科目一覧へ戻る | 2024/07/29 現在 |
開講科目名 /Class |
西洋文化論特殊講義Ⅰ/Special Lecture on Western Languages and Cultures I |
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授業コード /Class Code |
J012031001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金2(前期)/FRI2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義(対面) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は主に人間文化学研究科ディプロマポリシー1に示す「専門領域において獲得した知識と技能を学問上の研究課題や実社会の諸問題に対して的確に応用し、現代社会の多様な要求にこたえることができる」能力の涵養を目指すものである。 [目的]言語によるコミュニケーションについて、日常行われている実際の言語活動に関して言語学や記号論の知見がどのような意味を持つのか、そもそも言語によるコミュニケーションとはどのようなものであるのかを、じっくりと考察する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1)「ことば」の不可解さを意識し、その理由を大まかに説明できる。 2)記号論の基本的な考え方を理解する。 3)コミュニケーションが抱える問題を理解し、その危険性を意識できるようになる。 |
授業のキーワード /Keywords |
言語、意味、記号論、文化コード |
授業の進め方 /Method of Instruction |
シラバスに沿って講義を行う。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
授業で紹介する参考文献や、配布する資料を各自で必ず読むことが必要である(そうしないと、授業内容が理解できなくなる)。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
読まねばならない参考文献も多く、おおむね週当たり2時間ほどの予習と復習が求められる。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
学期末に課題としてレポートを課す。また、毎回の授業で問題が提出され、解答が求められる。 授業中に口頭でフィードバックする。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
学期末のレポート(50%)、授業ごとの解答の合算(50%) |
テキスト /Required Texts |
初回の授業でプリント教材を配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
多岐に渡るので、各授業の時間に紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 文学、言語学、言語哲学の関連性について | |
2 | 第2回 | 「意味」とは何か#1 | 「意味がわかる」「意味がわからない」というとき、いったい何を問題にしているのか? そもそも「意味」とは何なのか? 「言葉」の不可解さについて、フレーゲの記述を参考にして概観する。 | |
3 | 第3回 | 「意味」とは何か#2 | 引き続き、「意味」について、ウィットゲンシュタインの言説を中心に考察する。 | |
4 | 第4回 | 意味伝達のメカニズムと問題点の確認 | 日常のコミュニケーションに潜在する興味深い問題点を確認し、以後の講義の道筋を見定める。履修者間で意見交換をする。 | |
5 | 第5回 | 言語の詩的機能 | ヤコブソンの言語機能論を参照に、いわゆる言語の「詩的機能」について確認した上で、言語の基本的機能について学ぶ。 | |
6 | 第6回 | 言語機能論 | 引き続き、ヤコブソンの言語機能論について考察する。履修者間で意見交換をする。 | |
7 | 第7回 | ソシュールの記号論 | ソシュールの記号論を概観し、言語学から記号論への移行の意義について考察する。 | |
8 | 第8回 | パースの記号論 | パースが記号論の分野で果たした役割について概観する。履修者間で意見交換をする。 | |
9 | 第9回 | ネルソン・グッドマンの二つの記号体系について | ネルソン・グッドマンの提唱するアナログ的記号体系とデジタル的記号体系の意味と差異について概観する。 | |
10 | 第10回 | ネルソン・グッドマンの二つの記号体系について #2 |
引き続き、ネルソン・グッドマンの記号論について考察する。履修者間で意見交換をする。 | |
11 | 第11回 | ディノテーションとコノテーション | ロラン・バルトの指摘を参照に、ディノテーションとコノテーションの差異を確認し、日常のコミュニケーションの仕組みを考察する。 | |
12 | 第12回 | ディノテーションとコノテーション #2 | 引き続きディノテーションとコノテーションの問題について考察を深める。履修者間で意見交換をする。 | |
13 | 第13回 | 文化コードとイデオロギー | コミュニケーションにおける文化コードの働きについて考察する。 | |
14 | 第14回 | 言葉と記号 | 以上の講義を振り返り、言語を記号として理解することの意義、記号論の今日的可能性について考察する。履修者間で意見交換をする。 | |
15 | 第15回 | まとめ | 全体のまとめとして、人間にとっての言葉の意味について、新たな視点から考察する。 |