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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/07/25 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
心理学研究法Ⅱ/Psychological Research Methods Ⅱ
授業コード
/Class Code
J008372002
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
修士/
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
水2(後期)/WED2(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
中川 裕美/NAKAGAWA HIROMI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
中川 裕美/NAKAGAWA HIROMI 心理学部/Psychology
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
目標:この科目は、心理学研究科修士課程DP1・2・3の獲得を目指します。具体的には,公認心理師として修得していることが望まれる研究手法について学修します。各種介入の効果を適切に測定する、あるいは、効果研究で得られた知見を適切に評価することは公認心理師が心理学の学識を実務の場面で実践するために必要な学修です。心理学だけでなく、医学あるいは社会科学において要求される効果研究の基準を学修し、効果研究で必要とされる統計解析手法の理解を深めます。
以上の目標を達成するため,本授業では心理学に関する研究計画(実験計画法)を学び,研究を批判的に評価することを通して,各種介入の効果を適切に測定する、あるいは、効果研究で得られた知見を適切に評価することに重きを置きます。このため,実験計画法に焦点をあて、そのしくみの理解を深めます。
また,効果研究の批判的理解と共に,その知見の集成を目指したメタ分析についても学修し,文献研究を進める上でのポイントを理解することも目指します。 
なお、この科目担当者は公認心理師であり、十年以上にわたり産業分野における心理支援の実務経験のある教員です。

到 達 目 標
/Class Objectives
●実験計画法を理解し,研究計画に反映させることができることを目的とする。
●学術論文に対して適切な批判を行い,当該論文の研究知見の有効性と限界に関して議論を行うことができることを目的とする。
●心理学研究における倫理的な側面に関する課題とその対処法に関して学ぶことができる。
●各種文献データベースの利用方法を知り,自らの研究計画に反映することができることを目的とする。 
授業のキーワード
/Keywords
実験計画法,独立変数,従属変数,要因計画,剰余変数,操作的定義,研究者倫理,データベース,PsycINFO,メタ分析
授業の進め方
/Method of Instruction
基本的に講義形式で授業を行いますが、受講生が自身の研究テーマに関連した研究方法については発表してもらいます。第1回目の授業では全体のオリエンテーションを行い、そのあとは受講生を2つのグループ(AグループとBグループ)に分けます。Aグループは第2~7回は主に基礎心理学系の研究法について英文資料をもとに学び、第8~13回は主に臨床心理学系の研究法について仮想事例をもとに学びます。Bグループは上記の第2~7回の内容を第8~13回で学び、上記の第8~13回の内容を第2~7回で学びます。第14回と第15回は両グループ合同で、受講生が自身の研究テーマに最適な研究法について発表するとともに、授業内容を振り返ります。
履修するにあたって
/Instruction to Students
「心理学研究法Ⅰ」の単位を修得していることが望ましいです。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
受講生は、各回の授業内容に関して,事前に資料に目を通し,例題を回答してみるなどして,授業に臨んでいただきたいです。(目安として90分)  
提出課題など
/Quiz,Report,etc
12月末までに,PsycINFOやPubMEDなどで,自身の修理論文の研究テーマに直接関連した英語論文3編の要約(abstract)を日本語に訳し、原文とともに提出してください。
これに加えて,和文論文1編を選び,特に,その研究方法に関して,批判的に検討を加えた上で,授業で発表を求めます。 
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
全授業回数の3分の2以上の出席をもって、単位の認定・評価の対象者とする。そのうえで、
①授業への積極的参加度(毎回の出席カードへの質問や意見・感想等の内容に基づく)(20%)
②提出物(20%)
③発表内容(20%)
③発表時に用意した配布物(20%)
④発表者でないときの発言(20%)
の5点について、それぞれを評価し、その評価結果を合算する。 
テキスト
/Required Texts
特になし。授業中に関連資料を配付します。 
参考図書
/Reference Books
研究資料検索用サイト(PsycINFOやPubMED)は図書館webページの左欄にある,データベース(学内)よりアクセスするとよいでしょう。
高野陽太郎・岡隆 編 『心理学研究法』 有斐閣 
W.J. レイ (著),‎ William J. Ray (著),‎ 岡田 圭二 (翻訳) 「改訂エンサイクロペディア 心理学研究方法論」  北大路書房
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション 授業の進め方を説明し、心理学研究のあり方と多様性、心理学研究における妥当性と信頼性、再現性について学修する。
2 第2回 心理学研究法の概要 実験法、調査法(質問紙調査法、面接調査法)、検査法、行動観察などについて学修する。
3 第3回 実験計画の論理 独立変数の操作、従属変数の測定、剰余変数の統制、媒介変数と調整変数の可能性、生活体変数の制約、実験群と統制群、横断比較と縦断比較について学修する。
4 第4回 実験計画の種類 実験室実験、質問紙実験、フィールド実験と自然実験、準実験等の付いて学修する。
5 第5回 実験データの整理と分析 要因計画、記述統計と推測統計、統計的検定などについて学修する。
6 第6回 調査データの整理と分析 相関分析と因果分析、測定尺度などのついて学修する。
7 第7回 研究参加協力者への倫理的配慮 日本心理学会およびAmerican Psychological Associationにおける倫理規程、研究倫理審査委員会等について学修する。
8 第8回 実践的研究法の概観 床実践に関わる研究法として、事例研究、プログラム評価、臨床面接法等について学修する。
9 第9回 事例研究法① 事例研究のための研究計画の立案と倫理的問題への配慮について学修する。
10 第10回 事例研究法② 事例研究論文のレビューを通じて公認心理師にとっての事例研究の意義について検討する。
11 第11回 臨床面接法 臨床面接法の手順や分析、報告の仕方や遵守すべき研究倫理について学修する。
12 第12回 インタビュー・データの収集 受講生によるインタビューのデモンストレーションを実施する。
13 第13回 インタビュー・データの分析 インタビュー・データの分析を行い,分析手法について批判的に検討する。
14 第14回 研究テーマに最適な研究法の模索① 受講生による自身の研究テーマに最適な研究法について発表し、討議する。
15 第15回 研究テーマに最適な研究法の模索② 受講生による自身の研究テーマに最適な研究法について発表し、討議する。

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