題されます。レポートでは、問いに正面から答えていることが重要ですが、論述のバランスも重要になります。尚、対面授業では全15回の講義の内11回以上出席し、課題のレポートを提出することが単位認定の条件であり、これを充たしていない場合には単位を認めないので、注意して下さい。また、フィードバックに関しては、定期試験終了後に簡単な解答と解説をMicrosoft Teams内の所定のフォルダにアップロードします。政治学Ⅱの第一回目の講義の際に、試験及びレポートについての簡単な講評も行います。   
テキスト
/Required Texts
講義レジュメ(A4またはB4で1枚程度)を配布し、それに基づいて講義を行います。テキストは特に指定しません。
参考図書
/Reference Books
加茂利男・大西仁・石田徹・伊藤恭彦(著)『現代政治学(第4版)』(有斐閣)、砂原庸介・稗田健志・多湖淳(著)『政治学の第一歩(新版)』(有斐閣)、川出良枝・谷口将紀編)『政治学第2版)』、東京大学出版会、伊藤光利・田中愛治・真渕勝(著)『政治過程論』(有斐閣)、久米郁男・川出良枝・古城佳子・田中愛治・真渕勝(著)『政治学(補訂版)』(有斐閣)、政治・経済教育研究会(編)『政治・経済用語集(第2版)』(山川出版社)、佐々木毅・清水真人(編著)『ゼミナール現代日本政治』(日本経済新聞出版社)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 はじめに—イントロダクション 講義の進め方、政治学とは何か、その他の告知
2 第2回 政治の世界① 政治とは何か、政治と権力
3 第3回 政治の世界② 国家と権力、正統性
4 第4回 政治の機構と制度 議会制、議院内閣制と大統領制
5 第5回 議会と選挙制度 日本の国会、アリーナ型議会と変換型議会、小選挙区制と比例代表制
6 第6回 行政 政治と行政、現代行政と官僚制、行政統制と行政責任
7 第7回 裁判所・その他 政治制度としての司法制度、司法制度の独立性と民主主義、中央銀行
8 第8回 地方自治 分権と地方自治、分権改革
9 第9回 政治、経済、福祉① 政治と経済の関係、戦後福祉国家とケインズ主義
10 第10回 政治、経済、福祉② 福祉国家の分類、福祉国家の危機と再編
11 第11回 政党—国民代表の政治過程 政党とは何か、政党政治と政党制、政党制の変容と衰退
12 第12回 利益代表の政治過程 利益集団、多元主義とネオ・コーポラティズム
13 第13回 政治過程の変容 マスメディア、新しい社会運動
14 第14回 政策過程 政治と公共政策、政策過程のモデル、政策決定論
15 第15回 全体のまとめ これまでの講義のまとめと補足、定期試験について

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