科目一覧へ戻る | 2024/07/29 現在 |
開講科目名 /Class |
西洋文化論演習(2年次)/Seminar in Western Languages and Cultures |
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授業コード /Class Code |
J012071003 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年/FULL-YEAR |
曜日・時限 /Day, Period |
月3/MON3 |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
宇野 文夫/UNO FUMIO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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宇野 文夫/UNO FUMIO | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
演習・対面 |
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授業の目的 /Class Purpose |
<主題>音楽研究の基礎 <目標>音楽研究にあたって必要な知識の実践的習得と研究 音楽の研究は、聴取、感受、鑑賞といった精神的、情操的で本質的な面と、それを可能な限り実態的、学術的に捉えようという分析、解釈といった活動に分けられる。元来芸術の研究というものは、形而上のものと形而下のものとの相克の中にあり、根本的な矛盾を抱えたものである。 履修者の現在の段階、これまでの研究と、目標を参照し、必要な知識を補い能力を身につけさせ、修士での高度な研究に導く。 更に、人間文化学研究科のDP2である、自ら発見した問題に対して、広い視野に立ち、さまざまな角度から検討を加え、その研究成果を学界および社会に還元することができるようになること、DP3である、将来にわたって文化と学問への関心をもちつづけ、多様な実践現場の人々と協働して、高い倫理観と専門性にもとづいた貢献を果たすことができるようになることを目的とする。 担当教員は、中学校教諭(音楽)、音楽専門誌への音楽評論、及び作編曲といった実務経験のある教員である。これらの経験を柔軟に活かし、音楽に対し知識や経験の少ない一般学生に対しては極めて解り易く講じ、既に専門的な知識や経験を有する学生には更に高度な教育が可能である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
形而上のものと形而下のものとの相克にある、芸術の実態を知り、自らの研究を位置づける。 |
授業のキーワード /Keywords |
音楽分析、楽式、和声学、対位法、楽器学、音楽美学 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
履修者の研究の発表と討議、及び音楽の鑑賞と研究指導。履修者の課題に応じた書籍や論文の講読をも並行して行う。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
基本的な音楽の知識を前提としたいので、楽典と音楽史の概略は知識として持っていて欲しい。更に常に音楽を聴き、何らかの形で実践の場を持っていることが望ましい。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
授業内容の準備、復習、レポート作成など。1週間に4時間 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
研究内容のレポートを数回提出する。適宜添削を行い返却する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
研究の進捗状況30%。授業に於ける積極的参加度40%。芸術理解のレヴェル30%。 レポート提出と小テストによる。 |
テキスト /Required Texts |
必要に応じて楽譜の準備が必要となる。 |
参考図書 /Reference Books |
なし |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 授業の方針説明と研究倫理に関して確認 | 授業の方針、内容と進め方について述べる。個人情報保護、剽窃防止、研究記録の作成、アカデミックハラスメント防止等に関して、指導する。履修者のこれまでの学修・研究が、どのような芸術観、音楽観に支えられているかを、振り返り、改めて音楽の持つ様々な意味や意義を、時代や場所を超えて広く考察する。 | |
2 | 第2回 | 音楽とは何か 1 | 私たちを取りまく現実世界との関係として、そこに存在する芸術・音楽について考察する。 | |
3 | 第3回 | 音楽とは何か 2 | 身近なポピュラー音楽、クラシック音楽、伝統音楽など、存在する各種の音楽を俯瞰し、その意義や意味を考える。 | |
4 | 第4回 | 音楽とは何か 3 | 履修者自らにとっての音楽についての研究・考察し、発表・討議する。 | |
5 | 第5回 | 音楽とは何か 4 | 履修者自らにとっての音楽についての研究・考察し、発表・討議する。 | |
6 | 第6回 | クラシック音楽の基礎 1 | クラシック音楽の研究を素材に、音楽研究の実際を知り、自らの研究の位置や意味を考究する。クラシックの基礎となった、バロックに属するバッハの音楽について考察する。 | |
7 | 第7回 | クラシック音楽の基礎 2 | バッハの音楽の実態として、その和声と対位法の実際を観察する。 | |
8 | 第8回 | 和声実習 1 | 和声法を実習により理解する。3和音と基本形。 | |
9 | 第9回 | 和声実習 2 | 和声法を実習により理解する。3和音と基本形、及びカデンツ。 | |
10 | 第10回 | 和声実習 3 | 和声法を実習により理解する。第1転回形。 | |
11 | 第11回 | 和声実習 4 | 和声法を実習により理解する。第1転回形。様々な調性。 | |
12 | 第12回 | 和声実習 5 | 和声法を実習により理解する。第2転回形。 | |
13 | 第13回 | 和声実習と分析 1 | 和声法を実習により理解する。7の和音。実際の作品を和声の観点から分析する。 | |
14 | 第14回 | 和声実習と分析 2 | 和声法を実習により理解する。9の和音。実際の作品を和声の観点から分析する。 | |
15 | 第15回 | 和声と分析のまとめ | 主として和声の観点から、音楽作品はどのように分析し得るかを考察する。 | |
16 | 第16回 | 和声と対位法 | 初歩の対位法の実習と、和声との関連を考察する。 | |
17 | 第17回 | 対位法 1 | 初歩の対位法の実習を行う。1対1。 | |
18 | 第18回 | 対位法 2 | 初歩の対位法の実習を行う。1対2。 | |
19 | 第19回 | 対位法 3 | 初歩の対位法の実習を行う。1対2、2対2。 | |
20 | 第20回 | 対位法 4 | 初歩の対位法の実習を行う。1対4。 | |
21 | 第21回 | 対位法実習と分析 1 | バッハを素材に、対位法作品を分析する。 | |
22 | 第22回 | 対位法実習と分析 2 | バッハを素材に、対位法作品を分析する。3声対位法の観察と実習。 | |
23 | 第23回 | 対位法実習と分析 3 | バッハを素材に、対位法作品を分析する。3声対位法の観察と実習。 | |
24 | 第24回 | 音楽の時間構成 1 | 音楽を時間構成の点から考察する方法を学修する。 | |
25 | 第25回 | 音楽の時間構成 2 | 音楽の様々な構成を考える。 | |
26 | 第26回 | 音楽の時間構成 3 | 様々な音楽の時間構成と、クラシック音楽の特徴を考察する。 | |
27 | 第27回 | 音楽の時間構成 4 | クラシック音楽におけるソナタ形式を考察する。 | |
28 | 第28回 | 音楽の時間構成 5 | クラシック音楽におけるソナタ形式を考察する。ハイドン作品の分析を行う。 | |
29 | 第29回 | 研究発表と討議 1 | 履修者の研究発表とその内容についての討議を行う。 | |
30 | 第30回 | 研究発表と討議 2 | 履修者の研究発表とその内容についての討議を行う。 |