科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
教育分野に関する理論と支援の展開/Theory and Applications of Psychology in Educational Area |
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授業コード /Class Code |
J009701001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水2(前期)/WED2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
道城 裕貴/DOJO YUKI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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道城 裕貴/DOJO YUKI | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は、心理学研究科DP 1、3に示す、教育の分野で心理学の専門性を必要とする職業を担うための広い視野に立つ心理学の専門的知識・技能を身につけ、心理学の高度な知識と技能を活用し様々な分野の今日的課題を発見し、多角的な考察により心理学の理論と実践を相互に関連づけることで解決の方法を見出すことができることを目指します。この科目は、公認心理師必須科目・講義科目に属します。学校現場におけるさまざまな諸問題を抱える児童生徒へのアセスメント及び支援方法について実践的に学びます。自閉症スペクトラム障害などの発達障害を含む、特別な教育的ニーズがある児童生徒へのアセスメントや支援、教師や家庭に対するコンサルテーション、いじめ、不登校などの問題を抱える児童生徒へのカウンセリングについて理解を深めます。巡回相談、教員研修、スクールカウンセラーなど、教育分野に関わる公認心理師の実践について事例等を通して、学校現場の実情を理解し、実践的技能を高めることを目的としています。なお、この科目の担当者は神戸市教育委員会の巡回相談員、明石市教育委員会の巡回指導員等を約15年間経験した実務経験がある教員です。学校現場での課題について言及しながら学びを深めていきます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・教育分野における公認心理師の役割について説明できる。(知識) ・教育分野における公認心理師の実践について述べることができる。(知識) ・教育分野におけるアセスメント、支援、コンサルテーションについて説明できる。(知識) ・特別な教育的ニーズがある子ども達の事例的検討を通じて、教育的見立てを行うことができる。(技能) |
授業のキーワード /Keywords |
学校臨床、教育分野の法律、アセスメント、コンサルテーション、チーム学校、スクールカウンセラー、公認心理師の専門性 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式で進める |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
講義ではキーワードを事前に調べ、学習しておくこと(90分)。授業後、分からなかった用語などは自分で調べ、復習を行うこと。事例検討では時間内に終わらない場合には課題として取り組むこと (90分)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業内において課題提出を求める(詳細は授業で指示する)、第15回目に最終レポートを課す。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業への取り組み(提出課題)、最終レポートによって評価する(100%) |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 本授業の目的と進め方 | 授業の目的と進め方等についてのガイダンスを行います。 | |
2 | 第2回 | 教育を取り巻く現状 | 教育基本法、学校教育法、発達障害者支援法いじめ防止対策推進法など教育分野における法律について概観し、特別支援教育、合理的配慮についても具体的に学びます。 | |
3 | 第3回 | 公認心理師の役割 | 教育分野における現在の心理職について概観し、公認心理師の役割について理解を深めます。あわせて、教育分野の施設等についても整理します。 | |
4 | 第4回 | 学校全体を支援する実践 | SPBS、RTI、行動コンサルテーションなど、学校全体を支援する実践モデルについて理解を深めます。 | |
5 | 第5回 | 学校現場でのアセスメント | 特別な教育的ニーズがある子ども達への行動観察、機能的アセスメント、LDI-Rなどの質問紙等、学校現場での実践に役立つアセスメントについて理解を深めます。 | |
6 | 第6回 | 特別な教育的ニーズがある子どもの問題行動への支援-事例を通して① | 教育分野におけるコンサルテーションの事例検討を行います。特別な教育的ニーズがある子どもの事例を理解し、機能的アセスメントなどを用いて問題行動の機能を特定し、教師への具体的な支援案を提案します。グループやペア学習により、行います。 | |
7 | 第7回 | 特別な教育的ニーズがある子どもの問題行動への支援-事例を通して② | 教育分野におけるコンサルテーションの事例検討を行います。特別な教育的ニーズがある子どもの事例を理解し、機能的アセスメントなどを用いて問題行動の機能を特定し、教師への具体的な支援案を提案します。グループやペア学習により、行います。 | |
8 | 第8回 | いじめに悩む児童生徒への支援-事例を通して | スクールカウンセリングにおいて、いじめに悩む児童生徒へのカウンセリングについて事例を通して理解を深めます。 | |
9 | 第9回 | 不登校に悩む児童生徒への支援-事例を通して | スクールカウンセリングにおいて、不登校に悩む児童生徒へのカウンセリングについて事例を通して理解を深めます。 | |
10 | 第10回 | アセスメント(検査)から支援を考える-事例を通して① | 関係機関から得られた検査結果(例えばWISC-Ⅳ)を元に、学校での躓きを予測し、学習や学校生活における支援案を考えます。グループやペア学習により、行います。 | |
11 | 第11回 | 学校での姿から検査結果を予測する-事例を通して② | 前回とは逆に、相談機関の公認心理師として、対象の児童生徒の検査バッテリーを考え、検査結果を予測することを通して、アセスメントと支援の関係について理解を深めます。グループやペア学習により、行います。 | |
12 | 第12回 | 保護者面談-事例を通して | 学校で行われる保護者面談について、事例を通して理解を深めます。グループやペア学習により、行います。 | |
13 | 第13回 | 学級崩壊等の学級全体への支援-事例を通して | 学級崩壊など、学級全体が荒れている場合の教師支援について、事例を通して理解を深めます。グループやペア学習により、行います。 | |
14 | 第14回 | チーム学校-多職種連携の重要性 | チーム学校、多職種連携を概観し、関係機関へのリファーなど具体的な実践を紹介します。 | |
15 | 第15回 | 本授業の振り返り | 授業全体を振り返り、総括を行います。 |