シラバス参照
| 科目一覧へ戻る | 2026/05/07 現在 |
|
開講科目名 /Class |
法制史特殊講義/Advanced Lecture on the History of Laws |
|---|---|
|
授業コード /Class Code |
J011511001 |
|
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
|
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
|
開講所属 /Course |
修士/ |
|
年度 /Year |
2026年度/Academic Year |
|
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
|
曜日・時限 /Day, Period |
月4(前期)/MON4(SPR.) |
|
単位数 /Credits |
2.0 |
|
主担当教員 /Main Instructor |
辻村 亮彦/TSUJIMURA AKIHIKO |
|
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
|
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
|---|---|
| 辻村 亮彦/TSUJIMURA AKIHIKO | 法学部/Law |
|
授業の方法 /Class Format |
演習(対面授業) |
|---|---|
|
授業の目的 /Class Purpose |
この科目では、法学専攻修士課程DP「2.専攻分野における理論的・実践的論点を抽出して、それを研究対象として追求し、研究成果としての修士論文において理論的に一貫し、実践的にも適切な方向性を示すことができる」を目指す。 現在の日本の法制度の原型が出来上がったのは明治時代である。その過程で法律家や立法者は、ヨーロッパの法制度を参照しながら、「前近代」的な日本の法制度、法慣行と向き合うことを余儀なくされた。とりわけ日本の前時代性を象徴していると見られたのは刑事司法の実態であり、その改革を巡って多くの意見が交わされた。 この授業では、明治8年から14年の間にお雇い法律顧問であるボワソナードと、日本の法制官僚である井上毅との間で交わされた刑事司法の改革をめぐる議論を丁寧に読むことにしたい。そこで交わされている議論は私たちが今抱えている刑事司法をめぐる問題とつながっていることに気付かされるであろう。 |
|
到 達 目 標 /Class Objectives |
日本の刑事司法の歴史について説明できる。 現代の日本の刑事司法の抱える問題点について歴史的観点から立論できる。 |
|
授業のキーワード /Keywords |
法の継受、刑事司法、拷問、陪審制 |
|
授業の進め方 /Method of Instruction |
演習形式で実施する。あらかじめ配布された史料を参加者全員で会読し、ひとつひとつの意味を吟味する。参加者には史料に関する報告を2回行ってもらう。 |
|
履修するにあたって /Instruction to Students |
現代の刑事司法に対する鋭い問題関心を期待する。法制史に関する前提知識は必要としないが、未知の分野に対する積極的な学習姿勢を求める。史料は明治時代の日本語(フランス語からの翻訳を含む)で書かれており、一定の慣れと忍耐力が必要であるが、努力を惜しまなければ理解できるようになるはずである。 |
|
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
史料会読のために毎回1時間程度の予習を必要とする。2回の発表の事前準備のために各4時間程度必要となるだろう。 |
|
提出課題など /Quiz,Report,etc |
2回の発表に当たってレジュメの事前提出を求める。 |
|
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎回の授業の参加姿勢を50%、2回の報告内容を50%の割合で評価する。3回以上の無断欠席、報告回での無断欠席がある場合には単位の修得を認めない。 |
|
テキスト /Required Texts |
会読する史料は配布する。 |
|
参考図書 /Reference Books |
池田眞朗『ボワソナード 「日本近代法の父」の殉教』(2022年、山川出版社)、大石眞『井上毅 大僚を動かして、自己の意見を貫けり』(2025年、ミネルヴァ書房) |
| No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 第1回 | ガイダンス | 授業計画、授業の目的、成績評価について理解する。受講の前提となる事柄を学ぶ。 | |
| 2 | 第2回 | ボワソナードについて | ボワソナードのフランス、日本での活動について学ぶ。 | |
| 3 | 第3回 | ボワソナードの拷問廃止論を読む (1) | ボワソナードが明治8、9年に執筆した拷問廃止論を読む。 | |
| 4 | 第4回 | ボワソナードの拷問廃止論を読む (2) | ボワソナードが明治8、9年に執筆した拷問廃止論を読む。 | |
| 5 | 第5回 | ボワソナードの拷問廃止論を読む (3) | ボワソナードが明治8、9年に執筆した拷問廃止論を読む。 | |
| 6 | 第6回 | 井上毅について | 井上毅の法制官僚としての活動について学ぶ。 | |
| 7 | 第7回 | ボワソナードと井上毅の刑法問答を読む (1) | 刑法上の諸問題について井上毅の質問に対してボワソナードが答えた問答集を読む。 | |
| 8 | 第8回 | ボワソナードと井上毅の刑法問答を読む (2) | 刑法上の諸問題について井上毅の質問に対してボワソナードが答えた問答集を読む。 | |
| 9 | 第9回 | ボワソナードと井上毅の刑法問答を読む (3) | 刑法上の諸問題について井上毅の質問に対してボワソナードが答えた問答集を読む。 | |
| 10 | 第10回 | 井上毅の陪審制度反対論を読む (1) | ボワソナードが導入を求めた陪審制について明治13年頃に井上毅が提出した導入反対意見書を読む。 | |
| 11 | 第11回 | 井上毅の陪審制度反対論を読む (2) | ボワソナードが導入を求めた陪審制について明治13年頃に井上毅が提出した導入反対意見書を読む。 | |
| 12 | 第12回 | 井上毅の陪審制度反対論を読む (3) | ボワソナードが導入を求めた陪審制について明治13年頃に井上毅が提出した導入反対意見書を読む。 | |
| 13 | 第13回 | 井上毅の西洋文明論を読む (1) | 井上毅が西洋を模範とすることの可否について論じた文書を読む。 | |
| 14 | 第14回 | 井上毅の西洋文明論を読む (2) | 井上毅が西洋を模範とすることの可否について論じた文書を読む。 | |
| 15 | 第15回 | 振り返り | これまでの学修を振り返り、明治前期の刑事司法の改革においてボワソナードと井上毅が果たした役割について考える。 |