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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
東アジア文化論方法論Ⅰ/Methodology in East Asian Languages and Cultures Ⅰ
授業コード
/Class Code
J011901001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
修士/
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火1(前期)/TUE1(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
中村 健史/NAKAMURA TAKESHI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
中村 健史/NAKAMURA TAKESHI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面
授業の目的
/Class Purpose
 この科目は、人間文化学研究科修士課程のディプロマポリシーのうち1の達成を目指して実施される。
 この科目は人間文化学研究科修士課程地域文化論専攻東アジア文化論講座に開講する科目である。
 この科目は漢文の講読を行う。今季取りあげるのは『論語徴集覧』である。『論語』には古くから数多くの注釈があり、甲論乙駁、なおその明解を見ない箇所も少なくない。松平頼寛(1703〜63年)の編んだ『論語徴集覧』(1760年)は、そうした注釈類のうちから、魏・何晏(190〜249年)の『集解』、宋・朱熹(1130〜1200年)の『集註』、伊藤仁斎(1627〜1705年)の『古義』を選び、荻生徂徠(1666〜1728年)の『論語徴』に附して比較対象を容易ならしめた書物である。
 授業の目的は以下の通りである。
 (1)漢文を正しく訓読できるようになる。
 (2)漢文を正しく現代語訳できるようになる。
 (3)漢文の任意の箇所について文法(句法)の説明を行えるようになる。
 (4)『論語』解釈をとおして儒教思想史に関する知識を得る。
 この科目は、教職科目(国語)に属する。実務経験(高等学校を中心とする国語科教員)のある教員が担当するので、必要に応じて教育現場での実例や知見にも触れつつ授業を進めてゆく。
到 達 目 標
/Class Objectives
 (1)漢文を正しく訓読し、文章・口頭で表現できる。
 (2)漢文を正しく現代語訳し、文章・口頭で表現できる。
 (3)漢文の任意の箇所について文法(句法)の説明を行える。
 (4)『論語』を通して把握した各時代の儒教思想の特色を、文章で説明できる。 
授業のキーワード
/Keywords
論語、孔子、伊藤仁斎、荻生徂徠
授業の進め方
/Method of Instruction
 演習形式で行うが、担当者をあらかじめ決めることはしないので、全員が毎回予習してくる必要がある。その場で指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
 なお、授業の性質上、授業計画(進度、内容)に変更を加える場合がある。
履修するにあたって
/Instruction to Students
 漢文を白文で読める程度の学力があることを前提として授業を進める。かならず下記URLから教材の内容を確認した上で授業に出席すること。このテキストを辞書なしで訓読できる程度の学力がない場合は、この授業を履修する際に大きな支障が生じる。
 https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ro12/ro12_00091/ro12_00091_0002/ro12_00091_0002.pdf
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
 授業時間外に必要な学修の目安となる時間は、1回あたり3時間程度である。次の授業に向けて講読箇所を訓読・現代語訳し、必要に応じて文法的な分析を加えて予習しておくこと。また、必要に応じて、前時の授業内容を復習し、理解・記憶すること。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
 予習状況を確認するため数回ノートの提出を求める。また期末レポートの提出が必要である。ノート提出や授業時の発表については、必要に応じてその場で講評し、受講生にフィードバックする。期末レポートについては、提出後、優秀作を提示してフィードバックとする。(したがって、この授業における提出物はフィードバックに利用する場合があることを、受講生はあらかじめ了承しておくこと。なお全体に配布・掲示する場合には、氏名・学籍番号等が分からないように加工する。)
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
 授業内で指名されて講読・解釈したときの回答内容を40%として評価する。評価基準は、「到達目標」(1)(2)(3)及び「適切に予習を行っているか」である。
 授業時に数回、ノートの提出を求める。ノートに記入された予習内容を30%として評価する。評価基準は、「到達目標」(1)(2)及び「適切に予習を行っているか」である。
 期末レポートを30%として評価する。評価基準は、「到達目標」(1)(2)(4)である。
テキスト
/Required Texts
 下記を印刷して持参すること。
 https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ro12/ro12_00091/ro12_00091_0002/ro12_00091_0002.pdf
参考図書
/Reference Books
 授業時に漢和辞典を持参すること。電子辞書でも可。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 『論語徴集覧』講読(1) 学而篇〜4丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。「授業の目的」(1)〜(4)に対応(以下すべて同じ)。
2 第2回 『論語徴集覧』講読(2) 学而篇〜6丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
3 第3回 『論語徴集覧』講読(3) 学而篇〜8丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
4 第4回 『論語徴集覧』講読(4) 学而篇〜10丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
5 第5回 『論語徴集覧』講読(5) 学而篇〜12丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
6 第6回 『論語徴集覧』講読(6) 学而篇〜14丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
7 第7回 『論語徴集覧』講読(7) 学而篇〜16丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
8 第8回 『論語徴集覧』講読(8) 学而篇〜18丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
9 第9回 『論語徴集覧』講読(9) 学而篇〜20丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
10 第10回 『論語徴集覧』講読(10) 学而篇〜22丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
11 第11回 『論語徴集覧』講読(11) 学而篇〜24丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
12 第12回 『論語徴集覧』講読(12) 学而篇〜26丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
13 第13回 『論語徴集覧』講読(13) 学而篇〜28丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
14 第14回 『論語徴集覧』講読(14) 学而篇〜30丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。
15 第15回 『論語徴集覧』講読(15) 学而篇〜32丁を講読する。指名された担当者が訓読を読み上げ、現代語訳を発表する。場合によっては漢文知識や文法(句法)に関する説明を追加で求めることもある。

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