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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/07/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
刑事訴訟法特殊講義/Advanced Lecture on Criminal Procedure
授業コード
/Class Code
J011001001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
修士/
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
金2(前期)/FRI2(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
春日 勉/KASUGA TSUTOMU
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
春日 勉/KASUGA TSUTOMU 法学部/Law
授業の方法
/Class Format
「講義」 対面授業。
教員が事前に提示した課題について個々の学生でまず検討し、講義では、それぞれの考え方、プロセスを披露し、議論、教員によるアドバイスというような方法で毎時間の授業を展開していく。

教員アドレス kasuga@law.kobegakuin.ac.jp
授業の目的
/Class Purpose
この科目は、法学研究科ディプロマ・ポリシーの内、「法学分野における理論的・実践的観点を抽出して、それを研究対象として追及する高度な能力を養い、研究者、実務家あるいは専門的職業人にふさわししいレベルでの研究成果の発表(研究報告、論文作成)ができる」に対応している。

実社会や法実務に応用可能な実践的な専門知識を身につけることを念頭に置き、判例、学説を理論的・実践的に理解し整理したうえで、専門的職業人として、それらの成果を社会に還元することを目的とする。
到 達 目 標
/Class Objectives
刑事訴訟法の基本概念、原理原則、判例、日本の刑事裁判の現状と課題について理解できる。
授業のキーワード
/Keywords
被疑者・被告人の防御権保障、裁判員制度、適正手続、無罪推定、疑わしきは被告人の利益にの原則、挙証責任、合理的な疑いを超える証明、再審、誤判、冤罪、自白法則、補強法則、伝聞法則、自由心証主義、当事者主義、精密司法、検察官司法、有罪率、保釈率、検察審査会制度、裁判員制度、証拠開示、公判中心主義、直接主義、起訴便宜主義、国家訴追主義、起訴・不起訴・起訴猶予、逮捕・勾留、身体拘束、勾留質問、取調べの可視化、自白、公判の形骸化、調書裁判、即決裁判手続、略式裁判手続、訴因、訴因変更、公訴事実、訴因変更命令、黙秘権、弁護権、証人尋問、被告人質問・・・。

授業の進め方
/Method of Instruction
刑法と刑事訴訟法が交錯する課題を取り上げる。
課題についてはます教員が論点について解説し、学生に意見を求める形で進めていく。
履修するにあたって
/Instruction to Students
刑事裁判に関する身近な出来事に常に関心を払うこと。何故、そうなのか原因や理由について自分で考える習慣を身につけること。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
授業の課題について、刑事訴訟法の教科書、判例集等を通じて復習する。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
その都度指示する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業への参加と議論の中身を総合的に判断して評価する(100点)。
テキスト
/Required Texts
使用しない。
参考図書
/Reference Books
犯罪白書 2023年度版
内田博文・春日勉・大場史朗『省察 刑事訴訟法-歴史から学ぶ構造と本質』(法律文化社)¥3200+税
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 賽銭泥棒ぼや事件 別件逮捕・勾留と余罪の取調べ
放火罪の成否
2 第2回 山道轢過死体事件 過失行為が介在した場合
故意行為が介在した場合
他人の行為が介在した場合
事実認定と訴因変更をめぐる問題
3 第3回 出版社乱入事件 軽微事件の処理と適正手続
起訴猶予裁量のコントロール
建造物侵入罪の成否
軽微な傷害と傷害罪
違法性-超法規的違法性阻却と可罰的違法性論
4 第4回 性転換手術 供述不能が予想される反対尋問の機会
検察官面前証拠の証拠能力
証拠開示
性転換手術の適法性
5 第5回 蒸し返し喧嘩事件 正当防衛・過剰防衛
殺意の認定
6 第6回 悪口放送妄想事件 刑事責任能力
精神鑑定
7 第7回 銃撃巻き添え死事件 故意犯と過失犯との関係
方法の錯誤と故意の成否
訴因をめぐる諸問題
故意の個数
8 第8回 少年交通事故死事件 過失の有無
不起訴処分のコントロール
量刑における示談の意味
9 第9回 飲酒運転死亡事故事件 過失の個数
過失犯における訴因変更
原因において自由な行為
弁護権
10 第10回 暴力団幹部殺害事件

共謀共同正犯の訴因の特定
不起訴の約束に基づく共犯者証言の証拠能力
共犯者供述と補強証拠
11 第11回 おとり捜査事件 おとり捜査
未遂の教唆
客体の錯誤
12 第12回 一家3人殺害事件 罪数論と訴訟法
かすがい理論とその批判
一事不再理効と同時訴追の事実的困難性
13 第13回 薬害による胎児性傷害事件 胎児性致死傷
過失犯の共同正犯
14 第14回 デパート捨て子事件 共同被告人の供述の証拠能力
「証人」としての供述と審判の分離
15 第15回 社長セクハラ事件 親告罪の告訴
証拠の関連性・証人の保護

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