科目一覧へ戻る | 2024/07/29 現在 |
開講科目名 /Class |
西洋文化論特殊講義Ⅱ/Special Lecture on Western Languages and Cultures Ⅱ |
---|---|
授業コード /Class Code |
J012041001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(後期)/WED3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
倉持 充希/KURAMOCHI MIKI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
倉持 充希/KURAMOCHI MIKI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
地域文化論専攻の西洋文化論講座に属する本科目は、人間文化学研究科のDP(修士課程)のうち、1「専門領域において獲得した知識と技能を学問上の研究課題や実社会の諸問題に対して的確に応用し、現代社会の多様な要求にこたえることができる」、2「自ら発見した問題に対して、広い視野に立ち、さまざまな角度から検討を加え、その研究成果を学界および社会に還元することができる」と関わり、特に西洋美術史研究のための知識や専門技能を習得し、芸術文化について考察するための多角的視点を持つことを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.西洋美術史に関する知識(特にヨーロッパ絵画の主要作例や様式展開、図像など)を身につける。(DP1の知識に対応) 2.美術作品を分析するための技能(方法論や資料読解、作品観察など)を習得する。(DP1の技能に対応) 3.多様な観点から芸術文化を考察する。(DP2の思考・判断・表現に対応) |
授業のキーワード /Keywords |
西洋美術史 図像学 絵画技法 英書講読 展覧会見学 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
・プロジェクターで写真や図表を見せながら、内容を解説する。 ・受講生は、毎回、授業内レポートに取り組み、意見を発表して議論する。 ・第11~12回授業では、英語で書かれた事典や作品図録を講読する。授業の冒頭で小テストを実施する。受講生による英文和訳を中心に進める。 ・学期中の日曜日に、学外研修(展覧会見学)を行い、第14回授業で成果を発表する。受講生全員で質疑応答と相互批評を行う。 ・授業内容や講読するテキストについては、受講生の興味関心などに応じて適宜調整する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
・英語で書かれた事典や作品図録を講読するための読解力を有すること。 ・ヨーロッパの芸術文化や文学、歴史に関する科目と合わせて受講することが望ましい。 ・学外研修(展覧会見学)には、交通費と観覧料が必要となる。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前学習(1週あたり60分以上) ・シラバスを参照し、キーワードの意味を調べておく。 ・第11~12回授業に際しては、英語で書かれたテキストの読解を行う(英文和訳だけでなく、専門用語や固有名詞の意味を調べる)。 ・インターネットや書籍を活用し、学外研修で訪れる展覧会に関する情報や発表内容について予習を進める。 事後学習(1週あたり60分以上) ・授業での解説を踏まえ、キーワードや重要項目の内容を整理する。 ・展覧会見学を踏まえ、発表準備を進める。 ・授業内容を踏まえ、最終レポート作成を進める。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・毎回、授業内レポートに取り組み、意見を発表して議論する。当日あるいは次回以降にフィードバックを行う。 ・第11~12回授業では、英語で書かれた事典や作品図録を講読する。授業の冒頭で小テストを実施する(予習の書き込みをしたテキストは持ち込んでよい)。次回以降に小テストを返却しフィードバックを行う。授業中の英文和訳については、その場でコメントする。 ・学期中の日曜日に、学外研修(展覧会見学)を行い、第14回授業で成果を発表する。受講生全員で質疑応答と相互批評を行う。その場でコメントする。 ・西洋美術史研究に関する最終レポート(4,000字)を作成する。後日、Teamsでフィードバックを行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・第1~15回授業における授業内レポートとそれに基づく発表・議論 30%(2点×15回分)(到達目標1・2・3の達成度合いで判断する) ・第11~12回授業における英文読解の小テスト 10%(5点×2回分)(到達目標2の達成度合いで判断する) ・第14回授業における成果報告の発表 20%(到達目標1・2・3の達成度合いで判断する) ・西洋美術史研究に関する最終レポート(4,000字) 40%(到達目標1・2・3の達成度合いで判断する) ・成績評価を行なうためには、小テスト1回以上、成果報告の発表、最終レポートの提出という三つの課題を行っていることが必要である。 |
テキスト /Required Texts |
レジュメや参考資料、講読用のテキスト(英語)のコピーを配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
適宜、紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | 導入 | 授業内容の概要(西洋美術史研究に必要な知識・技能、視点)、提出課題、評価方法などを説明する。 | |
2 | 2 | 通史 | 西洋美術史の通史の例として、ルネサンスから17世紀までの美術を取り上げ、主要作例と様式展開について学ぶ。 | |
3 | 3 | 方法論(1)作品記述 | 造形芸術を分析する際に必要な作品記述(作品の諸特徴を言葉で表す)について学び、西洋絵画を題材に作品記述を実践する。 | |
4 | 4 | 方法論(2)図像学 神話画 | 造形芸術を分析する方法論のひとつとして、図像学(作品の意味内容を明らかにする)について学び、西洋の神話画を題材に図像分析を実践する。 | |
5 | 5 | 方法論(3)図像学 宗教画 | 造形芸術を分析する方法論のひとつとして、図像学(作品の意味内容を明らかにする)について学び、西洋の宗教画を題材に図像分析を実践する。 | |
6 | 6 | 方法論(4)社会史、ジェンダー | 造形芸術を分析する観点として、歴史的・社会的背景やジェンダーなどに注目し、西洋絵画を題材に作品分析を実践する。 | |
7 | 7 | 方法論(5)技法 | 造形芸術を分析する際に必要な技法や媒材(油彩、版画、素描など)に関する基礎知識を習得し、展覧会見学での作品観察に備える。 | |
8 | 8 | 学外研修の事前準備 | 展覧会見学に向けて、カタログに掲載される小論や作品解説を読解し、展覧会の趣旨や出品作の背景を理解する。 | |
9 | 9 | 学外研修(学期中の日曜日) | 展覧会見学にて作品を実見し、観察に基づく作品記述や作品分析を実践し、成果報告の発表に備える。研修日程は、学期中に決定する。 | |
10 | 10 | 資料読解(1)伝記・書簡・目録(日本語) | 造形芸術に関する資料として、作品が制作された当時に執筆された伝記や書簡、財産目録を読解し、情報収集の方法を習得する。 | |
11 | 11 | 資料読解(2)事典(英語) | 西洋美術史の事典(英語)を講読し、作家研究(作品を作者の生涯に関連付けて考察する)を実践するための知識と技能を学ぶ。受講生による英文和訳を中心に進める。 | |
12 | 12 | 資料読解(3)作品図録(英語) | 海外の美術館が発行する詳細な作品図録(英語)を講読し、作品研究(個々の作品に関する詳細な分析)を実践するための知識と技能を学ぶ。受講生による英文和訳を中心に進める。 | |
13 | 13 | ドキュメンタリー映画 | 西洋絵画や美術館について扱ったドキュメンタリー映画を鑑賞し、芸術鑑賞の在り方や現代の美術館が抱える課題について議論する。 | |
14 | 14 | 学外研修の成果報告 | 展覧会見学での成果を、プレゼンテーション形式で報告する。受講生全員で質疑応答と相互批評を行う。 | |
15 | 15 | 総括 | 西洋美術史研究に必要な知識と技能、視点について総括し、受講生自身の専門分野との関連や応用について検討する。 |